クレジットカードに付帯する海外旅行保険ってどうなの?補償範囲から手続きの流れ、おすすめカードまで徹底解説!

  • 2019/01/19

「海外に行くときの保険って、クレジットカードに付いているものを使うとお得なのかな……」
と思っている方。

多くのクレジットカードには、海外旅行保険がサービスとして付いています。補償内容はクレジットカードごとに異なりますが、重視すべき補償を知っておけば、保険料を抑えつつ安心して海外旅行を楽しむことが可能です。

とはいえ、具体的にクレジットカードの付帯保険の内容は、わかりにくいですよね。

そこでこの記事では、海外旅行保険が付帯するクレジットカードの特徴をはじめ、メリット・デメリット、選び方などを紹介します。

クレジットカードの付帯保険を把握することは難しく感じますが、押さえるべきポイントはそれほど多くありません。まずはこの記事で、クレジットカードの付帯保険について知りましょう!

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海外旅行保険が付帯するクレジットカードの特徴

まずは、海外旅行保険が付帯するクレジットカードの特徴をざっくりと押さえておきましょう。ポイントは、

・保険の補償対象について
・保険の付帯条件について

の2点。クレジットカードを選ぶ際は、最低でもこの2点を押さえておくことが大事です。1つずつ説明しますね。

補償の対象はどこまで?

海外旅行保険の補償対象については各カードによって異なるので、あらかじめ補償内容を確認しておくことが大事です。

以下に代表的な補償対象をまとめましたので、ざっと目を通してください。

【海外旅行保険における主な補償対象】

傷害死亡:海外旅行中の偶然な事故によるケガが原因で、事故発生日から所定の期間内に死亡した場合に保険金が支払われる補償。
疾病死亡:海外旅行中の病気が原因で、事故発生日から所定の期間内に死亡した場合に保険金が支払われる補償。
後遺障害:海外旅行中の偶然な事故によるケガが原因で、事故発生日から所定の期間内に後遺障害が生じた場合に保険金が支払われる補償。
治療費用:海外旅行中に事故によるケガを負ったり、病気になったりして医師の治療を受けた時に保険金が支払われる補償。(救援費用補償とセットになっていたり、病気と傷害で分かれていたりするケースもあり)
救援費用:海外旅行中の偶然な事故によるケガや病気が原因で死亡、または3日以上連続して入院した場合などに、家族が現地に向かう場合の費用(移動交通費など)の補償。
入院一時金:海外旅行中のケガや病気が原因で、一定期間以上入院した場合に一時金が支払われる補償。
賠償責任:海外旅行中に偶然な事故により他人や物に損害を与え、被保険者が法律上の損害賠償責任を負った場合に保険金が支払われる補償。
携行品損害:海外旅行中の盗難・破損・火災などの偶然な事故により、被保険者の携行品(カメラ、衣類、旅券など)に損害が生じた場合に保険金が支払われる補償。
航空機遅延費用:乗る予定の飛行機が遅延して臨時の宿泊費や食事代、移動タクシー代などの出費に対して支払われる補償。
航空機寄託手荷物:航空会社に預けた手荷物の到着が所定の時間以上遅れた場合に、やむ得ず必要となった身の回りの品の購入費に対する補償。

この他にもさまざまな補償内容がありますので、カードに付帯している補償内容はすべてチェックしましょう。

自動付帯と利用付帯がある

クレジットカードの付帯保険を利用する際に注意しなくてはいけないのが「自動付帯」と「利用付帯」がある点です。

付帯保険には「保険が適用となる条件」が定められており、「自動付帯」か「利用付帯」に分かれています。それぞれの意味は以下の通りです。

・自動付帯:カードを持っているだけで海外旅行保険が適用されるもの
・利用付帯:ツアー代金や公共交通機関の料金をクレジットカードを利用しなければ、海外旅行保険が適用にならないもの

自動付帯であれば、渡航時に自動で保険が付帯されますので何もぜずとも問題ありません。一方で利用付帯の場合は、旅行に関わる料金をクレジットカード決済をして初めて保険が適用されます。

