留学のお得な送金方法とは?おすすめの海外送金サービスや注意点を詳しく解説
- 2024/07/29
留学準備で頭を悩ませるものの一つが海外送金の方法です。特に海外留学が初めての人のなかにはどんな方法があるのか、どの方法が最適か分からないという人も多いのではないでしょうか。手数料や為替レートで損をしないためには、賢い選択が必要です。
この記事では海外への送金方法や、お得に送金するためのコツやおすすめの海外送金サービスを詳しく解説します。
また銀行や国際送金サービスの利用方法、手数料の比較、そして安全に送金するための注意点まで、知っておくべき情報を紹介します。留学の準備をしている人はぜひ参考にしてみてください。
※記事内ではアメリカドルをUSDと表記します。為替レートは2024年5月29日時点での情報を参照し、1USD=158円で計算しています。
[目次]
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留学の送金が必要になるケースとは?
留学の際は必要最低限の金額だけを所持し、それ以外は送金とするのが一般的です。ここでは、留学の送金が必要になるケースとして、「仕送り」「学費」「緊急時」の3つを紹介してきます。
仕送り
送金が必要になるケースとして最も可能性が高いものが親が仕送りする場合です。
特に1年以上の長期留学では、留学前に必要な費用を予測することは難しく、現金を所持して入国するにも限度があるため、事前に用意した資金だけでやりくりするのは大変です。長期の滞在では予想以上に出費が多く事前に用意していた資金が足りなくなる可能性もあります。
ワーキングホリデービザで留学して、現地で収入がある場合を覗いては仕送りが必要になるケースが多いでしょう。必要になるのは主に生活費、交際費、食費等があげられます。
学費
学費は入学前にまとめて払う場合が一般的ですが、場合によっては現地で支払うケースが発生する可能性があります。
例えばコースを追加したり、滞在期間を延長したりする場合です。
また語学学校から進学する場合などはある程度まとまった金額を支払う必要が発生します。そのような場合は送金が必要になるでしょう。
緊急時
初めて海外で生活する場合は、予想もしていないことが発生するかもしれません。
想定される緊急時とは例えば突然の病気やケガ、パスポートの紛失、盗難などのトラブル、家族が緊急の支援を必要とする場合などが考えられます。急いで送金しなければいけないケースをいろいろと想定しておくと良いでしょう。
留学の送金は「銀行」か「海外送金サービス」の2種類
留学の送金方法は大きく分けて「銀行」か「海外送金サービス」の2種類に分けられます。
銀行の海外送金は手数料が高く、着金までに時間がかかるという問題があります。これはネットワークを介した中継銀行の利用により、複数の手数料が発生し、処理に時間がかかることが原因です。
また通貨の両替に伴う為替手数料も発生します。その一方で銀行窓口で直接手続きするため信頼性に長けているという点は大きなメリットです。
オンライン海外送金サービスは、銀行よりも安い手数料を提供しています。WiseやPayPalは送金先によって手数料が異なりますが、為替レートの透明性が高く、手数料も少ないのが特徴です。
一方、オンラインでの手続きのため安全性に懸念があるという意見もありますが、昨今ではセキュリティ対策も強固なものになっているため、そこまで神経質になる必要はありません。
【留学の送金方法別】メリットとデメリット
ここからは留学の送金方法とそれぞれのメリット・デメリットを紹介します。留学の際の送金方法には主に「銀行から送金する」「オンライン海外送金」「マルチカレンシー口座送金」の3つがあります。
銀行で海外送金(国際送金)
銀行で海外送金(国際送金)は日本の銀行から送金する方法で最も一般的に知られている方法です。銀行を利用して海外送金する際、以下の準備が必要です。
(1)送金元の口座情報(日本の送金人の銀行口座情報を用意する)
(2)受取人の口座情(海外で受け取る相手の銀行口座情報を把握しておく)
(3)手数料と為替レートの把握
銀行での手続きは、金融機関窓口で行うため確実で信頼できる点がメリットです。一方で以下のデメリットがあげられます。
・手数料が高い(入金手数料、中継銀行手数料、為替レート・両替手数料、送金手数料、受取手数料)
・海外口座を作るのに時間がかかる
・英語で書類を記載する場合がある
・営業時間が平日の限られた時間
特に手数料には注意が必要です。銀行が海外送金を行う際には、実際の為替レートに為替手数料が上乗せされたTTSレートと呼ばれるレートを使用しています。
TTSレートとは実際の為替レートに手数料を上乗せしたレートのことです。手数料は銀行の利益となるもので銀行ごと、通貨ごとに設定されます。
