交換留学は意味がないって本当?経験者が正規留学との違いやメリットデメリットを解説

こんにちは。ドイツに1年間交換留学生として留学していた愛優です。

留学の方法にもさまざまな方法があります。語学を勉強するための私費での「語学留学」。実際に入学試験を受け外国の大学に正規で入学する「正規留学」。そして、日本の大学へ入学しその大学と協定を結んでいる外国の大学へ半年から1年間留学する「交換留学」。

期間の面でも費用の面でも選ぶ人の多い交換留学ですが、ちまたでは交換留学は意味がないという噂も……。

そこで今回は実際に交換留学をしていた私が、交換留学のリアル、さらには交換留学って本当に意味がないのか?という疑問についてお話ししていきたいと思います。

交換留学は意味ないって言われてるけど実際どうなの?

それではさっそく、交換留学は本当に意味がないのか。私の経験を踏まえて実際のところどうなの?という部分についてお話ししていきます。

交換留学の特徴

交換留学の特徴として、現地の大学で現地の学生や他の留学生と一緒に授業を受けられるという特徴があります。それゆえに、ある程度の語学力があることが留学の応募条件です。

また自分の専門の授業以外にも授業を受けられる場合もあるので、新しい分野に挑戦できます。

さらに交換留学では、日本の大学に所属したまま留学できるので、日本の大学を4年間で卒業することも可能です。

交換留学と正規留学の違い

交換留学と正規留学の一番大きな違いは、入学している大学が日本の大学なのか、外国の大学なのかというところです。

先ほども少しお話ししたように、交換留学が日本の大学に入学し、その大学に籍を置いたまま外国の大学に最長で1年間留学します。

一方で正規留学は外国の大学に入学するので、日本の大学に入学するときのように外国の大学の入試を受け、3年から4年間その大学に通います。

交換留学も正規留学と同じように現地で授業を受けるのですが、正規留学を考えている人は高校在学中の進路を考える際に正規留学という選択肢を考えている人が多いです。

もしすでに日本の大学に通っている場合は転学や再入学を検討しなければなりません。

交換留学がおすすめな人

上記の特徴から、交換留学は日本の大学に入学しながら留学したい人、語学ではなく自分の専門分野について勉強したい人、さらにより現地の人の生活に近い生活を送ってみたい人におすすめです。

私も留学中は、午前中個人で語学学校に通い、午後は興味のある授業に出て夕方からは現地の友達や他の留学生と遊んだり、その日の復習や翌日の予習、語学学校の宿題をしたりと、いい意味で日本で学生生活とあまり変わらない生活を送っていました。

交換留学の意味・メリット

交換留学について知っていただけましたでしょうか? ここからは私が交換留学に行って感じたメリットをご紹介します。

メリット(1)現地の学生と同じ生活ができる

交換留学の最大のメリットは現地の学生と同じような生活ができるということです。

語学留学の場合は多くの場合が語学コースのみの受講になるので、他の留学生と関わりを持つことはできても、自分から交流の場に行かない限りは現地の学生と関わる機会はあまりありません。

しかし、交換留学であれば同じ授業を受け、同じ寮生活を送ることになるので、現地で学ぶ学生と日常的に交流できます。

留学生という立場ではありますが、現地の学生と同じような生活を送ることでよりその土地の習慣や文化を知ることができ、お客さんとしてではなく、そこに住む一人として生活を楽しめるでしょう

メリット(2)日本で勉強している分野を他の国でも勉強できる

日本で学んでいる分野を外国の大学で学ぶことで、日本では知ることができなかった新しい知見を得られます。

また、現地の大学で同じ領域を学ぶ学生と交流することもできるので、日本と外国での学習方法の違いや学習している内容の違いについても知ることができます。

例えば私は教育学部だったのですが、ドイツの教育方法やドイツの教育現場で大切にされていること、ドイツで教員になるためのプロセスなど、日本との違いが多くありそれらを学ぶことができました。

