【例文つき】ビジネスシーンで使える英語の自己紹介完全ガイド

商談・打合せ・プロジェクトでの顔合わせなど、英語で自己紹介をする機会も多くなっています。急に英語で自己紹介、といわれても戸惑ってしまうことでしょう。そこで、一度しっかり準備をしておきませんか。

特にビジネスシーンでは、自己紹介の内容や表現方法がある程度決まっています。あらかじめ頭に入れておくとスムーズに自己紹介できますよ。

この記事では英語のビジネスシーンで自己紹介をする際のフレーズや例文、マナーとポイントについて紹介します。自己紹介時の印象を左右するボディランゲージのポイントも解説していますので、参考にしてみてください。

なお、ビジネスでの英語表現の全般は下の記事でまとまっているので、気になる方はあわせて参考にしてみてください。
覚えるべきビジネス英語表現63選とおすすめ勉強法まとめ

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英語のビジネスシーンで自己紹介に入れると良い内容

英語のビジネスシーンでは、最低でも挨拶、名前、現在の担当部署や役職の3点を含めて自己紹介を行ないます。

時間があるときは、この3つに加えて自分の経験を伝えるのもおすすめです。何ができるのか、どんな人なのかが分かりやすくなり、相手との関係性を深めることができます。

そこでまずは、自己紹介を構成する4つの内容を詳しく紹介します。

<自己紹介の構成>
・挨拶
・名前・現在の担当部署や役職
・自分の経験・知識
・締めの挨拶

それぞれの要素を手短に紹介し、第一印象をよくすることがポイントです。

挨拶

自己紹介はまずは軽い挨拶から始めます。

・Hi  こんにちは
・Hello こんにちは

最も一般的なのが“Hi” “Hello”です。“Good morning”や“Good afternoon”のように使う時間が限られておらず、午前でも午後でもこれらの挨拶を使って問題ありません

ときには“Hi, how are you?”と挨拶することもあります。ただし、この場合の“how are you”は機嫌を尋ねているわけではなく、あくまでも挨拶の一部として使っています。

名前

名前の紹介は、“I am” から始めても、“My name is” から始めてもどちらでもかまいません。いずれの場合も、自分の名前をフルネームではっきり相手に伝えます

・I am Takashi Muto. 私は武藤隆です。
・My name is Mari Takei. 私の名前は武井マリです。

ほとんどの場合、英語圏では名前を教えると相手はすぐに名前を覚えようとします。上記の例でいうと“How are you, Mari?”と親しみの気持ちを表すために名前を呼んでくれます。

しかし、英語話者にとって日本人の名前の発音は発音しづらいことも。発音しづらい名前だと覚えてもらうまでに時間がかかることがあるので、名前が長い人や英語で発音しにくい名前の人はニックネームを使うのがおすすめです。

例えば例で挙げた隆さんの場合、次のように自己紹介できます。

・Please call me Tack. タックと呼んでください。

覚えやすいニックネームを使うことで相手もこちらに親近感がわき、初対面でも距離がグッと近くなるというメリットもあります。英語圏では名前を短縮して呼び名に使うことが多いので、工夫してみましょう。

現在の担当部署・役職

ビジネスシーンの自己紹介ですので、部署や役職も忘れずに伝えましょう。

<例>
・I am working for the Finance Division as a staff. I am taking care of petty payment.
私は経理部のスタッフです。小口現金を担当しています。

・I am a member of the Sales Team. My area is Tokyo.
営業チームのセールスマンで、担当は東京地区です。

・I am a manager of R&D. I am in charge of Development Planning.
研究開発部門のマネージャーです。開発計画の担当をしております。

