【留学経験者が解説】留学を反対されて悩んでいる人に読んでほしい説得方法5選

こんにちは、学生時代にアメリカとスペインへの短期留学と、チリで約1年間の留学を経験した、ライターのほんぬです。

海外留学を考えているみなさんの中には、家族に反対されている人もいらっしゃるのではないでしょうか。

私も、3回とも両親から反対されて、すんなり留学できたことなんてありません。特に南米にあるチリへの留学は猛反対され、何度説得しようとしてもなかなか首を縦に振ってくれませんでした。

かたくなな両親の態度に、「なんで理解してくれないの」といらだつ毎日。話をするたびに口論になり、家族の雰囲気はギスギスとしていました……。

説得が思うように進まないのは苦しいですよね。そんな時は違う切り口から話すことで道が開けることもあります。

そこで今回は、私が実践した方法をまじえて、留学に反対された時の説得術を5つご紹介します。悩んでいる方は参考にしてみてくださいね。

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まずは家族が留学に反対する理由を知ろう

説得とは無理に自分の意見を押し通すことではありません。相手の懸念点を一つひとつ解決した上で、留学の必要性に共感してもらうことが必要です。

最初に私が両親に留学の希望を伝えた時は、自分の希望を絶対に通したいと必死になっていました。

「私はこんなに熱意があって情報収集もしているのに、なぜか両親が認めようとしない」と、まるで自分の意見だけが正しいかのように思っていたんです。

もちろんそんな状態では何も解決しません。必要なのは意見を通そうとすることでなく、まずは相手の話をよく聞いて反対する理由を知ることです。

留学に反対する理由は家庭によってさまざまですが、下記の5つの理由が多いのではないでしょうか。

理由(1)お金がない

留学の場合、お金の問題は必ず出てきます。

金銭的な問題で起こり得る争点は2つあります。1つは家庭に留学費用をまかなう余裕がないこと。もう1つは留学にいくら必要になるのか把握できないことに対する親御さんの不安です。