日本との教育の違いについて現地の学生と意見交換をしたり、お互いの教育について話したりといった経験は、帰国後の教育実習に大きく活きました。

メリット(3)4年間で大学を卒業できる

交換留学と他の留学方法の一番の違いはここではないでしょうか。

日本の大学に入学して留学する方法の中で1年間留学してもなお4年間で卒業できるのは基本的に交換留学のみです。

中には国際系の大学や学部では留学中の期間も在学期間として認められる大学や認定留学と言って留学で取得した単位を日本の大学の卒業単位として認定してもらう制度もありますが、その数は多くありません。

近年は留学や休学を選択する学生も多く4年間で卒業しなかったビハインドやデメリットは年々少なくなってきていますが、在学期間がのびればのびるほど費用がかかってきます。

費用の面、将来設計を考えた時に4年間で大学を卒業したいという方は交換留学がおすすめです。

交換留学のデメリット

さまざまなメリットがある交換留学ですが、実はデメリットもあります。デメリットについても包み隠さずお話ししていきますね。

デメリット(1)留学までのハードルが高い

交換留学は、現地で大学の授業を受けることとして留学の条件が設定されています。ゆえに語学留学と違って条件の中に規定の語学力があることが条件になっています。さらには留学までの在学期間の大学の成績も重要です。

これらの条件は規定以上であることが最低条件ですが、希望者が多い場合は英語テストのスコアや成績がいい学生が優遇されることは言うまでもありません。特に人気の国や大学になればなるほどその門は狭くなっていきます。

大学に入学したての方であれば、これからの学生生活でいい成績が納められるように努力できますが、ある程度年次を経てかつここまでの成績があまりよくない方は交換留学に行けない可能性も高いです。

デメリット(2)留学できる期間が決まっている

交換留学はあくまでも在学中の一定期間留学に行くものなので、半年から1年と期間が決まっていることがほとんどです。その期間より短い期間もしくは長い期間留学に行くことはできません。

また、基本的に大学のセメスターに合わせての留学なので、何月からでも出発できるというわけではなく、留学開始時期がその大学のセメスターの開始時期に限定されてしまいます。

大学によっては夏学期からの留学スタート、冬学期からの留学スタートと留学開始期間が決まっている大学もあります。

留学先の大学のセメスターの設定が日本とずれている場合や、数年留学したい人や1か月から3か月の短期間留学に行きたい人にとっては利用しにくい留学方法になってしまうかもしれません。

デメリット(3)現地で積極的に行動しないと意味のないものになってしまう

交換留学では受講する授業や留学中の生活は留学生がほとんど決めることができます。

裏を返せばどんな授業を受けるのか、どのペースで受けるのかを自分で決めなければなりません。

外国語での授業になるので授業を入れすぎると負担は多くなりますが、逆に授業数が少ないとその分の学びは少なくなってしまいます。

また現地の大学生との交流という意味でも積極的にさまざまな場所に出向いて、イベントなどに参加することで多くの人と関わることができ現地の友達もたくさんできるでしょう。

受講する授業や交流の場があらかじめ設定されていないからこそ、自ら動いて積極的に行動することが留学生活を充実させるカギとなります。

交換留学に行きたい人が知っておきたいポイント

ここまで交換留学のさまざまなリアルをお伝えしてきましたが、結局交換留学に行きたい人が押さえておきたいポイントってどこなのでしょうか。ここだけは知っておきたいポイントを3つに絞ってお話ししていきます。

ポイント(1)準備は早めに!

交換留学は準備を早めに始めることがポイントとなります。

交換留学の応募受験として含まれている語学力や大学の成績は、留学に行きたいと思ってから準備を始めても間に合わないということも……。

さらに、交換留学先は所属大学や学部によって違うのでどのような国に留学できるのか違うので、どのような大学に留学できるのか下調べをすることも大切です。

少しでも留学に行きたいと思った段階で、留学先について留学センターで調べたり、大学で開催されている留学説明会に出席したり、語学学習を始めたり、さまざまな準備を始めるようにしましょう。

ポイント(2)留学に行くタイミングが重要!