知らずにいると適用外のままになる可能性がありますので、必ずこの点はあらかじめチェックしましょう。

一般の海外旅行保険とクレジットカード付帯保険の違い

ここでは、「一般の海外旅行保険」と「クレジットカード付帯保険」の違いについてお伝えします。クレジットカード付帯保険は無料で利用できるメリットがありますが、一般の海外旅行保険に比べると補償内容は薄くなる傾向です。

補償金額や補償範囲

海外旅行保険でもっとも利用される頻度の高い補償内容は、

  • ・傷害治療費用
  • ・疾病治療費用
  • ・救援費用

です。一般の海外旅行保険は、これらの補償においてクレジットカード付帯保険よりも手厚く設定されています。一般の海外旅行保険であれば、これらの費用は「無制限」ですが、クレジットカード付帯保険では「300万円~500万円」に上限が設定されているケースが多いです。

また、多くのクレジットカード付帯保険の補償範囲には「疾病死亡」が含まれません。疾病死亡とは、「病気が原因で死亡したときに支払われる補償」を指します。

クレジットカードの付帯保険では、海外へ渡航する場合は「健康な状態であること」が前提となっているため、補償対象に含まれません。同じ理由で「緊急歯科治療費用」も補償対象に含まれないケースが多いです。

あらかじめ疾病や虫歯のリスクがある場合は、渡航前に完治させてから渡航するか、それらの内容までカバーしてくれる保険を選びましょう。

補償期間:クレジットカードは最長90日まで

クレジットカードの付帯保険の補償期間は、出国から最長90日までです。3カ月以内の海外旅行であれば、クレジットカードの付帯保険でカバーが可能ですが、それ以上は一般の海外旅行保険が必要となります。

一般の海外保険会社の保険は、ある程度自由に期間を選択でき、その期間によって保険料金が変動します。

注意:クレジットカードの保険は、携行品損害の補償に3,000円の自己負担が必要

自分の持ち物が壊れたり、盗まれたりした際に補償してくれる携行品損害ですが、補償を受ける際には注意点があります。

クレジットカードの携行品損害の補償を受ける場合、請求時に免責として3,000円の自己負担金が発生することが多いです。そのため、実際に発生する補償額は、満額でも損害額から3,000円を引いたものと考えてください。

また、携行品の減価償却分が補償対象となることが多いので、長期間使用したカメラなどが損害にあった場合は、中古品として再購入する場合の金額のみが補償対象となります。

海外での治療や診察に必要な医療費の目安

「海外での医療費は日本と比べるととても高い」とは言うものの、実際のところどの程度高いのでしょうか。医療費は国によってもかなり上下し、最も高いのが北米や欧州で、アジアはさらに地域によって費用が異なります。

ここでは、実際にあった保険の支払い事例をいくつかご紹介します。

事例(1)心臓発作(場所:サイパン)

旅行中、ホテルの部屋で気分が悪くなり、病院搬送中に心臓発作で死亡したケースです。救援者2名が現地へ渡航し、日本まで遺体搬送を行いました。発作を発症後そのまま亡くなってしまったため治療費用は発生していませんが、以下の補償が発生しています。

・救援者費用:120万円
・失病死亡:2,000万円

事例(2)転倒し大腿骨骨折(場所:イタリア)

ホテルの浴室で転倒して大腿骨を骨折し、現地の病院で1週間ほど入院となったケースです。治すために手術を伴い、帰国後日本でも入院となりました。歩けるようにはなったものの、障害が残ってしまったため、後遺障害の補償も適用されています。

  • ・傷害治療費用:350万円
  • ・移送費用:350万円
  • ・後遺障害:700万円

事例(3)ひったくり(場所:香港)

街中を観光中後ろから来た外国人にリュックごとひったくられたケースです。 リュックの中には財布、デジタルカメラ、スマートフォンなどが入っていました。犯人にはそのまま逃げられ、ひったくられたものを新たに買い揃えることになりました。

