大人の留学って実際どう?費用やおすすめの国、奨学金など20〜40代向けの情報を一挙解説
- 2021/03/04
「大人になってからの留学って難しいかな……」
と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
留学=学生のするものというイメージがありますが、実は20代や30代、40代以上など、大人になってからでも留学することは可能です。むしろ大人になってからの方が、英語力を活かして転職や昇進の可能性が高まるなど、留学するメリットは多いのです。
とはいえ、大人留学の内容や具体的なメリットは、なかなかイメージしにくいですよね。
そこで今回は、
- ・大人の留学を悩む人に知ってほしいこと
- ・大人留学のメリット
- ・大人留学におすすめの方法
- ・大人留学の注意点
- ・おすすめの国
- ・社会人でも使える奨学金
の順に紹介します。今回の記事を参考に、大人になってからの留学を検討してみてくださいね。
[目次]
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大人の留学は遅すぎないかと悩んでいる人が知っておきたいこと
最初に、大人の留学に悩んでいる人が知っておきたいこととして、
・英語の重要性は年々高まっている
・上司や部下が外国人になる可能性がある
・年末年始やゴールデンウィークに短期留学ができる
の3つを紹介しますね。
ポイント(1)英語の重要性は年々高まっている
1つ目は「英語の重要性は年々高くなっている」です。
2020年に東京オリンピック・パラリンピックの開催が決定し、外国人の観光客が増えてきました。また日本で働く外国人も増えており、まちなかで日本語以外の言葉が聞こえることも多いかと思います。
このような社会の国際化に伴って、英語力の重要性は以前よりも高まっています。
しかし日本では、リーディングとリスニングの英語力が中心で、「使える英語力」を身に付ける機会が限られています。その結果、社会に出て英語をビジネスで活用できる人材が不足しています。
だからこそ、英語力を伸ばすだけでも収入アップや転職などのチャンスがあります。
ポイント(2)上司や部下が外国人になる可能性がある
2つ目は「上司や部下が外国人になる可能性がある」ことです。
日本社会の国際化が進む中で、上司や部下が外国人になる日もそう遠くはありません。また企業によってはグロバール化に対応し、社内の公用語を英語としていることもあり、英語ができないと入りたい会社への内定すら難しくなります。
ポイント(3)年末年始やゴールデンウィークに短期留学ができる
3つ目は「年末年始やゴールデンウィークに短期留学ができる」です。
「留学は長期でするもの」とイメージしている人は多いのではないでしょうか。実は留学は1週間や1ヶ月の短期から可能で、年末やGWを使って留学することもできます。
休暇を使えば、仕事を退職する必要はありません。現在のキャリアを中断せずに、留学することができるのです。
大人留学で期待できるメリット3つ
次は、大人留学の具体的なメリットとして、
・転職や昇進がしやすくなる
・趣味を仕事にできる可能性が高まる
・自分の本当に学びたい分野に取り組める
の3つを紹介しますね。
メリット(1)転職や昇進がしやすくなる
1つ目は「転職や昇進がしやすくなる」です。
留学で英語力を伸ばしたり、MBAなど専門知識を学んだりすると、他の日本人よりもアピールできるポイントが増えますよね。
英語力を足がかりに転職や昇進できる可能性が高まり、自分のキャリアチェンジの幅が大きく広がることがあります。
メリット(2)趣味を仕事にできる可能性が高まる
2つ目は「趣味を仕事にできる可能性が高まる」です。
留学で学ぶのは語学だけではありません。ヨガや料理、アートなどさまざまな分野を勉強できるので、学んだ知識をもとに新たな仕事に挑戦する人も多いです。
おけいこ留学などを通して好きなものを深堀りすることで、趣味を仕事にすることも可能です。
メリット(3)自分の本当に学びたい分野に取り組める
3つ目は「自分の本当に学びたい分野に取り組める」です。
日本では、「大人になってからの留学は遅い」という認識が強いと思います。ですが、海外では30代以降で大学や大学院に進学して、専門知識を学ぶ人がたくさんいます。
社会人を経ている分、資金にも余裕があるのも大人が留学するポイントです。お金や時間はかかりますが、自分が本当に学びたい分野を勉強できることは、メリットといえるでしょう。
大人留学におすすめの方法3つと費用の目安
続いては、大人留学の具体的な方法として、
・語学留学
・大学、大学院留学
・おけいこ留学
の3つを紹介します。費用相場もあわせてお伝えしますので、参考にしてみてください。
方法(1)語学留学