部署名は、相手が覚えやすいように大体のカテゴリを伝えるのがおすすめです。というのも部署名が長いと相手に覚えて貰えないことがあります。

名刺に記載されているような正式名称でも問題ありませんが、初対面時は大体のカテゴリを伝えて「どんな職種なのか」が伝わるようにすると良いですよ。

当職務の紹介は、“I am taking care of (具体的な職務)”“I am in charge of (具体的な職務)”の表現がよく使われます。こちらも、手短に相手に担当業務が伝わるようにすることがポイントです。

これまでの経験と貢献できること

時間に余裕があればぜひ紹介しておきたいのがこれまでの経験・経歴です。「〜ができる」「〜に長けている」と印象付けることができ、相手とのビジネス上の関係を築きやすくなります。

<例>

・I am working as a Web Designer. My former duty in the department was editing. I was editing over 100 video films a year.
ウェブデザイナーをしていますが、以前は同じ部で編集担当でした。年間100 本以上のビデオ編集を担当していました。

・I am currently working for the Sales Division. In the past, I was working for business development for 5 years. So, I have experience and knowledge in establishing new business for the company.
現在営業部で仕事をしていますが、以前は事業開発の仕事を5年間担当していました。そのため、弊社での新規事業の立ち上げの経験と知識があります。

経験・知識は、上記の例のように年数・担当社数・案件数などの数字を入れて説明すると、レベル感まで手短に相手に伝わりやすいでしょう。

締めの挨拶

「これからよろしくお願いします」との気持ちを込めて、以下のような締めの挨拶をします。

・I am looking forward to working with you.
これから仕事をご一緒できるのが楽しみです。

・I am glad to get to know each other.
お近づきになることができてうれしいです。

あるいは、プロジェクトメンバーの顔合わせなどではこんな表現も締めの挨拶として使えます。

・I can not wait for the cut-off of the project.
プロジェクトの開始が待ちきれません。

英語のビジネスシーンでのマナーとポイント

自己紹介の際に押さえておきたいのが、英語のビジネスシーンにおいて守るべきマナーとポイントです。第一印象をよくするためには表情や姿勢などのボディランゲージが重要になります。

<ポイント>
・姿勢を良くする 
・相手の目を見て(アイコンタクト)話す
・はきはきはっきり話す
・笑顔で話す

自己紹介時はこれらの点に注意しましょう。

よくある失敗例は、恥ずかしさや緊張感から、下を向いて話したりぼそぼそ話したりしてしまうこと。しかし、こうした態度が与える印象は、日本人が思う以上に良くありません。

英語がスラスラ出てこなくても、相手の顔をしっかり笑顔で見ること、そしてはっきり話すことを心がけましょう。

なお、名刺の渡し方にはそこまで厳格なマナーがありません。日本と異なり英語文化圏では名刺は「連絡先・所属部署を教える」といった実用的な意味のほうが大きく、あまり渡し方にはこだわりがないのです。

事前に言いたいことをまとめておく

自己紹介では、事前に言いたいことをまとめておくことが成功のコツです。あらかじめ内容を考え、何度か繰り返して練習しておくと、自然にスムーズな自己紹介ができます。

自己紹介の練習を同僚や友人と一緒に行い、シミュレーションをしておくのもおすすめですよ。

ただし、覚えてきたことを一言一句間違えないように言おうとすると、緊張してしまうことがあります。すべてのフレーズを覚えるのではなく、内容を頭に入れ、何回か口に出して練習しましょう。

多少間違えても言い直せば問題ないので、「英語での自己紹介に慣れておく」ことが大切です。

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【対面・メール】ビジネスシーンでの英語の自己紹介例文

ビジネスシーンの自己紹介の実際の例をご紹介します。ビジネスシーンでは対面と、メール双方で自己紹介をする機会がありますので、それぞれの場合を見ていきましょう。

【対面】若手社会人の自己紹介例文

若手社会人が、社内・社外のプロジェクト参加者を前に自己紹介をしている例文です。

Hi, nice to meet you. I am Hiroshi Ando. Please call me Hiro.
I am a system engineer at the Tokyo office, in the R&D division. I have been working for the UI of our cloud services for 3 years. I am looking forward to working with you on the new project.