留学には、学費や家賃以外にも、生活費、航空券、ビザ申請費、保険代などもかかり、細かな費用を合わせるとかなりのお金が必要です。

また、病気や怪我をしたり、犯罪に巻き込まれたり、事故を起こしてしまったりすることもあり得ます。

そんな時にどのくらいのお金が必要なのか。相場も分からない状態では、親御さんも不安ばかりが大きくなるでしょう。

理由(2)治安が心配

未知の国での治安を心配するのは家族としては当然のこと。

知らない土地で何が起こるか分からないし、もし何かあってもすぐに駆けつけて助けてあげられないかもしれない。

子どもが大きな怪我をしたり、怖い思いをしたりすることが心配なのも親心でしょう。

その国がある程度安全だという証拠がほしいのです。

理由(3)就職活動に失敗するリスクがある

日本では「新卒ブランド」という言葉があるほど、新卒の就職に価値や魅力があると考えられています。

大学に所属している期間に留学をするならさほど影響はありませんが、もし大学を卒業した後に留学するのであれば、帰国後のあなたのステータスは「既卒」になります。

新人研修が必要な新卒と違って既卒は即戦力としての役割を求められます。すでにビジネスマナーを身に付けていて、その日から仕事を始められることが期待されるのです。

また、既卒を募集していない企業もあり、就職先の選択肢が少なくなる可能性があります。

親としては、新卒の看板を捨ててまで留学したいと言われたら「日本に帰ってきた後はどうするの?」と心配になるのは当然のことでしょう。

理由(4)子どもが1人で生活できるか心配

「子どもが知らない場所でも1人で生活できるだろうか」と心配するのが親心。

あなたは当然1人で問題なく生活できると考えているかもしれません。ですが、ご両親にとってあなたは、どんなに歳をとっても子どもなのです。

自炊はできるのか、ホームステイ先の家庭で嫌な目に合わないか、犯罪に巻き込まれたら外国語で対応できるのかなど、不安に思うことがたくさんあります。

理由(5)やるべきことに対する逃げと捉えられている

就職活動や卒論など、やりたくないことから逃げる期間が欲しいだけなのではないかと懸念されることもあります。

留学したいというそぶりがないのに、なんの前触れもなく突然留学したいと伝えた場合は、このケースが当てはまるかもしれません。

急に留学したいと言われた親は、なぜ留学したくなったのか理由が気になるでしょう。

尋ねた時に留学の目的がはっきりしないなら、親御さんは何があって留学を思いついたのか志望の経緯と動機を勘ぐりたくなってしまいます。

留学を反対されている人が知っておきたい説得のポイント

ここまで、留学に反対される主な理由を見てきましたが、お気づきでしょうか。

反対する理由は心配や不安という感情から来ていることが多いのです。反対するのは家族があなたの幸せを願うからこそなのです。

では、ご紹介した5つの反対理由に対して、具体的にどう対応すれば納得してもらえるのでしょうか。経験を踏まえたポイントをご紹介します。

ポイント(1)「お金がない」ことが留学の反対理由なら……

親に留学費用をまかなう余裕がないなら、あなたが自分で費用を集めようとしている姿を見せるのが一番有効です。

・アルバイトで資金を貯める
・奨学金や助成金を申請する
・学費や生活費が安く済むプログラムを探す

他にも費用を集める手段や方法はたくさんあります。留学するために必要な情報を探し、できることを精一杯やっていると行動で示しましょう。

ご両親にあなたの本気が伝われば援助してもらえる可能性も増えますし、留学準備している間にも資金は少しずつ貯められるのならデメリットはありません。

ちなみに私が実践したのは奨学金の申請です。自分の希望する留学の条件に合った奨学金を探して無事に受け取ることができました。

その際、奨学金の情報を検索する時も、申請書類を記入する時も、あえて両親がくつろいでいる時にリビングで作業をするようにしていました。

留学後、父に「あれだけ一生懸命してるのを毎日見てたら、ほんまは行ってほしくないけど応援してあげないといけないって思った」と言われたので、私の作戦は成功だったといえます。

次に、親が留学にいくら必要になるのか把握できないことが不安なら、しっかりと細部まで費用を見積もりましょう。

ここで大切なのは、自分が今後何にいくら必要なのかを把握できていると家族に示すことです。

学費やビザの申請料など検索すれば分かるものはすべて調べ、あとは医療費などトラブルが起こった場合の現地での相場の費用も調べます。

万が一の時の費用も細かく把握しておくことで、家族も自分もどんなトラブルが起こる可能性があるのかを整理できます。

まとめたものは紙に書くなど、分かりやすく、共有しやすい形で見せましょう。しっかりまとまっていたら親御さんも「費用が把握できない」とは感じないはずです。

また、費用の一覧をまとめたら、家族が集まる場所に置いておくのもおすすめです。それを見るたびに親御さんはあなたの留学について考えてくれるでしょう。

ポイント(2)「治安が心配」なことが留学の反対理由なら……

現地の最新の治安情報は常に把握しておくことが大切です。

学校や滞在地の近くの警察署や日本領事館の場所をマッピングして、もしもの時はどこに行って何をするのか把握していることを伝えましょう。

また、日本語が通じる場所や連絡先を伝えておくことをおすすめします。万が一の時は親からも日本語で助けを求めることができると知るだけで、家族は安心できるでしょう。

ホテルやレストランなど観光客の多い場所に日本人スタッフがいることもあるので、旅行サイトから情報を集めるのもおすすめです。

定期的に連絡することを約束するだけでも、親御さんを安心させてあげることができます。

ポイント(3)「就職活動に失敗するリスクがある」ことが留学の反対理由なら……

大学卒業と就職の間に空白期間を作らないように留学時期を調整するのがベストです。

私は大学3年生の後期から1年間留学をして5年生として卒業しました。就職活動では何の問題もなく新卒として採用試験を受け、無事、内定をいただきました。

また、私の友人の中には社会人になってから海外留学をした人もいます。

大学を卒業して新卒で3年間働いた後に海外の大学院に進学。卒業後は現地の会社で数年間働いた後に日本に戻り、留学の経験を活かして外資系企業で働くというキャリアを歩みました。