交換留学では留学に出発できる時期が基本的に留学先大学のセメスターのスタート時期に固定されています。国によっては日本の学期開始時期とずれている国もあります。

私は教育実習に行く時期が決まっていたのでこの留学開始時期、帰国時期が非常に重要でした。

人によっては私と同じように実習期間が決まっておりその時期には日本に帰国しないといけない人や、就活時期に間に合うように帰国したいという人もいると思います。

そういった事情がある方は留学先を決める時に、留学先の大学がどの時期にセメスターがはじまるのか、どの時期に帰国できるのかも併せて確認するようにしましょう。

ポイント(3)実は留学前から留学先の大学の友達を作ることができる

交換留学の特徴として、日本から学生を派遣していると同時に向こうの大学からも学生が派遣されているということが挙げられます。

交換留学に行きたい大学が見つかったり、実際に留学に行くことが決まったりしたら、その大学からの留学生とつながりを持つことで大学生活やその国での生活について、事前にどんな準備が必要なのかといったリアルな声を聞くことができます。

さらに留学先の大学での友達が留学前にできるのも心強いです。日本でできた友達と留学先で交流を持つこともできますし、そこから留学先での新しいつながりができることもあります。

留学希望先が見つかったり、留学先が決まったらその大学の学生とつながりを持ってみてくださいね。

まとめ

今回は交換留学のリアルについてお話ししてきました。

留学方法に迷っているけど交換留学は意味がないと聞いて不安になっている方、交換留学を考えている方、お悩みは解消できたでしょうか。

交換留学は、現地の大学で授業を受けたり現地の学生と関わったりと、現地の学生と同じような生活を送ることができる留学方法です。自分で積極的に授業を受講したり、交流の場に出ていったりすることができれば充実した意味のある留学にすることができます。

交換留学へ向けての準備も大変なことが多いですが、ぜひ挑戦してみてください!

あなたはどのステップにいる?語学留学実現までの流れ


語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。


  1. ステップ1:目星をつける
  2. ステップ2:相談する
  3. ステップ3:申し込む
  4. ステップ4:渡航準備
  5. ステップ5:出発!

留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。

考えることが多い留学準備には、プロの伴走者を

留学へ行くとなると考えることはたくさんあります。

  • 「そもそもどんな留学体験ができるんだろう?」
  • 「気になる留学先はあるけど、自分に合っているかわからない」
  • 「結局のところ何から準備を始めたらいいんだろう?」
  • 自分で調べてみたものの、ネット上ではさまざまな意見が発信されていて、何を信じていいかわからないまま、検討途中で止まってしまう留学生は多くいます。その疑問、無理に一人で解決せずに留学カウンセラーに相談してみませんか?

    英語力アップに強い留学エージェント「スクールウィズ」

    スクールウィズは英語力アップに強い留学エージェントです。 初中級者のための英語学習プログラム「プレ留学」×「カスタム留学プラン」であなたの留学を、経験豊富なカウンセラーが万全の体制でバックアップ致します。

    1. 【スクールウィズが選ばれる7つの理由】
    2. 1. 専門家監修!英語学習プログラム「プレ留学」で事前学習もバッチリ
    3. 2. 充実した英語学習サポート体制!
    4. 3. 1万通り以上から選べる「カスタム留学プラン」
    5. 4. 経験豊富なカウンセラーによるベストなプラン提案
    6. 5. 代理店手数料0円&最低価格保証
    7. 6. 安心安全、充実の留学サポート体制
    8. 7. スマホで相談から手続きまで完結!

    せっかくの留学を失敗してほしくない想いから、英語力を伸ばす独自のサポート、納得いくプランづくりに力を入れています。

    いま英語力に不安があっても、しっかり準備するから大丈夫。留学で、憧れだった「英語を話せる理想の自分」を私たちと一緒に実現させましょう!

    留学に対するご質問から、留学プランづくり、事前の英語学習、留学中のサポートまで対応しておりますので、ご相談お待ちしております。

    【無料】LINEで留学相談する!

    この記事を書いた人

    愛優

    ドイツに恋した自由人。初めての一人旅はアメリカ。全く英語が話せなかったことが悔しくて語学を学ぶことを決意するも、ふとしたきっかけでなぜかドイツへ1年間の語学留学へ。謀らずして第三言語を学ぶ楽しさに気づく。文章を書くことや写真を撮ることが好きで、好きなことを通じて、日本以外の国に住むことや、旅をすることの魅力についてお伝えします。

    こちらの記事もあなたにオススメです

    人気の記事

    カテゴリから記事を探す

    国から記事を探す

    SNSで最新の留学&学校情報をチェック!