例えば「1USDあたり1円」に設定されていたとすると、実際の為替レートが1USD=100円の場合は100円+1円=101円がTTSレートとなります。
以下は2024年5月24日に三井住友銀行から10万円をアメリカの口座に送金すると想定した場合の例です。
送金手数料(中継銀行手数料を含む) | 両替される日本円額 | 適用される為替レート | 実際に受取人が受け取れる額 |
---|---|---|---|
7,500円(※1) | 92,500円 | 1USD=157.60円(※2) | 586.92USD |
オンライン海外送金
オンライン海外送金とは日本の銀行を通じてオンラインでお金を振り込む方法です。窓口で送金手続きをするよりも比較的手数料が安く、オンラインなので時間と場所を選ばずに手続きできるのがメリットです。
オンライン海外送金ができるのは三井住友銀行、ソニー銀行、楽天銀行などで、銀行ごとに手数料が異なります。
以下の表は2024年5月24日に10万円をアメリカの口座に送金すると想定した場合の銀行ごとの手数料目安です。
銀行 | 送金手数料(中継銀行手数料を含む) | 両替される日本円額 | 適用される為替(TTS)レート(1USD=) | 実際の受取額 |
---|---|---|---|---|
三井住友銀行SMBCダイレクト | 7,500円 | 92,500円 | 157.60円 | 586.92USD |
ソニー銀行 | 6,000円(※3) | 94,000円 | 157.19円(※4) | 598.00USD |
楽天銀行 | 1,750円(※5) | 98,250円 | 158.13円(※6) | 621.32USD |
上記表から分かるように最もお得なのは楽天銀行で、ソニー銀行と比べると最終的な受取額は4千円以上の差があります。
オンライン海外送金のデメリットとしては「セキュリティリスク」「為替レート」があげられます。オンラインである以上セキュリティリスクは避けられません。しかしながら昨今は多段階認証の導入やSSL暗号化、アンチマルウェアツールの導入など、さまざまなセキュリティ対策が講じられています。
為替レートは日々変動するため的確なタイミングを図るのは困難ですが、できるだけ円高の時期に送金するようにするのがお得です。
マルチカレンシー口座
マルチカレンシー口座は、複数の通貨を一つのアカウントで管理できる便利な金融サービスです。海外旅行や留学、または国際的なビジネスを行う際に、複数の通貨を簡単に管理することができます。さらに関連するデビットカードを使用して外貨で直接支払いを行うこともできるため、非常に便利です。
みずほ銀行、SMBC信託銀行(プレスティア)、ソニー銀行などがマルチカレンシー口座を開設していますが、すべての銀行でマルチカレンシー口座を開設できるというわけではありません。また解説には別途手続きが必要なケースもあります。
そのため比較的簡単に口座開設ができるWise(ワイズ)とRevolut(レボリュート)のような金融サービスを利用するのがおすすめです。
Wise・Revlutを利用するメリットは手数料が安い点です。以下の表はWiseの他送金方法との手数料(2024年5月24日)の比較です。
銀行 | 送金手数料(中継銀行手数料を含む) | 両替される日本円額 | 適用される為替(TTS)レート(1USD=) | 実際の受取額 |
---|---|---|---|---|
三井住友銀行SMBCダイレクト | 7,500円 | 92,500円 | 157.60円 | 586.92USD |
ソニー銀行 | 6,000円(※3) | 94,000円 | 157.19円(※4) | 598.00USD |
楽天銀行 | 1,750円(※5) | 98,250円 | 158.13円(※6) | 621.32USD |
Wise | 879円(※7) | 98,993円 | 156.99円(※7) | 631.38USD |
表を見て分かるように手数料が最も安い楽天銀行よりも更に約700円も安くなっています。また一般的な銀行は、SWIFTと呼ばれる世界中の銀行を電信でつなぐネットワークを利用して送金を行うため手数料と共に時間もかかってしまいますが、Wiseは世界各国に銀行口座を持っているため送金にかかる時間も短縮できます。
マルチカレンシー口座を使った送金方法も簡単。まずはアカウントを開設し、マルチカレンシー口座に日本円で入金。そしてアカウント内で海外通貨を送金・両替するだけです。
一方デメリットとしてはサービスがまだ知られていないため不安視する人もいることがあげられます。また通貨によって追加手数料がかかることがある点や送金移動限度額がある点もデメリットといえるでしょう。
留学の送金はオンライン海外送金かマルチカレンシー口座がおすすめ!
