最終更新日:2024/04/28
アメリカへ渡航するにあたって不安になるのが、通貨の問題です。どこでドルを両替をするのがお得なのか、迷ってしまう方も多いかと思います。
通貨の両替は、両替をする場所・やり方によって、レートや手数料に違いが生まれます。なるべく費用負担がなく、手間が少ない方法で両替をしましょう。
そこでこの記事では、アメリカへ渡航する方に向けて通貨の両替に関する注意点や両替場所、お得な両替方法などについてご紹介します。
留学や旅行、仕事などで渡米する予定のある方は、ぜひ参考にしてください。
※記事内では米ドルをUSDと表記し、為替レートには2024年4月22日時点の情報を参照し、1USD=156円で計算しています。
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両替をする際には、必ず手数料とレートを確認しておきましょう。ここでは、アメリカドルをお得に両替をするために知っておきたいチェックポイントをご紹介します。
日本円をUSDに両替する際、手元に戻ってくる金額は為替レートによって左右されます。
たとえば5万円をUSDに両替した際、1USD156円のときと155円のときでは、得られる金額には2USD(約312円)の差が生まれます。わずかな違いではありますが、両替する金額が大きいほど、レートによる受取額の差は広がるものです。
金融機関のその日の為替レートは、外国為替市場のレートを基準にし、毎朝9時55分に決められます(※1)。なるべく多くのUSDを得るには、1USDの値段が下がった日に両替をしましょう。
両替をすることで、発生する手数料です。
お得なレートで換金ができても手数料が高いと手に入る金額は少なくなるため、両替の際はなるべく手数料が安い方法や両替場所を選ぶようにしましょう。
ここからは、両替でかかる手数料の種類をご紹介します。
どの両替方法にも共通するのが為替手数料です。為替手数料とは、実際の為替レートに両替所や金融機関ごとの人件費・運営費などを加算して算出されます。
たとえば外国為替市場の為替レートが1USD=153円のとき、両替所や金融機関が為替レートを1USD=156円と設定していたとします。この場合、1USDに3円の為替手数料がかかることになります。
為替レートが外国為替市場の数値に近い両替所や両替方法を探すことで、為替手数料の負担を減らせるでしょう。
両替所では、両替手数料もかかります。両替手数料は1回の両替ごとに発生するため、まとまった金額を外貨に換えて、両替回数を少なくすると良いでしょう。
両替手数料は日本円の口座と紐付いているクレジットカードや、デビットカードを利用した際にも発生します。カード利用の場合、「海外事務手数料」と呼ばれますが、意味合いは同じです。
カード利用による海外事務手数料は、利用した金額の1.6〜2.2%ほどが費用相場です(※15)。
ATMを利用してキャッシングをしたり、日本円の銀行口座のお金を外貨に換えて引き出したりした場合は、金融機関が定めるATM手数料が発生します。また、アメリカのATM設置機関が定める利用手数料も生じます。
ATMの利用手数料が無料の金融機関もあるため、手数料を抑えたい方は探してみると良いでしょう。
両替をする際に迷うのが、「日本とアメリカのどちらで両替をするのがお得か」という点です。ここでは、日本とアメリカの両替できる場所やレートの違いをご紹介します。
両替場所 | 手数料目安 | 2024年4月23日時点での両替レート |
---|---|---|
銀行(※2) | 1USDにつき2.5〜3円 | 1USD=157.8円 |
街の両替所(※3) | 1USDにつき2〜3円 | 1USD=157.65円 |
空港(※4) | 1USDにつき2〜3円 | 1USD=157.5円 |
オンライン(※5) | 1USDにつき3.5〜4円 | USD=158.36円 |
外貨両替先としてポピュラーな銀行ですが、2024年4月現在、みずほ・三井住友・三菱UFJ・りそなの4つの大手都市銀行では、窓口での外貨両替を受け付けていません(※6.7.8.9)。
トラベレックスやワールドカレンシーショップなど、外部の外貨両替サービスと業務提携を行っているようです。
一方、地方銀行やネット銀行では外貨への両替を取り扱う店舗もあります。利用したい銀行が外貨両替に対応しているか、HPや電話などで確認してみてください。
