マルタの大学ランキング!日本の大学との違いや合格する方法も解説

「マルタにはどんな大学があるんだろう?」「入学に必要な学力レベルはどれくらい?」など、マルタ留学が気になってませんか?

地中海に浮かぶマルタの代表的な大学は「マルタ大学」と「マルタ芸術科学技術大学」の2つ。数こそ少ないですが、どちらも実践力重視で、レベルの高い教育を受けられます。

特にアート系の分野が発展しており、製品や空間の「デザイン」や、自己表現を目的とする「ファインアート」、音楽・演劇・ダンスなどの「パフォーミングアート」を専攻したい人におすすめです。

今回は、マルタの大学の特徴や日本の大学との違い、受験方法、必要な英語レベルなどについて紹介します。マルタへの大学留学を検討している人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

なお、マルタで選べる留学方法については下のページでまとめているので、正規留学以外の選択肢も含め検討を進めたい方はチェックしてみてください。
マルタへ留学する方法とは?語学留学や正規留学など留学パターン別に解説

※費用はすべて1ユーロ(EUR)=130円で計算しています。

マルタにある代表的な大学

マルタで正規留学できる大学は、以下の2つが代表的です。

・マルタ大学
・マルタ芸術科学技術大学

マルタ大学(The University of Malta)

マルタ大学は、1769年に設立された国立大学です。メインキャンパスは、マルタ中央地域の港町であるイムシーダに位置し、首都バレッタやゴゾ島にもキャンパスがあります。

マルタ大学はマルタ唯一の総合大学です。学部は文系から理系まで多岐にわたります。特に薬学・医学部が有名です。

2021年9月時点のマルタ大学公式サイトの情報によると、マルタ大学に通う学生数は約11,500人。そのうち約1,000人が世界92カ国から集まる留学生と、国際色豊かな大学です。

QS Quacquarelli Symonds社が発表した2022年の世界大学ランキングでは、801〜1000位にランクイン。日本の大学と比較すると、国際基督教大学(ICU)・東京理科大学・横浜国立大学などと同じカテゴリに入っており、世界的に見ても優秀な大学です。

大学形態 国立大学
設立 1769年
キャンパス イムシーダ・ヴァレッタ・ゴゾ島・マルサシュロック
主な学部 ・芸術学部
・構築環境学部
・歯学部
・経営・会計学部
・教育学部
・工学部
・情報・コミュニケーションテクノロジー学部
・法学部
・医学・薬学部
・科学学部
・社会学部
・神学部
・地球環境学部
・ヨーロッパ研究
・言語学部
・スポーツ・体育学部
・観光・文化学部
・労働学部
・パフォーミングアーツ学部
学費(年間授業料) ・€8,500〜10,800(約110万円〜140万円):医学系以外
・€26,000(約338万円):医学部

【出典】Facts and figures|L-Università ta' Malta

【出典】QS World University Rankings 2022

マルタ芸術科学技術大学(Malta College of Arts, Science and Technology)

マルタ芸術科学技術大学は、2001年設立の公立大学です。キャンパスは、マルタ島とゴゾ島に分かれています。

国の主要な職業教育訓練機関と位置付けられており、185以上の学士課程を提供。知識だけでなく、スキルや能力を身につけられます。

特にアート関連に強く、ゲームアート・グラフィックデザイン・写真・パフォーミングアーツなどを学びたい学生におすすめです。

大学形態 公立大学
設立 2001年
キャンパス マルタ島・ゴゾ島
主な学部 ・応用化学部
・芸術学部
・経営・商学部
学費(年間授業料) ・€5,500(約71万円):経営学系
・€6,500(約84万円):経営学系以外

【出典】Malta College of Arts, Science and Technology

マルタにある大学の特徴

マルタの大学には、次のような特徴があります。

・アジアからの留学生は少ない
・アート系の分野が発展している
・専攻以外の授業も受けられる

特徴1.アジアからの留学生は少ない

マルタの大学には、主にヨーロッパ圏内から学生が集まります。また、中南米からの留学生も多いのが特徴です。

一方、日本・韓国・中国などのアジアからの留学生は少ない傾向があります。

マルタの語学学校に通う日本人は多いものの、大学留学で人気の高い欧米諸国と比べると、大学ではアジア人は少数派。逆を言えば、他国の留学では出会えないような国の学生と、一緒に学べるチャンスはマルタならではの環境といえるでしょう。