ここまで解説したそれぞれの特徴から留学先への送金方法を検討する際は、オンライン海外送金とマルチカレンシー口座の利用が特におすすめといえるでしょう。
まずオンライン海外送金は手数料も窓口に比べて比較的安く、手続きがオンラインで完結するため時間と手間が省けます。オンライン海外送金の場合は楽天銀行がおすすめです。
為替レート(TTSレート)も良好で、他行と比べて総合的に手数料が大幅に安くなっています。
特に学費など高額なお金を送金する際には、オンライン海外送金サービスを利用するのが良いでしょう。
マルチカレンシー口座は、生活費の送金に便利です。日本円を日本の銀行口座に入金し、それをオンラインでマルチカレンシー口座に移すことで、現地通貨に簡単に交換できます。この口座はデビットカードと連携しているため、現金をATMで引き出したり、現地での買い物にカードを利用したりできます。カード社会の国では特に便利です。
留学で送金する前にチェックしておきたい注意点
最後に海外送金に際しての注意事項を紹介します。
送金のタイミングに注意
海外送金の際に最も影響するのが為替レートです。日本円を外貨に替える際は以下の表のように、なるべく円高のときの方が有利です。
1万円をUSDに替えた場合のUSDでの受取額
為替レート(1USD=) | 受取額 |
---|---|
100円 | 100USD |
90円 | 111USD |
110円 | 90USD |
上記の表から2024年5月現在はかなり円安であることが分かります。そのため海外での買い物や送金は以前に比べてかなり割高ですが、為替レートは日々変動します。金する際はできるだけレートが良いタイミングを選ぶようにするのがコツです。
ベストなタイミングを選択するのは難しいところですが、経済ニュースなどから情報を得ると良いでしょう。
クレジットカードでは海外送金できない
海外でクレジットカードを利用することはできますが、海外送金とは異なるものです。基本的にクレジットカードでは海外送金はできません。現金が必要な際にはキャッシングを利用する方法もありますが、レートや手数料は高くつきます。また18歳未満は作成自体ができません。
海外旅行であればクレジットカードの使用は有効ですが、長期留学の場合は先述した方法での送金が良いでしょう。
送金完了までに日数がかかる
送金には時間がかかります。銀行だと1週間程度、マルチカレンシー口座を利用しても1~5営業日かかることもあります。留学の際は緊急事態に備えて事前に十分な資金を用意しておくようにしましょう。
「やっぱり現金でいいか」はNG
ここまでご紹介して、送金の難しさを感じた方がいるかもしれません。しかし、だからといって留学の際に多額の現金を持って移動するのはおすすめできません。基本的に海外は日本程治安が良くない場所が多く、セキュリティの観点から多額の現金を所有するのは危険だからです。
また、持ち出せる現金の限度額が各国で決められていて、留学先によっては出入国時に税関での申告が必要な場合もあります。
例えば米国入国時には1家族が合計でトラベラーズチェックや有価証券を含む1万USD(約158万円)以上を持参している場合は申告が必要(※8)です。
もし送金に不安が残る方は、手数料が多少高くとも銀行の窓口での送金をおすすめします。対面で不明点を確認できるだけなく、銀行がしっかりとサポートしてくれます。
まとめ
この記事では留学のお得な送金方法として、学費や生活費の送金が必要になる場面を考慮し、それぞれに適した方法を紹介しました。
銀行窓口での海外送金、オンライン海外送金、マルチカレンシー口座など、さまざまな送金方法の特徴と、それぞれのメリット・デメリットについて知っておくことが重要です。
特に、オンライン海外送金やマルチカレンシー口座の利用が費用面でのメリットが大きく、手数料も抑えられるためおすすめです。送金の際は送金手数料や為替レートに注意してください。
円安の昨今、送金コストをできるだけ抑えることがポイントとなります。留学の準備の一環として、この記事で紹介した情報を参考にして最適な送金方法を選びましょう。
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【参考文献一覧】
※1…三井住友銀行「外国関係手数料のご案内」(参照日:2024-5-24)
※2…三井住友銀行「リアルタイム為替レート」(参照日:2024-5-24)
※3…ソニー銀行「ソニー銀行からの外貨送金(仕向け送金)」(参照日:2024-5-24)
※4…ソニー銀行「為替レート」(参照日:2024-5-24)
※5…楽天銀行「送金手数料」(参照日:2024-5-24)
※6…楽天銀行「海外送金シミュレーター」(参照日:2024-5-24)
※7…Wise「パーソナルファイナンス」(参照日:2024-5-24)
※8...在日米国大使館と領事館「米国へ/から通貨または通貨代替物の持ち込みまたは持ち出しについて」(参照日:2024-5-24)