
社会人の場合、留学を検討するにあたって真っ先に浮かぶのは「仕事はどうしよう」という不安でしょう。今の仕事を退職してまで留学に行く価値はあるのか、行って後悔したくないなど心配事が次々と浮かんでは消え、なかなか決断できない人は多いのではないでしょうか。
確かに、社会人の留学は学生の頃と比べ、いろいろなハードルがあります。
しかし、自分なりにきちんと意志を持って計画を立てれば、スキルアップやキャリアアップにつながる留学を実現できるはずです。
今回の記事では、実際に働き始めて10年目で留学を決意し渡豪した筆者の経験を交えながら、社会人留学の成功のコツをお伝えしていきます。
なお、社会人留学について、費用やおすすめの時期、語学学校などは下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
社会人留学ガイド
[目次]
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社会人留学は楽しいことばかりではなく、もちろんリスクもあります。きちんとそのメリットとデメリットを理解し、計画を立てるようにしましょう。
社会人留学のメリットは、大きく分けて下記の2つです。
一番のメリットは英語力やコミュニケーション能力など、さまざまな「スキル」を磨けることでしょう。そうして得た新たな武器を基に、転職活動ではキャリアアップが図れるはずです。
ただし、ただ漫然と過ごしているだけでは思ったようなスキルが得られないこともあります。「何を」「どれくらい」伸ばしたいのか意識して、留学の日々を過ごすようにしましょう。
日本とは違う文化に触れる中で自分の価値観が変わり、視野が広がり思考が柔軟になります。
異なる文化や価値観に触れることで、想定外の事態に対応する力が高まり、何かあっても落ち着いて物事に取り組めるようになるでしょう。
異なる背景を持つ人々とのコミュニケーションや問題解決が求められる場面でも柔軟に対応でき、あらゆる角度から思考できるのは大きな強みです。留学を通じて得られるこの経験は、キャリアアップにも役立ちますよ。
一方で、デメリットもあります。具体的に計画を立てる前に、知っておきましょう。
長期でも短期でも、留学にはお金がかかります。長くなればなるほど割安になる傾向にはありますが、まとまったお金が必要なことには変わりありません。
ビザによっては現地就労ができないこともあるので、貯金を切り崩す必要があり、不安になる人も多いでしょう。
長期の場合、その期間は職歴に空白ができることになります。転職活動の際には、必ずといっていいほど「その期間に何をしていたのか?」と聞かれるでしょう。
留学に行ったこと、そこで得た経験やスキルについてしっかりと自分の言葉で語ることができないと、「ただ遊びに行っただけでは?」と勘違いされてしまうこともあります。
それを避けるためにも、自分なりに意志を持って計画を立てる必要があります。

留学の形態はなんであれ、行くからにはスキルアップを目指したい人も多いはず。特に社会人の場合、「良い経験になった」だけで終わらせてしまっては十分な自己アピールになりません。留学を通して、転職活動やキャリアアップにつなげたいですね。
ではここで、どんなスキルを得られるのかを紹介します。
留学は、英語でのコミュニケーション能力を飛躍的に向上させる絶好の機会です。語学学校での授業を通じて、一般英語やビジネス英語のスキルを磨けます。
また、アルバイトやボランティアを通じて現地の人々と触れ合うことで、実践的な英語力を身につけることも可能です。特にアルバイトでの経験は、リスニング力やスピーキング力を自然と鍛えられます。さらに、学校では学べない生きた英語表現やスラングを学ぶことで、より自然で流暢な英語を習得できます。
他にも、留学中は、賃貸契約や雇用契約、友人との日常会話など、あらゆる場面で英語を使う必要があり、これが英語力の向上に大いに役立ちます。こうした経験は、日本に戻ってからもビジネスシーンで大いに活用できる貴重な財産となるでしょう。
行く場所がどこであれ、留学先では日本人以外の人と触れ合う機会を多く持つことになります。
さまざまなバックグラウンドを持った人と出会うので、ときにはカルチャーショックを受けることもあるでしょう。良いギャップもあれば、「信じられない!」と憤慨するような出来事に遭遇することもあります。
そうして現地での生活をこなしていく中で、日本で生活するだけでは身につけにくい、グローバルな視点やメンタルを構築することができます。
留学中は、慣れ親しんだ場所を離れ、全く異なる環境下で暮らすことが求められます。新しい生活環境や学習環境に適応する過程で、日常的に直面する課題や問題を自分で解決する必要が生じます。
これにより、自己管理能力が必然的に向上するでしょう。また、このプロセスを通じて、困難に対処するための自主性も育まれます。