語学留学とは、英語やその国の言葉など語学を学ぶ方法です。最も知名度が高く、考えている人も多いのではないでしょうか。
主に語学学校で授業を受けて、空き時間に自習をしますが、週末や留学後には観光できることも多いです。
1週間など短期から受け付けているので、休暇を使って留学することが可能です。
費用目安
1ヶ月の費用相場は、以下の通りです。
※アメリカやイギリスなど英語圏への留学の場合
・学費:10万〜20万円
・滞在費:8万〜23万円
・生活費:10万〜15万円
・渡航費:8万〜13万円
・ビザ代:1万〜2万円
・海外留学保険:1万〜2万円
合計:38万〜75万円
方法(2)大学・大学院留学
大学や大学院への留学は、海外の学校で専門的な知識を学ぶ方法です。入学には高い英語力が必要ですが、自分が気になる分野について深く研究することが可能です。
大学や大学院への留学は長期の渡航になるので、最低でも6ヶ月から1年の留学期間が必要です。ただし学校に籍を置き専門知識を学ぶので、帰国後の再就職などはスムーズに進むことが多いです。
費用目安
6ヶ月の費用相場は、以下の通りです。
※アメリカやイギリスなど英語圏への留学の場合
・学費:80万〜150万円
・滞在費:8万〜23万円
・生活費:10万〜15万円
・渡航費:8万〜13万円
・ビザ代:1万〜2万円
・海外留学保険:1万〜2万円
合計:108万〜205万円
方法(3)おけいこ留学
おけいこ留学とは、英語を学びながら趣味について勉強する方法です。例えばヨガやファッション、アート、料理、ダイビングなど、自分が好きなものを選ぶことができます。
内容によっては資格を取れるので、新たな仕事へのチャレンジにつながることも。留学は1週間など短期から可能なので、年末年始などの長期休暇をベースに留学したい人におすすめです。
費用目安
1ヶ月の費用相場は、以下の通りです。
※アメリカやイギリスなど英語圏への留学の場合
・学費:15万〜30万円
・生活費:10万〜15万円
・渡航費:8万〜13万円
・ビザ代:1万〜2万円
・海外留学保険:1万〜2万円
合計:43万〜85万円
事前にチェック!大人が留学するときの注意点5つ
次は、大人留学の注意点として、
- ・将来の仕事に役立つ分野や国へ留学する
- ・留学後の再就職に役立つ資格を取っておく
- ・留学までに英語の基礎力を身に付ける
- ・留学の目的を明確にしておく
- ・企業や上司へ退職したい意思を早めに伝える
の5つを解説しますね。
注意点(1)将来の仕事に役立つ分野や国へ留学する
1つ目は「将来の仕事に役立つ分野や国へ留学する」です。
留学する国や学校、コースは「人気だから」「安いから」などの理由で選ぶことはおすすめしません。自分が興味のある、仕事に役立つなどの理由で、しっかりと自分の知識となる分野を勉強しましょう。
注意点(2)留学後の再就職に役立つ資格を取っておく
2つ目は「留学後の再就職に役立つ資格を取っておく」です。
留学しただけで再就職はできません。採用されやすくなるためには、英語力や専門知識の実力を資格で証明しましょう。
資格は例えば、
・TOEIC
・TOEFL
・IELTS
などです。
特に日本企業はTOEICスコアを重視しているので、帰国後の受験を考えてください。
注意点(3)留学までに英語の基礎力を身に付ける
3つ目は「留学までに英語の基礎力を身に付ける」です。
ある程度の英語力がないと、授業を理解することはできません。留学までに目安として英検2級、TOEIC650〜750点を取得しておくと、留学中に語学力について心配することはないです。
また再就職にあたってはTOEIC750点以上、英検準1級を取得しておくと安心です。
注意点(4)留学の目的を明確にしておく
4つ目は「留学の目的を明確にしておく」です。
留学を決意した理由は人それぞれかと思いますが、目的や決意を忘れないようにしましょう。モチベーションが下がったときに思い出すことで、自分を奮い立たせてくれます。
注意点(5)企業や上司へ退職したい意思を早めに伝える
5つ目は「企業や上司へ退職したい意思を早めに伝える」です。
長期での留学を考えている人は、企業や上司に退職したいことを早めに伝えておきましょう。退職するまでに時間がかかって出発が遅れる人は、意外と多いです。
スムーズに出発するためにも、留学の1年から半年前までには伝えるようにしてください。
大人の留学におすすめの国3選
次は大人留学におすすめの国として、
・アメリカ
・マルタ島
・フィリピン
の3つを紹介します。
おすすめの国(1)アメリカ
アメリカは語学はもちろん、大学留学やおけいこ留学などさまざまな方法で学べる国です。また世界各国から学生が集まるので、刺激の多い環境でもあります。
費用は物価の影響もあり高めですが、学校や滞在エリア、渡航時期などを調整すれば、平均よりおさえることもできます。社会人の留学では融通が効きやすくておすすめです。
