大学の交換留学では何ができる?メリットから費用まで交換留学のすべてを徹底解説
- 2019/10/02
こんにちは。交換留学生としてドイツに1年間留学していた愛優です。
現在留学を検討している方の中に交換留学を視野に入れている人は多いのではないでしょうか。交換留学は費用の面でも、大学の単位の面でもさまざまなメリットがあり魅力的ですよね。
ですが交換留学の経験者が身近にいない方や、どこに相談すればいいか分からない方も少なからずいると思います。
今回は交換留学のメリットだけでなくデメリットも含めて、実際の私の経験をお話していきます。最後には実際に留学検討中の後輩から聞かれることの多かった質問もあわせてご紹介しますね。
留学を検討中の方、交換留学を視野に入れている方はぜひ検討する際の材料にしてみてください。
知っておきたい!大学交換留学の基本情報
まずは交換留学という制度の基本的な情報についてお話しします。交換留学を検討し始めた方、情報収集をし始めた方は要チェックです!
交換留学はどんな制度
交換留学とは、海外の大学と協定を結びお互いに学生を派遣する制度です。協定には2種類あり、大学同士で協定を結ぶ「大学間協定」と、学部同士で協定を結ぶ「部局間協定」があります。
主に学生同士の文化交流や、その学生の専門分野を留学先の大学で学ぶことを目的としているため、応募の時点である程度の語学力があることが募集の条件に含まれています。
その大学に通っている学生と同様に大学の講義を受けたり、学生生活を送ったりと現地の大学生と同じような生活を送ることができる制度です。
交換留学と正規留学の違い
正規留学とは、海外の大学に4年間所属しその大学の学生として学生生活を送ることです。
日本の大学に入学するのと同じように、海外の大学に入学します。既定の試験を受けたり、小論文を書いたり推薦書を提出したりといったプロセスを経て大学に入学し、その大学の規定単位をとって学位を授与して卒業します。
一方、交換留学は日本の大学に所属し、籍を置いたまま協定先の大学に通うことができる制度です。交換留学であれば、日本の大学に籍があるので留学先の大学の学費は免除されます。
交換留学の費用
交換留学は、所属している大学に学費を納めることで協定先の大学に派遣する制度なので学費は必要ありません。留学先の大学の学費が免除されている点は、費用面で他の留学方法と大きく差がつくポイントです。
ちなみに交換留学でかかる費用は主に以下の通りです。
1.渡航費(日本と留学先の往復航空券など)
2.留学中のビザ代金(ほとんどの国が学生ビザの申請が必要です。)
3.留学先の寮費(住む場所は自己負担となります。)
4.現地での生活費・交通費・娯楽費など
このほかに、私は個人的に語学学校に通っていたので語学学校の学費がかかりました。
交換留学の期間
交換留学では期間が半年から1年と定められていることがほとんどです。それ以上短縮することも延長することも基本的にはできません。
1年と聞くと短いと感じる方もいるかもしれませんが、1年生活すればその国の季節の行事や生活の移り変わり、さらに大学行事なども一通り経験することができます。
出発時期は留学先の大学の学期始まりに合わせて春や夏に渡航することが多いです。どちらの時期に出発するかは自分で決めることができる場合と、あらかじめ決まっている場合とがあるので確認が必要です。
交換留学が行える国
交換留学では、自分が行きたい国や大学に自由に留学できるわけではありません。冒頭でお話ししたように、各大学や学部で協定を結んでいる大学があり、その協定を結んでいる大学にしか留学することができないです。
とはいえ、大学によってはかなりの国や地域の大学と協定を結んでいたり、同じ国でも数校と協定を結んでいたりすることもあるので、そこまで行ける国が限定されていると思う必要はないです。
大学のホームページからも協定校を確認することができるので、もし大学入学の時点で交換留学を考えている方がいれば、事前に受験予定の大学のホームページを確認してみてください。
交換留学のメリット3つ
交換留学の基本情報についてお話ししてきましたが、具体的に交換留学がそのほかの留学方法と比べてどんな点にメリットがあるのか3つのポイントに絞ってご説明します。
1.費用が抑えられる
交換留学を検討している方の中で、費用の面から交換留学を検討している方は多いのではないでしょうか。実際に交換留学は正規留学や私費留学と違い、留学先の学費が免除されているので費用を抑えることができます。
また、交換留学の制度を利用して留学する際は日本学生支援機構(JASSO)の奨学金を受け取ることができたり、大学独自の奨学金制度を利用したりできます。
費用面で留学を諦めかけている学生にはとてもありがたい留学制度です。
2.大学の単位が取れる
交換留学では留学先で取得した単位を所属している大学の単位に置き換えることができる場合があります。特に語学系の大学や学部に通っている学生はこの点が大きな魅力になるのではないでしょうか。
留学と聞くと1年大学を休学して5年間で卒業する計画をしなければいけないと思う方もいるかもしれませんが、単位を置き換えることができるので、単位取得計画を綿密に練れば、4年間で卒業することも難しくはありません。
また、留学先で単位をとることは日本で単位をとることよりもハードルが高いので、その分語学や学習面においてかなり力がつきますし、自信にもつながります。
3.サポートが充実している
交換留学制度を利用して留学する学生は、渡航先でバディープログラムという制度を利用できます。
バディープログラムとは、慣れない現地での生活をサポートしてくれる現地の学生がバディーとして1人ついてくれる制度です。私も銀行の開設やSIMカードの手続きなどを手伝ってもらいました。