特徴2.アート系の分野が発展している

マルタの大学は、ご紹介した2校ともアート関連の授業が充実しています。

アートといっても学べる範囲は幅広く、自己表現を目的とする「ファインアート」から製品や空間の「デザイン」、プログラミングなどを学ぶ「デジタルアート」などさまざま。

その中でも「パフォーミングアート」は、マルタで特に進んでいるアート分野です。音楽・演劇・ダンス・朗読など、自分自身が作品となる芸術を学びたい人にとって、充実した環境が整っています。

日本と比較しても、これほど広く深くアートを学べる大学は珍しいでしょう。舞台で活躍したい人や、知識よりも自分を表現する力を身につけたい人におすすめです。

特徴3.専攻以外の授業も受けられる

マルタの大学は、Degree Plusという授業があり、専攻以外の授業も受けられます。クラスによっては追加料金が必要ですが、単位には含まれない授業に参加できるシステムです。

例えば、芸術学部を専攻していても、スポーツ学部や情報学部など、他の分野の授業に出ることが可能です。

留学生の多くがDegree Plusを履修するため、新しい友達を作るきっかけにもなります。特にマルタ大学では、幅広い分野の授業があるため、留学中に知見を広げたい人にとってはうれしい特徴ですね。

マルタの大学の受験方法

マルタは日本と教育制度が異なり、大学入学前の就学年数が13年ないと大学に進学できません。

【マルタの教育制度】
小学校(初等教育):5~11歳(6年)
中学校(中等教育):11~16歳(5年)
後期中等教育(高等教育):16~18歳(2年)
大学:1~3年

高校卒業後すぐにマルタ大学に正規留学したい場合は、学部課程の前に1年間のファウンデーションコースを修了する必要があります。

ここからは、マルタに正規留学するための入試方法と必要な学力について、マルタ大学の情報を中心に紹介します。

入試

海外の入試制度は、日本のような入学試験はなく、書類審査のみで合格が決まる大学が多いです。マルタの大学も例に漏れず、英語力とGPA(最終学歴の評定平均値)をもとに審査されます。

出願の際、審査に必要な以下の書類を提出します。

【出願に必要な書類】
・願書(Web出願)
・高校の卒業証明書
・高校の成績証明書
・英語力の証明書(IELTS・TOEFLなど)
・身分証明書(パスポート)

大学や学部によっては別の書類が必要な場合もあるので、ご確認ください。

学力

マルタの大学に合格するためには、学力レベルというより、高校の通知表の評価が重要です。

先ほど、入試は英語力とGPAによって審査されると述べましたが、GPA(0〜4)は高校の成績から換算されます。今高校生の人は、なるべくいい評価がもらえるよう、日々の課題やテストに取り組みましょう。

また、マルタ大学への入学に必要なIELTSとTOEFLのスコアは以下の通りです。

【IELTS】
・ファウンデーションコース(基礎課程)
 合計 5.5(ライティング 5.0、リーディング 5.0)

・学部課程
 合計 6.0(ライティング 6.0、リーディング 5.5、リスニング 5.5、スピーキング 5.5)

【TOEFL iBT】
・ファウンデーションコース(基礎課程)
 合計 61(ライティング 17)

・学部課程
 合計 80(ライティング 20)

入学に必要な学力レベルはそこまで高くありませんが、留学を遂行するための英語力は、かなりのレベルが求められます。

【出典】English language requirements|L-Università ta' Malta

マルタの大学に進学するには?