・携帯品損害:18万円

このように海外で医療を受ける場合、日本と比べると格段に高い費用を請求されます。特に手術や移送費用などが発生する場合は、保険に入っていないとその後の人生を左右するほどの金額になるケースもあります。

また、日本ではあまり考えられないひったくりや置き引きなども、海外では治安が良いとされる場所でも安心できません。携帯品まで補償の対象になっている保険に入っていれば、安心して旅行を楽しむことができます。

クレジットカード付帯の海外旅行保険を使うメリット

クレジットカード付帯の海外旅行保険を使うメリットは、

  • ・無料で利用できる
  • ・何度でも繰り返し利用できる
  • ・補償期間が3カ月ある

の3つです。1つずつ説明しますね。

メリット(1)無料で利用できる

1つ目のメリットは、無料で利用できることです。

クレジットカードに付帯されている海外旅行保険は、原則無料で利用することができます。一般的な海外旅行保険に加入しようとすれば期間にもよりますが、数万円はかかるでしょう。

それを考えると、補償内容はやや少ないものの、クレジットカードを持っているだけで利用できる付帯保険は、とてもお得な特典といえます。

また海外旅行保険の申し込みをしなくても良いため、手間や時間の節約にもなります。

メリット(2)何度でも繰り返し利用できる

2つ目のメリットは、何度でも繰り返し利用できることです。

クレジットカードに付帯されている海外旅行保険は、海外旅行のたびに何度でも使うことができます。一度日本に帰国すれば補償期間がリセットされるため、新たに海外へ旅行する場合には、同じ補償を受けることが可能です。

特に短期間の旅行を何度もする場合は、 かなりの恩恵を受けることができます。

メリット(3)補償期間が3カ月ある

3つ目のメリットは、補償期間が3カ月あることです。

クレジットカードに付帯された海外旅行保険は、補償期間が約3カ月あります。無料でありながらも3カ月という期間を補償されているため、ちょっとした旅行や短期間の留学なども十分にカバーすることが可能です。

クレジットカード付帯の海外旅行保険を使うデメリット

クレジットカード付帯の海外旅行保険を使うデメリットは、

補償金額が一般の海外旅行保険よりも低い
補償対象が一般の海外旅行保険よりも少ない

の2点です。こちらも1つずつ説明しますね。

デメリット(1)補償金額が一般の海外旅行保険よりも低い

1つ目のデメリットが、補償金額が一般の海外旅行保険よりも低いことです。

クレジットカードの付帯保険は無料である分、一般の海外旅行保険よりも補償金額が低めに設定されています。具体的な補償金額はクレジットカードごとに異なりますが、例えば大手損害保険A社の傷害・疾病治療費用が1,000万円であるのに対し、クレジットカードB社では200万円にとどまっています。

設定された補償金額が、トラブルの解決に十分な金額かどうかを考えておくことが必要です。

デメリット(2)補償対象が一般の海外旅行保険よりも少ない

2つ目のデメリットが、補償対象が一般の海外旅行保険よりも少ないことです。

冒頭で説明した通り、クレジットカードに付帯した海外旅行保険の多くは、補償対象に「疾病死亡」が含まれません。クレジットカードの付帯保険の考え方は、海外へ渡航する場合に健康な状態であることが前提となっています。持病や、海外で発症が予期される病気があるのであれば、一般の海外旅行保険を選びましょう。

海外旅行保険が付帯したクレジットカードの選び方

海外旅行保険が付帯したクレジットカードを選ぶ際のポイントは、

・傷害、疫病の補償が手厚いカードを選ぶ
・利用条件が自動付帯のカードを選ぶ
・キャッシュレス診療に対応しているカードを選ぶ

の3つです。1つずつ説明しますね。

ポイント(1)傷害・疫病の補償が手厚いカードを選ぶ

1つ目のポイントが、傷害・疫病の補償が手厚いカードを選ぶことです。

海外旅行保険においては、死亡補償の金額の高さをアピールするカード会社が多いですが、1番よく使うのは「傷害や疫病治療(病院での治療費)」です。

大手旅行代理店の JTB が発表した「2017年度 海外旅行保険事故データ」によると、保険金が支払われた上位5つの項目は以下の通りでした。

【補償項目別 事故発生割合トップ5】
1. 治療・救援費用:49.1%
2. 携行品損害:29.9%
3. 旅行事故緊急費用:16.7%
4. 旅行キャンセル・中断:2.4%
5. 個人賠償責任:1.0%