おすすめな人
・大学や大学院で専門分野を学びたい人
・世界各国から留学生が集まる場所に留学したい人
・留学方法を悩んでいる人
費用目安
1ヶ月の語学留学の費用相場は、以下の通りです。
・学費:10万〜20万円
・滞在費:10万〜25万円
・生活費:10万〜15万円
・渡航費:8万〜13万円
・ビザ代:1万〜2万円
・海外留学保険:1万〜2万円
合計:40万〜77万円
おすすめの国(2)マルタ島
マルタ島はイタリア・シチリア島の南部にある、地中海に浮かぶ島です。世界遺産の多く、観光地して人気があります。英語を話す人が多いことから、近年は語学留学の場所としても人気を集めています。
もともとはリゾート地なので、勉強の合間に観光できることも魅力のひとつです。語学留学を考えている人におすすめです。
おすすめな人
・観光や旅行も楽しみたい人
・きれいな場所に留学したい人
・ヨーロッパに留学したい人
費用目安
1ヶ月の語学留学の費用相場は、以下の通りです。
・学費:5万〜18万円
・滞在費:7万〜15万円
・生活費:5万〜10万円
・渡航費:8万〜15万円
・ビザ代:0円
・海外留学保険:1万〜2万円
合計:26万〜60万円
おすすめの国(3)フィリピン
フィリピンは東南アジアに位置する国で、日本から6〜8時間ほどで到着します。発展途上国で物価が安いぶん授業料も低価格なので、近年は日本人から人気の語学留学先となっています。
低価格でも、授業のクオリティが低いわけではありません。多くの語学学校ではマンツーマンレッスンを採用しており、短期間でも英語力が伸びやすいです。
おすすめな人
・とにかく費用をおさえたい人
・英語力を集中的に伸ばしたい人
・日本人の多い環境で勉強したい人
費用目安
1ヶ月の語学留学の費用相場は、以下の通りです。
・学費:10万〜32万円
・生活費:2万〜3万円
・渡航費:5万〜8万円
・ビザ代:0円
・海外留学保険:1万〜2万円
合計:18万〜45万円
※フィリピンの語学学校は学費の中に食費と滞在費が含まれています。
大人の留学で使える給付型奨学金2つ
ここまでおすすめの国や費用をお伝えしましたが、費用の用意が難しいこともあるかと思います。
そこで社会人でも使える給付型の奨学金として、
・日本学生支援機構
・フルブライト奨学金
の2つを紹介しますね。
奨学金(1)日本学生支援機構
日本学生支援機構はもともと日本の大学進学への奨学金を提供している機関ですが、実は社会人の留学も支援しています。
授業料と月額の奨学金を返済不要で提供しているので、留学費用の負担を減らすことが可能です。
支援内容
・奨学金:月額8万9,000円〜14万8,000円
・授業料:年度250万円まで
応募可能年齢
特になし
応募条件
・修士または博士の学位取得を目的として海外の大学院へ留学する方
・学士以上の学位を取得した方または取得見込みの方
URL
海外留学支援制度(大学院学位取得型)個人応募用
2020年度海外留学支援制度
奨学金(2)フルブライト奨学金
フルブライト奨学金は、アメリカへの留学を支援する制度です。大学院での研究やジャーナリストの留学支援に限られますが、授業料や滞在費など費用の多くを支援してもらうことができます。
支援内容
- ・往復の渡航費、荷物手当
- ・授業料(上限あり)
- ・滞在費
- ・住居手当
- ・家族手当
- ・図書費
- ・到着後の雑費
応募可能年齢
特になし
応募条件
- ・日本国籍を所有していること
- ・日本に在住していること
- ・アメリカで十分な学術活動ができる語学力を持っていること
- ・広い視野と関心を有すること
- ・心身ともに健康であること
URL
まとめ
今回は、大人になってからの留学について解説しました。
おさらいすると、大人留学には以下のメリットがあります。
・転職や昇進しやすくなる
・趣味を仕事にできる可能性が高まる
・自分の本当に学びたい分野に取り組める
また大人の留学におすすめの国として、以下の3つを紹介しました。
・アメリカ
・マルタ島
・フィリピン
費用の用意が難しいときは、今回紹介した奨学金なども活用しながら、留学を計画してみてくださいね。
あなたはどのステップにいる?語学留学実現までの流れ
語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。
- ステップ1:目星をつける
- ステップ2:相談する
- ステップ3:申し込む
- ステップ4:渡航準備
- ステップ5:出発!
留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。
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