お会いできてうれしいです。私は安藤広と言います。ヒロと呼んでください。
東京オフィスの研究開発部でシステムエンジニアをしています。弊社のクラウドサービスのUI開発に携わって3年になります。新しいプロジェクトでご一緒できるのを楽しみにしています。

【対面】経験豊富な社会人の自己紹介例文2

次の例は、経験豊富なマーケティングマネージャーが、展示会準備のため、取引先に自己紹介をしているシーンです。

Hello, I am Mieko Yoshida. I am glad to see you.
I am working as a manager of Marketing at Tokyo HQ, in charge of exhibitions. I am a specialist of exhibition with 10 years’ experiences, at my current and previous workplaces. I appreciate your cooperation and I am excited to be working with you. Thank you.

私は吉田美恵子です。お会いできてうれしいです。
東京本社のマーケティングマネージャーで、ここ10年、現職場と前の職場で展示会のスペシャリストとして10年経験しました。ご協力に感謝しておりますのとともに、ご一緒できるのを楽しみにしています。よろしくお願いします。

メールでの自己紹介例文

海外から赴任し、同じ部で働くこととなる同僚に対して、バディ役を務めるメンバーが自己紹介のメールを送るところです。

Dear Steve,

Hope this message finds you well.

I am Masashi Takeda.
Please allow me a brief self-introduction: I am working as a security engineer with Mr. Yasuda, our CIO and also our division head. I have been working in the division for 7 years, so I am someone who can answer your questions as your buddy.
I am glad to have you a part of our team.

Please do not hesitate to contact me. Thank you.

スティーブさん

ますますご清祥のことと思います。
私は武田将司といいます。
セキュリティエンジニアとして、CIOである安田部長と一緒に仕事をしています。この部署では7年ほど仕事をしていますので、バディとして質問に答えることができると思います。あなたと一緒に仕事をするのを楽しみにしています。

どうぞお気兼ねなくご連絡ください。よろしくお願いします。

スモールトークでさらに印象付ける

ビジネスを円滑に進めるために、自己紹介後、セキュリティエンジニアとしてお互いのことをよりよく知るために会話をすることをスモールトークと言います。よく話されるトピックは以下のようなものです。

・天候
・芸術作品
・旅行
・休暇の過ごし方
・季節の行事
・スポーツ
・食べ物

ただし、「よりよく知るための会話」といっても、あくまでビジネスシーンなのでビジネスにふさわしくないトピックは避けましょう。例えば、以下のような対立を招く恐れのある話題です。

・政治
・宗教
・相手の身体的特徴
・性的なこと・ジェンダー差別ととらえられることがある話題
・人種差別的ととらえられることがある話題

多様なバックグラウンドがある人たちと一緒に仕事をする可能性があるので、避けるべきトピックを覚えておくことは非常に重要。よい関係を築くためにも十分留意しておきましょう。

まとめ

自己紹介は、第一印象を左右する大切なもの。相手と良い関係性を構築するためにも、今回の記事で紹介した以下4つのポイントは覚えておきましょう。

・自己紹介で使える表現を頭に入れる
・自分の自己紹介を用意しておく
・何度も繰り返して自己紹介に慣れておく
・相手の目を見てはきはき笑顔で話すことを心がける

これらを参考に、自分にとってベストな自己紹介を考えてみてくださいね。

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    この記事を書いた人

    NANDAROU

    コンサルタント・産業翻訳者・ライター。大学院修了後、金融機関・米系IT企業・税理士法人を経てフリーランスに。子供の語学短期留学に同伴して初めてセブを訪問、2度目のセブ行きでそのまま住み着く。TOEIC930点、最近オンライン受験したEF SETでは、CFERレベルC2にあたる80点をマーク。食べ歩きが趣味。休みになるとおいしいもの探しに余念がない。

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