これらのスキルは、仕事においても大いに役立つでしょう。問題解決能力や自己管理能力は、ビジネスシーンでの効率的な業務遂行やストレス管理に直結します。留学で培った力は、職場での評価を高める大きな要素となるのです。

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英語学習に関する費用の話が出ましたが、留学にかかるお金は他にもいろいろあります。ここでは語学留学、大学院留学、ワーキングホリデーの費用についてそれぞれ説明していきます。いずれの場合も、学校に通う場合には学費と生活費がかかります。
ではここで、社会人に人気がある留学方法の費用を紹介します。
語学留学(短期留学)の費用は国によって大きく異なります。以下は、語学留学の主要8カ国における、1カ月の留学費用総額の目安です。
| 国名 | 費用の目安 |
|---|---|
| フィリピン | 42.3万円 |
| マルタ | 70.9万円 |
| ニュージーランド | 65.7万円 |
| アイルランド | 78.8万円 |
| カナダ | 69.3万円 |
| オーストラリア | 62.3万円 |
| イギリス | 85.8万円 |
| アメリカ | 101.8万円 |
フィリピンは比較的費用が安く、費用対効果の高い留学先として人気です。一方、アメリカは高額な費用がかかるものの、質の高い教育と豊富な学習リソースを提供するので定番の留学先となっています。
他にも数多くの国に外国人留学生を受け入れる学校があるので、予算や目的に応じて自分にとって最適な留学先を選ぶことが重要です。
大学院留学の場合、短くても1年は現地に滞在することになるので、学費も生活費もまとまった金額が必要になります。学費や生活費も高額です。友人ができれば、他にアクティビティの費用なども必要となるでしょう。十分な資金計画をしてから留学をするのが重要です。
以下は、オーストラリアとアメリカの大学院に留学する場合の年間費用の目安になります。
| 国 | 学費 |
|---|---|
| オーストラリア(メルボルン大学修士課程)(※1) | 24,000.00〜61,856.00AUD(約2,400,000〜6,185,600円) |
| アメリカ(コロンビア大学博士課程)(※2) | 56,840.00USD(約8,184,960円) |
大学院留学では、専攻や大学によって費用が大きく異なります。自分が学びたい分野や大学の費用を事前に確認し、学費がどれくらいかかるのかリサーチすることが大切です。また、奨学金制度を活用することで、費用負担を軽減することも検討しましょう。
ワーキングホリデー(ワーホリ)は、働きながら現地の生活を体験できる留学方法です。ワーホリで海外へ行くなら、語学学校に通うか否かで費用は大きく変わります。
以下は、オーストラリア・カナダ・イギリスでの年間費用の目安です。費用には1年間の生活費や渡航費などが含まれます。
| 語学学校あり | 語学学校なし | |
|---|---|---|
| オーストラリア | 567.7万円 | 390.1万円 |
| カナダ | 598万円 | 386.5万円 |
| イギリス | 790.3万円 | 501.4万円 |
ワーキングホリデーで就学できる期間は国によって異なります。また、ワーキングホリデービザなら留学中に収入を得ることが可能。アルバイトをすれば、ある程度のお金を工面することができるでしょう。
ただし、最近はワーキングホリデー目的での渡航者が急増しているため、仕事探しの難易度が高くなっています。特に英語力が低いと、希望する職種で働くのが難しくなるため、事前にしっかりと英語力をつけておきましょう。英語力が不安な場合は、まず語学留学から始めることをおすすめします。
以下の記事では、それぞれの国のワーキングホリデー事情について詳しく紹介しています。参考にしてみてくださいね。
ワーキングホリデーならオーストラリアがおすすめ!必要費用や条件を徹底解説
カナダでワーキングホリデーをしたい人必読!費用からおすすめの仕事まで徹底解説
ワーキングホリデーはイギリスで決まり!費用や申請方法など詳しく解説

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ここまで、社会人留学のメリットやデメリット、費用などについて詳しく見てきました。記事を読んでいる中で、より具体的に留学へのイメージが湧いてきている人もいるのではないでしょうか。
しかし、留学はしっかりとした準備をしないと後悔することもあります。そこで次は、「せっかく留学したけど失敗だった」というギャップを減らすためのポイントを紹介します。
留学前にできる限り英語力をアップさせることが重要です。留学すれば自然と英語力が伸びると考えがちですが、現地での生活や学習をスムーズに進めるためには、事前の準備が欠かせません。
通常、語学学校に入学すると最初にクラス分けテストが行われ、初級、中級、上級に分けられます。初級レベルから始めると、アルファベットから学び直すことになり、思うように進展しないことがあります。
