文系総合職が海外駐在員に選ばれるコツとは | #ロンドンOLの大学院生活 8
ロンドン大学バークベック・カレッジは、ロンドン唯一の夜間大学。200以上の学部・大学院の授業が夜間に行われています。「キャリアにブランクを作らずに学びの機会を得られる学校」として、多くの社会人学生が通っています。
私は駐在員としてフルタイムで働きながら、週に2回、バークベック・カレッジで、International Marketingの修士課程を学んでいます。2学期も無事テストが終わり、春休みになりました。
連載8回目の今回は、「日系企業の文系総合職が駐在員に選ばれやすくなるには?」をテーマに考えてみたいと思います。海外駐在員としてのキャリアを考えている方の参考になれば幸いです。
仕事と勉強を両立する方法をまとめた前回の記事は以下から ↓↓
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評価されやすい環境と実績を作っておく
先にお伝えしておきたいのは、会社の意向や出向先の状況でどうにでも展開は変わってしまうので、海外駐在員になる確実な方法はないということです。
それでも「評価されやすい環境と実績を作っておく」のは、現職での海外転勤が叶わなかったとしてもゆくゆくのキャリア構築には有利に働くと思うので、個人的な経験をベースに考えられる方法を3つに分けてご説明したいと思います。
- 入社面接時から海外駐在希望と伝えておく
- 海外事業に関わる仕事をする部門に異動希望を出す
- 評価されやすい能力をあげておく
1. 入社面接時からいずれは海外勤務希望と伝えておく
すぐに希望通りの配属にはならないかもしれませんが、会社自体に海外進出や駐在員派遣の意向が全くないのであれば「入社時点でのミスマッチ」は避けられます。
業界にもよりけりですが、外資系の日本支社は基本的に日本マーケットに注力するための拠点なので、「海外勤務の機会」という点に優先順位を置くならば、日系企業の本社社員として採用されるほうが可能性としては断然高いです。
2. 海外事業に関わる仕事をする部に異動希望を出す
国外のオフィスと日常的にやりとりをしている部署で仕事をすることによって、外国語でのビジネスメールや会議などに免疫ができます。また常識や商慣習の違う中で仕事を進める難しさや、どこに注意を払うべきかなどを実務面で触れておく機会は作っておくとよいと思います。
本社勤務時に担当していた国とは違う国へ異動ということもなきにしもあらずですが、実務経験を通して自分の心のハードルを少しでも下げられることには変わりありません。
3. 評価されやすい能力を上げておく
語学面など、駐在員候補として挙げられやすいスキルを磨いておくことも大切です。
語学力
駐在員になると文化の異なる中で生活を軌道に乗せ、チームマネジメントやプロジェクトマネジメントを任されるため、語学力はどうしても必要です。しかし「TOEICや〇〇語実用技能検定でどのくらいの点をとっておけば安心」という明確な基準はなく、ある程度仕事に困らないコミュケーションができれば後は現地で慣れるしかないと思います。
私は現在の会社に入社して3年半の間、海外チームと仕事をしてきました(欧米チームの窓口だったので、メールや会話は英語を使っていました)。25年間英語圏での生活経験はなかったものの、当時もTOEICで900点以上はあったので、英語には結構自信があったつもりでした。
しかし、実際にアメリカに赴任して業務時間の全てを英語で過ごすのは想像を上回るしんどさで、赴任当初は帰宅後夕食を食べる力も残されていないくらい1日の終わりは疲れました。さすがに4年ほど英語圏で暮らしているともうそんなことはないのですが、イギリス赴任後はイギリス英語のアクセントや言い回しに慣れることが必要でした。
語学試験の点数だけが基準ではないものの、特に日系企業においては語学資格で技能手当がもらえる会社もあります。短期間で取得しにくいので、日頃から勉強しておけば得なこともあるのですが、それだけを基準に実力を過信しないことが大事だと思います。
その他の外国語
駐在員を選定する上で、赴任候補地の地域や国の言葉がわかることで不利になることはありません。しかしそれが確実な決め手になるかというとまた別です。
私は非英語圏での駐在経験はありませんが、ヨーロッパでは現地社員がとても流暢に英語を話せます。ドイツやオランダに駐在する人たちは現地語に不自由があっても、仕事面では英語でのコミュニケーションが取れればほとんど困りません。
そのため、より経験を重視した配属がされているように感じます。逆に英語が通じにくい国や地域では現地の言語ができると大きくプラスに働くでしょう。
番外編
ここまでは「評価されやすい環境と実績を作っておく」ために考えられることをご紹介しました。下記では直接関係ないですが、駐在員になるために役に立つと思うポイントなので合わせてご紹介いたします。
番外編1. 本社出張に来る海外拠点の役員に挨拶しておく
基本的に日本から派遣する駐在員の選出は、所属している部門の役員や本社人事に決定権があります。海外拠点の役員とも事前に話し合いますが、直接の人事権はありません。
とはいえ、全く一緒に仕事をしたことがない相手よりも何かしら面識のある人に来てもらった方が受け入れ側としてもやりやすいですし、いい印象を持ってもらうことはマイナスにはなりません。
例えば海外拠点の役員が出張で本社に来る時に開催される飲み会に参加するとか、通りがかりに挨拶だけでもしてみる……など、何でもいいと思います。直接その地に赴任にならなくても、駐在員の先輩として海外で働くことについて、いろいろ教えてもらえると思います。
番外編2. 自活力と柔軟性
駐在生活は仕事がメインとはいえ、駐在員は
・ゼロベースで生活を軌道に乗せること
・家族や友人から離れた場所で新しい人間関係を築く
必要があるため、柔軟性やメンタルコントロールが非常に重要になってきます。さらに出向先では日本での役職がどうであれマネージャーになったり、日本とは違う優先順位や仕組みの中で臨機応変に働くことが求められます。
そんな中で本社と出向先の間に立って円滑に仕事を進めることは、時に大きなフラストレーションが溜まりますが、自分なりに「あるべき姿」と「両者が納得いく落としどころ」を見定めて人を説得したり巻き込んでいくことは特に大事だと考えています。
駐在員選定において海外経験は必ずしもマストではないものの、海外経験ならではの自活力や柔軟性はとても重要ではないかと思います。
特に駐在員がいない事務所への出向や新規立ち上げで、先輩駐在員からのケアを受けられない状態で海外未経験の社員を送り出すことは会社にとってもハードルが高く、駐在経験者など海外での生活・業務経験がある人が海外 → 海外の転勤をすることも珍しくありません(私のイギリス転勤はこのケースですが、こういうパターンは主にマネジメント層に多いです)。
最後に
ロンドンにもたくさん桜が咲きます
今回は「文系総合職が駐在員に選ばれやすくなるための方法」について考えてみました。会社の意向や出向先の状況でどうにでも展開は変わるため、確実な方法はありません。
しかし「評価されやすい環境と実績を作っておく」のは、現職での海外転勤が叶わなかったとしてもゆくゆくのキャリア構築にも有利に働くと思いますので、少しでもお役に立ったらうれしいです。
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