また、日本人のバディーは日本語を学習している学生になるケースも多いので、語学の勉強を一緒にすることもできます。フレンドリーな学生であれば街や大学を案内してくれたり、遊びに連れて行ってくれたりします。バディーは心細い留学生活で最初に出会う大学の友達になるでしょう。
交換留学のデメリット3つ
たくさんのメリットがある交換留学ですが、交換留学だからこそのデメリットもあります。今回はそんなデメリットも包み隠さずお話しします。
1.期間が限定される
正規留学と比べた時の一番の懸念点はこの点ではないでしょうか。入学から卒業まで4年間在学できる正規留学と比べて、交換留学は最大1年とその期間が決まっています。また、大学によっては出発時期が限られている場合もあります。
長期間の留学を検討中の方は交換留学だと物足りなく感じてしまうかもしれません。
また、講義や実習などの影響で留学のスケジュールを組むのが難しい学部の場合にはこの期間や出発時期がネックになるでしょう。
2.ハードルが高い
交換留学は現地での文化交流や専門分野の勉強を目的としているため、語学は応募の段階である一定の基準が求められます。具体的なテストや点数などは後程詳しくお話ししますが、日常会話ができる程度の語学力が必要です。
語学力は一朝一夕ではないので、交換留学を検討し始めた時には、テストの点数がもう間に合わない……ということになるかもしれません。
また、大学の成績も応募条件に含まれていることがほとんどです。成績の平均値が募集条件になることが多いです。初年度から一定の成績を修めていないと応募の時点で諦めなければならなくなるので、大学の授業も真面目に受けましょう。
3.語学の学習をメインにしたい人には向かない
上記のように、留学先での勉強の目的が語学の場合、思うように語学の勉強ができない可能性があります。
もちろん、現地で生活しているので日常生活を送るうえでその国の言語は欠かせませんし、生活をしているうちに次第に語学力は上がっていきます。大学によっては大学が開講している語学コースがあることもあり、そこに通うことはできるかもしれません。
しかし、語学はある程度できていることが留学の前提条件となることから、受講可能人数が限られていたり時間数が少なかったりと、基本的に語学を中心に学ぼうと思っている方にはあまりおすすめできない環境であることが多いです。
交換留学を選ぶ前にチェックしたい3つのQ&A
ここからは、実際に交換留学を検討している友達や後輩に、多くされる質問ついて答えていきたいと思います。
1.交換留学中は単位が取れるの?
交換留学中は留学先で講義を受けて期末テストに合格すれば単位をとることができます。また、所属している大学で所定の手続きを行えば日本の大学の単位に置き換えることも可能です。
しかし、すべての単位が置き換えられるかというとそうではありません。中には置き換えられない単位があったり、日本で受講したときは2単位のものが1単位になったりと条件が定められています。
手続きの方法とあわせて事前に学部の学生課やゼミの教授に確認してみてください。
2.交換留学で休学しなくて済む方法はある?
交換留学は基本的に休学せず、その大学に所属したままで海外の大学に派遣され留学する制度です。そのため、休学せずに留学することになります。
交換留学する学生の多くが5年間大学に所属することになるのですが、もし4年でどうしても卒業したいという場合は、上でお話しした単位の置き換えを利用したり、留学前後でしっかりと規定単位を取り終えたりする必要があります。
また、実習がある学部では実習の日程の調整も必要になるかもしれません。調整は大変ですが、私の周りにも4年で卒業した友達はたくさんいるので、方法を模索してみてくださいね。
3.交換留学に必要な英語力はどのくらい?(TOEFL、IETLSで紹介)
前にもお話ししたように、交換留学では基本的に応募条件の中に語学力の規定が含まれています。前提として、所属している大学や留学先の大学によって規定の点数は変わるのですが、ここでは一般的に必要とされているスコアについてお話しします。
主に条件となる英語のテストはTOEFLとIELTSという2つのテストです。
TOEFLは主にアメリカの大学で必要となるテストです。TOEFLにもさまざまな種類があり、大学ごとで変化しますが、iBTというテストで50以上のスコアが目安になります。
もう一つのIELTSはアメリカ以外の大学出願に多く用いられるテストです。こちらも大学ごとによりますが、5.5以上のスコアが目安となります。
まとめ
今回は交換留学の基本情報について、さらに交換留学のメリットやデメリットについてポイントを絞ってお話ししてきました。交換留学についてイメージを掴むことはできましたでしょうか。
語学や大学の成績など留学を検討する前から準備が必要なことも多いので、ハードルが高い交換留学ですが、現地の学生生活を身近に体験することができたり、自分の専門分野を他国で勉強することができたりと充実した留学生活を送ることができます。
交換留学を検討している方は、まず、協定を結んでいる大学や、応募の条件などを大学に確認しに行くところからはじめましょう。交換留学説明会が開かれていることもあるので情報を細めにチェックしてみてくださいね。
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- ステップ1:目星をつける
- ステップ2:相談する
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留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。
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