また、日本国内の各所の両替レートは、2024年4月現在、それほど大きな差はありません。そのため両替場所を選ぶ際は、手軽さも考慮することをおすすめします。
家から近い場所にある両替場所や在宅時間に外貨を届けてくれるサービス、待ち時間が少ないところなども、両替場所を選ぶ際の優先事項に含めてみてください。
両替場所 | 手数料目安 | 2024年4月23日時点での両替レート |
---|---|---|
銀行(※10) | 1USDにつき3〜4円 | 1USD=158円 |
街の両替所(※11) | 1USDにつき3〜3.8円 | 1USD=157.85円 |
空港(※12) | 1USDにつき3〜3.5円 | 1USD=157.55円 |
ホテル | 1USDにつき8〜10円 | 不明 |
2024年4月現在、アメリカでの両替は日本で済ませるよりも手数料がやや高額になる傾向にあります。円安の時期は、日本国内で両替を済ませておいたほうが良いでしょう
また、アメリカで現金が必要になった場合に備えて、両替よりも費用負担が少ないデビットカードや外貨預金口座などの用意も、検討しておくことをおすすめします。
ちなみにATMで現金を引き出す際は、
・日本の金融機関が定めるATM利用料約200〜300円
・アメリカのATM手数料2.5〜5USD(約390〜780円)
・利用額の3%ほど
が手数料として必要になることがあります(※13.14)。為替レートは契約している金融機関によって異なるため、ATMでの引き出しを考えている人は手数料も含めて渡航前に確認しておきましょう。
日本円をUSDに両替する方法はさまざまです。その中でもお得に両替ができる方法を3つご紹介します。
USDは、世界一流通が多い通貨です。日本円よりもメジャーな通貨なため、アメリカで日本円をUSDに両替しようとすると、安く買われてしまいます。
円安の現在は、日本にいるうちにUSDに両替をしておいたほうがお得です。
両替をする場所はさまざまですが、なるべく手数料が安いところを選びましょう。街の両替所や空港は、比較的、手数料が安価な傾向にあります。
日本にいるうちに外貨でお金を預けておき、必要になったタイミングで外貨を引き出す方法もおすすめです。
レートのいいタイミングで両替ができるため、両替手数料の負担を抑えられます。ATM手数料が生じることはありますが、金融機関によっては設けていないケースもあります。
外貨預金は、帰国後も資産として活用が可能です。手元に余ってしまったUSDは、金額によっては再び外貨預金に戻すこともできます。
なるべく費用の無駄をなくしたい方は、ぜひ外貨預金を検討してみてください。
銀行に直結のデビットカードを使用すれば、日本円の口座からUSDを引き出せます。
ただし、引き出した金額の1.6〜2.2%ほどの両替手数料(海外事務手数料)とATM手数料、さらに現地のATM設置機関が設ける手数料がかかりますが、現地で両替をするよりも費用負担は少なめです。
また、デビットカードはクレジットカードと混同されがちですが、両者には大きな違いがあります。デビットカードはお店で支払いに使ったその瞬間に、銀行からお金が引き出されます。クレジットカードは、使用した金額を設定した日付に支払うシステムです。また、クレジットカードはデビットカードのように、銀行からお金は引き出せません。
アメリカでの散財が不安な方は、お金がなくても使用できてしまうクレジットカードよりも、予算内でしかお金が使えないデビットカードを持参したほうが安心です。
photo by: RomanR / Shutterstock.com
日本円をUSDに両替するにあたって、不安な点は多いかと思います。
ここからは、USDを両替する際のよくある質問についてお答えします。
アメリカではカードが使用できるため、現金がなくても生活は可能です。しかしお店でチップの支払いが生じたり、現金が使えないお店に入ったりすることもあるかと思います。
現金が必要になるシーンを想定して、手元には2万円分ほどのUSDを用意しておくと安心です。持ち歩くのは必要な分だけにして、使わないお金は家に保管しておきましょう。
アメリカのチップ文化に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。チップの支払額の相場や支払い方法などがわからない方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
アメリカでのチップ事情まとめ。在住経験者がシーン別の相場や支払い方法をお伝えします!