上記で紹介したように、マルタの大学に進学するためには、英語力を証明するためのスコアが必要です。また入学後は、現地の学生と一緒にすべて英語で学習を進めなくてはなりません。

もし現在の英語力が足りない場合は、語学学校で英語を習得しておくことをおすすめします。

マルタの大学は3年制です。大学進学前の1年間をギャップイヤーとし、英語力を鍛えるために使うのもよいでしょう。

英語を学ぶ方法はいろいろとありますが、マルタには質の高い英語教育が受けられる語学学校があります。マルタの大学に進学する前に、英語を伸ばしながら、現地での生活に慣れておくのがおすすめです。

マルタでおすすめの語学学校

マルタにはいくつかの語学学校がありますが、中でも人気が高い「ECマルタ」と「シュプラッハランゲージマルタ」を紹介します。

なお、紹介する学校の特徴は2020年12月時点での情報を元に紹介しております。提供内容が変更されている恐れもありますので、最新情報を知りたい場合には学校、あるいはスクールウィズまでご連絡ください。

おすすめ1.ECマルタ

ECマルタは、イギリス・アメリカ・カナダにも展開する大型グループの本校。品質管理の国際規格であるISO9001を取得し、世界水準の英語教育が受けられる語学学校です。

【ECマルタの特徴】
・参加型の授業がメインで、4技能(聞く力・読む力・書く力・話す力)をまんべんなく強化できる
・放課後のアクティビティが充実している
・400~500名程度の大規模校で活気ある雰囲気
・申込後すぐに利用できるオンライン学習ツールがある
・マルタ大学主催のギャップイヤープログラムへ参加できる
・マルタ大学への進学サポートを行なっている

「自分の目的に合う細かいコース設定をしたい」「スピーキング・リスニング・ライティング・リーディングをバランスよく伸ばしたい」という人におすすめです。

ECマルタの詳細情報はこちら

おすすめ2.シュプラッハランゲージマルタ

シュプラッハランゲージマルタは、35年以上の歴史と実績があり、世界11カ国30都市で語学学校を展開する大規模グループです。

【シュプラッハランゲージマルタの特徴】
・生徒の平均人数は200人前後の中規模校
・敷地内に屋外プール・レストラン・カフェ・バーなどが充実
・滞在先のアパートは学校の敷地内にあり、通学が楽
・1クラスの最大人数が10名(平均6〜8名)の少人数制クラスを採用
・大学進学準備コースがある

「少人数クラスで効率的に会話力を鍛えたい」「費用をなるべく安く抑えたい」という人におすすめです。

シュプラッハランゲージマルタの詳細情報はこちら

まとめ

今回は、マルタの大学について解説しました。

マルタの代表的な大学は、以下の2校です。
・マルタ大学
・マルタ芸術科学技術大学

また、マルタの大学の特徴として、次の3つを紹介しました。

・アジアからの留学生は少ない
・アート系の分野が発展している
・専攻以外の授業も受けられる

マルタの大学に正規留学するには、高校から直接ファウンデーションコースに進む方法と、英語力を鍛えて3年制の学部課程に入学する方法があります。

どちらの方法でも、高い英語力は必須です。事前に語学留学などを通して、英語学習に力を入れておくと合格しやすくなりますよ。

大学でアート分野を専攻したい人や、マルタの大学に進学したい人は、行きたい大学や学部、今後のプランを考えてみてはいかがでしょうか。

あなたはどのステップにいる?語学留学実現までの流れ


語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。


  1. ステップ1:目星をつける
  2. ステップ2:相談する
  3. ステップ3:申し込む
  4. ステップ4:渡航準備
  5. ステップ5:出発!

留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。

考えることが多い留学準備には、プロの伴走者を

留学へ行くとなると考えることはたくさんあります。

  • 「そもそもどんな留学体験ができるんだろう?」
  • 「気になる留学先はあるけど、自分に合っているかわからない」
  • 「結局のところ何から準備を始めたらいいんだろう?」
  • 自分で調べてみたものの、ネット上ではさまざまな意見が発信されていて、何を信じていいかわからないまま、検討途中で止まってしまう留学生は多くいます。その疑問、無理に一人で解決せずに留学カウンセラーに相談してみませんか?

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    この記事を書いた人

    yuki

    広告代理店での企画営業を退職後、カナダ留学・ワーホリ、フランスワーホリを経験。15カ国・40都市の渡航経験があります。現在は、田舎で野菜を育てながら、半農半フリーランスのWebライターとして活動中です。

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