発生した事故の割合の内、約半数が「治療・救援」で、携行品損害を含むと8割にのぼります。クレジットカードの付帯保険を選ぶ際には、特に「治療・救援」「携行品損害」の2点 が手厚いものを選びましょう。

参考:JTB「2017年度 海外旅行保険事故データ」

ポイント(2)利用条件が自動付帯のカードを選ぶ

2つ目のポイントが、利用条件が自動付帯のカードを選ぶことです。

先ほどお伝えした通り、クレジットカードに付帯した海外旅行保険には、「利用付帯」と「自動付帯」の2種類があります。

・利用付帯:ツアー代金や公共交通機関の料金をクレジットカードを利用しなければ、海外旅行保険が適用にならないもの
・自動付帯:カードを持っているだけで海外旅行保険が適用されるもの

保険適用の条件が利用付帯の場合は、旅行に関わる料金をクレジットカード決済をして初めて保険が適用されます。条件を満たさない場合は、適用外になる可能性がありますので注意が必要です。

自動付帯であれば、渡航時に自動で保険が付帯されるので安心して利用できます。カードを選ぶ際は自動付帯のものがおすすめです。

ポイント(3)キャッシュレス診療に対応しているカードを選ぶ

3つ目のポイントが、キャッシュレス診療に対応しているカードを選ぶことです。

海外旅行保険を現地で使用する場合、現地で一旦治療費の立て替えが必要となるケースがあります。多額の医療費を立て替えるのは、保険で後から支払われるとはいえなかなか厳しいもの。

キャッシュレス診療は、カード会社と病院が提携することにより保険支払いを直接やり取りしてくれるため、立て替えの必要がありません。

一般の保険会社が提供している海外旅行保険では、ほとんどがキャッシュレス診療に対応していますが、クレジットカードに付帯された海外旅行保険は、キャッシュレス診療未対応のものが多いのが実態です。

クレジットカードを選ぶ際には、キャッシュレス診療に対応しているかどうかを確認しましょう。

海外旅行保険付きクレジットカードのおすすめ5選

ここまでお伝えした、海外旅行保険付きクレジットカードを選ぶ際のポイントを踏まえ、おすすめのクレジットカードを5つご紹介します。今回ご紹介するクレジットカードは、カードを作りやすく、誰でも安心して使えるものばかりです。

おすすめカード(1)レックスカード

最初におすすめするのが「レックスカード」です。

レックスカードは年会費無料でありながら還元率1.25%と、高い還元率で人気を集めています。海外旅行保険も有料クレジットカード並みの内容となっており、

・海外旅行傷害保険補償額:最高2,000万円(自動付帯)
・国内旅行傷害保険補償額:最高1,000万円(利用付帯)

と国内旅行までカバーが可能です。

海外旅行傷害保険補償の内訳は以下の通りになっています。

・傷害死亡:2,000万円
・後遺傷害保険金:80~2,000万円
・傷害治療費用:200万円
・疾病治療費用:200万円
・賠償責任:2,000万円
・携行品損害(免責3,000円):20万円
・救援者費用 :200万円

レックスカード公式サイト

おすすめカード(2)エポスカード

2番目におすすめするのが「エポスカード」です。

エポスカードは年会費無料で還元率は0.5%~10%。

・ビッグエコーなどのカラオケの室料30%オフ
・ファミレスや居酒屋チェーンで飲食代10%オフ

など、全国1万店舗以上の飲食店、レジャー施設を割引価格で利用できる特典が充実しています。海外旅行保険もしっかりとカバーされており、補償内容の内訳は以下の通りです。