ただしどちらの場合も、就職時の面接では留学の動機とそこで得たものを尋ねられます。

「なんとなく留学した」では本当にただの空白期間になってしまいますから、留学の必要性と動機を自分の言葉で言えるようにしておいてください。

留学の結果も、どのように説明できると望ましいかをイメージしておくことも大切です。

ポイント(4)「子どもが1人で生活できるか心配」なことが留学の反対理由なら……

家族にあなたが1人で生活できるか心配されているなら「大丈夫」ということを行動で示しましょう。下記の取り組みは効果があると思います。

・自炊や家事など最低限の生活力があることを示す
・留学に関する情報をできる限り集めて熱意を伝える
・留学の手続きの流れを把握して、自分でできることを証明する
・留学先でちゃんと勉強ができると思ってもらえるようTOEICなどの勉強をする

海外留学をすると、日本や実家で暮らす気分でいてはうまくいかないことがたくさん出てきます。

普段の自分の行動を一度見直して、どんな環境でもやっていけると納得してもらえるような行動をしてみましょう。

ポイント(5)「やるべきことに対する逃げと捉えられている」のが留学の反対理由なら……

留学を応援してもらうには、あなたが留学に行きたい理由と熱意をしっかりと伝えることが大切です。

家族にうまく伝えられるように留学の目的や動機をもう一度整理して、明確に言葉にしてください。

なぜ留学が必要なのか、なぜその国でないといけないのか、留学を通してどうなりたいのか。

留学後にどんな自分になりたいかを具体的に伝えることで、家族もあなたの考えを理解しようとしてくれるはずです。

もし、最後まで反対され続けたら?諦めるべき?

以上の対応や提案をしても反対された時に、「悔しい」と感じたら、留学を諦めないでください。

悔しいと思うのは、それでも留学に行きたいと感じている証拠

将来「あの時もし留学ができていたら……」と後悔する時が来ます。

何かに対して大きな熱量を持てるタイミングは人生でそう度々訪れるものではありません。今持っているその熱量を逃さないでください。

お金の問題なら奨学金を徹底的に調べてください。あなたの条件で応募できる制度があるはずです。1つの奨学金だけでは厳しいのであれば、他の奨学金と組み合わせて利用できる制度を探し出してください。

学生時代にブランクを作るのが問題なら、社会人になってから留学する人もいます。社会人が1週間ほど休暇を取って留学するプログラムも多くあります。

留学の期間やタイミングを調整すれば、チャンスを広げることができます。ぜひ諦めずに、後悔のない選択をしてください。

まとめ

海外留学に反対された時の説得術をご紹介しました。

留学に反対されるということは、心配してもらっているということ。思うように進まず苛立つ気持ちは痛いほど分かりますが、まずは家族への感謝を忘れずに、何が原因で反対されているのか理解しましょう。

理解できたら情報を集めて家族に共有し、あなたの熱意を伝えて留学期間を有意義に過ごせることを示しましょう。留学の目的や自分の思いを明確にして家族と向き合ってください。

私は両親に最も反対されたチリでの留学で、どの留学よりも人生の糧になる経験ができました。今となっては、とことん自分や家族の思いと向き合ったからこそいい留学ができたんだと思っています。

今、留学に反対されている方が、親御さんや兄弟など周囲の大事な人の信頼を得て、有意義な留学が実現できることを心から応援しています。

あなたはどのステップにいる?語学留学実現までの流れ


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  1. ステップ1:目星をつける
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  4. ステップ4:渡航準備
  5. ステップ5:出発!

留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。

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    この記事を書いた人

    ほんぬ

    大阪大学外国語学部卒業。在学中チリ、スペイン、アメリカに留学し、中南米の6カ国28都市をバックパッカーとして周遊。その後新卒でIT系ベンチャー企業に就職し、トップセールスを獲得する。 現在は美しい海に憧れて奄美大島に移住し、フリーライター、通訳士(スペイン語・英語)、アフリカンダンサー、予備校など多方面で活動中。地酒の黒糖焼酎が大のお気に入り。

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