アメリカで現金が必要になるシーンは、チップの支払いやカードが使えないお店に入ったときなどです。そのほかに、屋台や市場などでもカードの使用ができないケースが考えられます。
現金が必要になるシーンを想定して、先ほどご紹介した2万円分程度のUSDを入れておきましょう。現金が足りないときにすぐに引き出せるように、少額の預金口座に紐付いたデビットカードやキャッシュカードも、持ち歩いておいたほうが安心です。
カード決済と現金決済は、カード決済のほうが手数料負担が少ないためおすすめです。
カード決済の場合は、カード会社が定める為替レートのほかに、海外事務手数料が生じますが利用会社によっては利用額に応じてポイントがつくメリットもあります。
一方で現金の場合は、日本で両替すれば両替手数料のみで済みますが、その場合クレジットカードよりも為替レートが悪い傾向にあります。現地でUSDを引き出す際には、金融機関が定めた為替レートが適用され、海外事務手数料がプラスされます。
アメリカの治安は日本ほど良くはなく、現金を持ち歩くのはリスクが生じる面も踏まえて、アメリカでの生活はカード決済をメインにしたほうが良いでしょう。
日本円をアメリカの通貨であるUSDに両替をするにあたって、注目するべき点はレートと手数料です。為替レートが良いタイミングで、手数料が安い方法を選べばお得にUSDを手に入れられます。
両替をできる場所や方法は、日本国内・アメリカの両方にたくさんあるため、なるべく両替の費用・時間の負担がかからないところを選びましょう。
また、アメリカでどうしてもお金が必要になった際は、現地で両替をするのも良いですが、外貨口座からの引き下ろしやデビットカードの活用がおすすめです。
ぜひ、ご紹介した内容を参考にして、費用負担と手間の少ない両替方法を選択してみてくださいね。
留学先となる国や都市のイメージを持てたら語学学校選びに移りましょう。ただし、国や都市と違い、語学学校選びはより希望を整理しながら進めていく必要があります。
特に生徒規模や雰囲気、日本人留学生の比率や日本人スタッフの有無などは時期によって変わりやすいので、自分で調べた情報だけで決めてしまうと学校選びで失敗してしまう恐れがあります。
より最新の情報をもとに語学学校を決めるなら、留学エージェントに相談してみましょう。
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※1...仲値│初めてでもわかりやすい用語集│SMBC日興証券(参照日:2024年4月23日)
※2...外貨両替相場 | みずほ銀行(参照日:2024年4月23日)
※3...大黒屋|外貨両替レート(参照日:2024年4月23日)
※4...本日の為替レート | 外貨両替|GREENPORT AGENCY Co.,ltd(参照日:2024年4月23日)
※5...トラベレックス(参照日:2024年4月23日)
※6...外貨両替相場 | みずほ銀行(参照日:2024年4月23日)
※7...外貨両替 : 三井住友銀行(参照日:2024年4月23日)
※8...外貨両替の窓口とお取引内容のご案内(参照日:2024年4月23日)
※9...外貨両替(トラベレックス)│便利にお得に使いたい│りそな銀行(参照日:2024年4月23日)
※10...Currency Exchange: Yen(参照日:2024年4月23日)
※11...LA Currency(参照日:2024年4月23日)
※12...Today's Exchange Rate | Currency Exchange|GREENPORT AGENCY Co.,ltd(参照日:2024年4月23日)
※13...海外ATMのご利用について│りそなデビットカード(Visaデビット)│りそな銀行(参照日:2024年4月23日)
※14...How Much Bank of America ATM Fees Can Cost You(参照日:2024年4月23日)
※15...楽天モバイル|みんなのマネ活(参照日:2024年4月23日)
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