・傷害死亡:500万円
・後遺傷害保険金:500万円
・傷害治療費用:200万円
・疾病治療費用:270万円
・賠償責任:200万円
・携行品損害(免責3,000円):20万円
・救援者費用 :100万円

エポスカード公式サイト

おすすめカード(3)JCB EITカード

3番目におすすめするのが「JCB EITカード」です。

JCB EITカードは年会費無料でありながら還元率1.0%。海外旅行保険が充実しているだけでなく、ショッピングガード保険も付帯しています。ショッピングガード保険により、JCBカードでの購入日から90日間、年間最高100万円まで補償が可能です。

海外旅行傷害保険補償の内訳は以下の通りになっています。

・傷害死亡:2,000万円
・後遺傷害保険金:2,000万円
・傷害治療費用:100万円
・疾病治療費用:100万円
・賠償責任:2,000万円
・携行品損害(免責3,000円):20万円
・救援者費用 :100万円

JCB EITカード公式サイト

おすすめカード(4)セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード(クレディセゾン)

4番目におすすめするのが「セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード(クレディセゾン)」です。

このカードは26歳まで年会費無料なので、特に若い方におすすめできます。26歳以上は初年度が無料、2年目以降3,000円の年会費がかかりますが、それに見合ったメリットを受けることが可能です。付帯保険がかなり充実しており、

・海外旅行傷害保険補償額:最高3,000万円(自動付帯)
・国内旅行傷害保険補償額:最高3,000万円(利用付帯)

とトップレベルの補償額となっています。

海外旅行傷害保険補償の内訳は以下の通りです。

・傷害死亡:3,000万円
・後遺傷害保険金:3,000万円
・傷害治療費用:300万円
・疾病治療費用:300万円
・賠償責任(自己負担1,000円):3,000万円
・携行品損害(免責3,000円):30万円
・救援者費用 :200万円

セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード公式サイト

おすすめカード(5)楽天カード

最後におすすめするのが「楽天カード」です。

楽天カードは国内のクレジットカード満足度調査で毎年トップの大人気クレジットカード。年会費無料でありながら還元率も1.0~3.0%と高還元率。誰でも比較的カンタンに作れるので申し込みも安心です。

海外旅行傷害保険補償の内訳は以下の通りになっています。

・傷害死亡:2,000万円
・後遺傷害保険金:2,000万円
・傷害治療費用:200万円
・疾病治療費用:200万円
・賠償責任:2,000万円
・携行品損害(免責3,000円):20万円
・救援者費用 :200万円

楽天カード公式サイト

留学や海外旅行中にクレジットカード付帯保険を使うときの流れ

留学や海外旅行中にクレジットカード付帯保険を使うときの流れは以下の通りです。

  • 1. クレジットカード会社の旅行保険受付に電話をかける
  • 2. クレジットカード会社からヒアリングを受ける
  • 3. 緊急デスクに診療の予約をしてもらう
  • 4. 案内された病院へ行き受付をする
  • 5. 診療を受ける

ヒアリングで聞かれることは、

  • ・クレジットカード番号
  • ・クレジットカードの有効期限
  • ・生年月日
  • ・滞在の予定期間
  • ・具体的な症状

などです。あらかじめ答える内容を整理しておくと焦らずに済みます。保険会社の電話番号はしっかりとメモしておきましょう。

クレジットカードの海外旅行保険は、複数枚の合算が可能

クレジットカードを複数枚持っている場合、各々のカードの補償を合わせて、補償額の上限を引き上げることが可能です。うまく使うことで補償内容をさらに手厚くカバーすることができますので、ぜひ覚えておいてください。

クレジットカードの海外旅行保険は、複数枚組み合わせても使える

クレジットカードの海外旅行保険は、複数枚組み合わせて使うことができます。補償内容に応じて合算の可否が決まっており、詳細は以下の通りです。

・傷害死亡・後遺障害:合算不可
・疾病死亡:合算不可
・傷害治療費用:合算可
・疾病治療費用:合算可
・賠償責任:合算可
・携行品損害:合算可
・救援者費用:合算可
・家族特約、航空機遅延補償などその他補償項目:合算可

死亡や後遺障害の補償に関しては合算できないのがポイントです。

一般の海外旅行保険とクレジットカードの保険の組み合わせも可能

クレジットカードに付帯している海外旅行保険は、一般の海外旅行保険との組み合わせが可能です。この場合も、クレジットカードを複数枚持っている時と同じ補償条件で、補償を合算できます。

仮に傷害死亡・後遺障害補償が適用となった場合は、最も補償額の高い保険のみが適用されます。

実際に2種類のカードを組み合わせたときの補償額はいくら?

ここでは例として、「エポスカード」と「楽天カード」を持っていた場合の補償について計算してみます。

【補償事例】海外旅行中に盲腸を発症。手術費・入院費に350万円、家族の渡航費用に150万円がかかったケース。

手術費・入院費は「疾病治療費用」、家族の渡航費用は「救援者費用」に該当しますので、その2項目を見ていきます。

【エポスカードで適用となる補償】
・疾病治療費用:270万円
・救援者費用:100万円

【楽天カードで適用となる補償】
・疾病治療費用:200万円
・救援者費用:200万円

【2枚のカードで補償できる合算金額】
・疾病治療費用:370万円
・救援者費用:300万円

この事例のケースですと、疾病治療費用・救援者費用ともに2枚のカードを合算した補償額に収まるため、自己負担なしで医療を受けることが可能です。仮にエポスカードのみで合った場合は、疾病治療費用80万円、救援者費用50万円を自己負担することになります。

クレジットカードを複数枚組み合わせることで、より安心して海外旅行を楽しむことが可能です。

クレジットカード付帯の海外旅行保険の利用をおすすめする人とは?

ここまでお伝えしたことを踏まえ、クレジットカード付帯の海外旅行保険の利用をおすすめする人は、

  • ・3カ月以内の海外留学や海外旅行を考えている人
  • ・短期間の海外旅行をよくする人
  • ・持病などの心配がない人

です。

長期間の滞在をする場合は、途中で期限が切れてしまうため、一般の海外旅行保険に加入することをおすすめします。

注意点:海外旅行保険が適用されない5つのケース

海外旅行保険には、病気や事故にあっても適用されないケースがあります。いずれも自己責任の割合が高い状況での病気や事故が対象となっていますので、あらかじめチェックしておきましょう。

ケース(1)山岳登はん中のケガや高山病

1つ目のケースが、山岳登はん中のケガや高山病です。

「山岳登はん」とは、ピッケル・ハンマー・アイゼンなど登山用具を使用する本格的な登山を指します。このような登山は必然的に危険度が高まるため、保険の適用外です。加えて、

  • ・ハンググライダー
  • ・スカイダイビング
  • ・ロッククライミング
  • ・ボブスレー

なども適用外となるケースが多いので、あらかじめ免責事項をチェックしておきましょう。

ケース(2)妊娠や出産などの医療処置やこれらに起因する疫病

2つ目のケースが、妊娠や出産などの医療処置やこれらに起因する疫病です。

多くの海外旅行保険会社では、「妊娠・出産・早産・流産およびこれらに基づく病気が原因で生じた治療費用等は保険金の支払い対象外である」と明記されています。妊娠・出産は急な体調変化やトラブルなどが起こりやすく、またあらかじめ予期できるものであることが理由です。

一部、妊娠満22週未満であれば補償対象となる海外旅行保険もありますので、妊娠中に海外旅行を予定している方は、補償条件を確認しましょう。

ケース(3)歯科疫病

3つ目のケースが、歯科疫病です。

虫歯や親知らずなどの歯科疾病も、あからじめ予期できるトラブルとして保険は適用外とされています。例外として「緊急歯科治療費用補償特約」を付帯すれば、費用が補償されることがありますので、どうしても必要な場合はこちらを検討しましょう。

いずれにせよ、渡航前に虫歯の確認と治療を済ませておくことをおすすめします。

ケース(4)ケンカや犯罪行為によるケガ

4つ目のケースが、ケンカや犯罪行為によるケガです。

自身が不法行為を働いたことに伴う事故やケガは、当然のことながら保険の適用外となります。ケンカや犯罪行為はいかなる状況でも避けるようにしてください。

ケース(5)戦争や暴動、放射能汚染などによるケガや病気

5つ目のケースが、戦争や暴動、放射能汚染などによるケガや病気です。

これらも事前に安全情報を確認できることから、あらかじめ予期しうるトラブルとして適用外となっています。治安の悪い渡航先を訪れる際は、外務省ホームページの安全情報などをしっかりと確認しましょう。

まとめ

ここまで、クレジットカードに付帯する海外旅行保険についてお伝えしました。クレジットカードに付帯している海外旅行保険を検討するときは、まずは補償対象についての把握が必要です。

【海外旅行保険における主な補償対象】
・傷害死亡
・疾病死亡
・後遺障害
・治療費用
・救援費用
・入院一時金
・賠償責任
・携行品損害
・航空機遅延費用
・航空機寄託手荷物

よく利用される補償項目は、「治療・救援費用」と「携行品損害」ですので、この2点の補償が充実している保険を選ぶことが重要です。

海外旅行保険において、クレジットカード付帯の海外旅行保険を使うメリットは3つあります。

【クレジットカード付帯の海外旅行保険を使うメリット】
・無料で利用できる
・何度でも繰り返し利用できる
・補償期間が3カ月ある

多くのクレジットカードが無料で海外旅行保険を利用でき、その利用回数にも制限はありません。また補償期間は3カ月あるため、短期留学や海外旅行であれば十分にカバーが可能です。

続いて、海外旅行保険が付帯したクレジットカードを選ぶ際のポイントとして3つお伝えしました。

【海外旅行保険が付帯したクレジットカードを選ぶ際のポイント】
・傷害・疫病の補償が手厚いカードを選ぶ
・利用条件が自動付帯のカードを選ぶ
・キャッシュレス診療に対応しているカードを選ぶ

これらのポイントを踏まえた上で、海外旅行保険が付帯したおすすめのクレジットカードを5つ紹介しました。

【海外旅行保険が付帯したおすすめのクレジットカード】
・レックスカード
・エポスカード
・JCB EITカード
・セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード(クレディセゾン)
・楽天カード

クレジットカードの海外旅行保険は複数枚の合算が可能ですので、いくつかのクレジットカードを持っておくと、補償額の上限が上がり安心できます。また、一般の海外旅行保険との合算も可能です。

最後に、「海外旅行保険が適用されないケース」についてもチェックしておきましょう。

【海外旅行保険が適用されないケース】
・山岳登はん中のケガや高山病
・妊娠や出産などの医療処置やこれらに起因する疫病
・歯科疫病
・ケンカや犯罪行為によるケガ
・戦争や暴動、放射能汚染などによるケガや病気

無料で多くの補償を受けることができるクレジットカードの海外旅行保険は、とてもお得なサービスです。

すでにお持ちのクレジットカードに海外旅行保険が付いている場合が多いと思いますので、改めて補償内容を確認してみることをおすすめします。保険費用を抑えることができれば、その分だけ生活費や観光にあてることができます。

今回お伝えしたポイントを押さえて、自分に合ったクレジットカードを使い、安心して海外旅行を楽しみましょう!

もしクレジットカードでの保険が自分に合わないと感じた方は、下の記事でおすすめの保険会社やプランを紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
留学するなら絶対に必要!オススメの保険を徹底比較

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    この記事を書いた人

    長濱 裕作

    学生時代はお金を貯めて海外各地を放浪。異文化に触れる楽しさや多様性の価値を知る。学生結婚を経て12年に渡り大手アミューズメント企業に勤めるも、家族と過ごす時間を増やすために退職。現在は田舎に引っ越して古民家を購入、半農半ライターとして生活。子どもたちの留学の在り方についても勉強中。妻ラブな3児の父。

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