そこで国内にいるうちに、基礎的な英語力を極力高めておくことを強くおすすめです。ある程度のレベルから留学をスタートできれば、現地での学びが一層深まります。例えば、基礎的な文法や語彙をしっかりと身につけておけば、現地の授業内容をより理解しやすくなります。また、英語のリスニングやスピーキングの練習を積んでおけば、より密度が濃いコミュニケーションが、現地の人々と交わせるでしょう。
英語力を高めるには、日常的に英語に触れる機会を増やすのが効果的です。英語の映画やドラマを視聴したり、オンライン英会話を利用したりすることで、リスニング力とスピーキング力を鍛えましょう。しっかりと準備をしておくことで、留学生活をより充実させることができるでしょう。
留学にかかる費用は高額で、日本よりも物価が高い国が多いのが現状です。また、留学中に必ず仕事が見つかる保証はなく、収入が途絶える可能性が高いため、資金面で不安を感じる方も多いでしょう。
しかし、奨学金を活用することで留学のチャンスを大きく広げることができます。奨学金には、政府や民間団体、大学が提供するものなど多岐にわたります。各奨学金の応募条件や支給額をしっかりと調査し、自分に合った奨学金を見つけることが重要です。
専攻や年齢に制限があるものも少なくないですが、中には誰でも応募可能な奨学金もあります。例えば、IELTS奨学金はIELTSを受検し、かつその結果を大学もしくは大学院入学の英語力証明に使用した人なら誰でも申し込み可能です。また、海外の大学でも留学生向けの奨学金プログラムを用意しているところもあるので、学費や生活費の負担を大幅に軽減することができます。
専門の情報サイトや留学エージェントの活用をすると、奨学金情報の収集がよりスムーズに行えます。奨学金の募集時期や必要書類、応募方法などの最新情報を提供してくれるので、前向きに検討している方に特におすすめです。
以下のリンクも参考にして、奨学金情報をチェックしてみてください。
語学留学でも奨学金はもらえるの?海外留学経験のあるファイナンシャルプランナーが解説
【留学向け奨学金】社会人が応募できる返済不要の給付型奨学金まとめ
留学は確かに履歴書のアピールポイントになりますが、「留学経験」だけでキャリアアップが保証されるわけではないので注意が必要です。
多くの企業は、英語力だけでなく、ビジネスレベルのコミュニケーション能力や実務経験、交渉スキルなどを就職者に求めます。ビジネスの場で活躍するためには、留学中にどのような経験を積み、留学中で得たスキルや知見ををどのように役立てられるかを常日頃考えて実践してみましょう。
具体的なキャリアプランを立て、現地でのインターンシップやプロジェクト参加など、実務経験を積むのもおすすめです。日本以外の環境で培った実務経験は、帰国後のキャリアアップに必ず役立ちます。

最後に、社会人の留学でよくある質問と回答を紹介します。
留学の方法によります。例えば、大学や大学院の場合は入学条件に一定以上の英語力が含まれるので、英語が話せないとまず入学させてもらえません。大学やコースによって求められる英語力は違いますが、最低でもIELTS6.0(英検1級以上)の英語力は必須です。
一方、語学留学やワーホリの場合はそういった決まりがないので、英語力がなくても留学を実現できます。
「逃げ」と言われてしまう人の特徴として、留学の前後で大きな変化が見られないことが挙げられます。
特段英語力が上がったわけでもなく、突出したスキルを身につけて帰ってきたわけでもないとなると、周りに「何のために留学に行ったの?」と思われてしまうこともあります。
しかし、留学の本質は単に語学やスキルの向上だけでなく、自分自身を深く見つめ直し、成長する機会にあります。そのため、他人からの評価ではなく、自分の目標を明確にし、留学期間中にその目標に向かって努力を続けることに全力を注ぐことが重要です。
「逃げ」という言葉が気になる人こそ、帰国後に自信を持って成果を伝えられるように、具体的な目標設定と計画的な取り組み、成果を出すことを常に意識しましょう。そうすれば、留学に「挑戦」をしたこと後悔せず、胸を張って留学経験を捉えることができ、人からの言葉に揺れ動かされない強い気持ちを手に入れられるはずです。
社会人の留学に不安がある人はぜひ次の3つの記事もご覧ください。
社会人の留学を「逃げ」と言わせない。留学で新たなキャリアを切り開くには?
仕事辞めて海外留学しても大丈夫?成功のコツはキャリアや再就職への不安と対策を知っておくこと
留学で起きやすい後悔3選!後悔しないために必要な対策や心がけまとめ
社会人が働きながら留学するには、短期留学が主な選択肢になります。例えば、1週間から数カ月の短期語学留学プログラムに参加すれば、有給休暇や休職制度を利用して学びの機会を得られます。短期留学は、英語力の向上だけでなく、異文化体験やネットワーキングにも役立つので、時間と金額を効率よく使えるでしょう。
働きながら留学を検討する場合は、事前に会社の制度を確認し、計画的に休暇を取得することが大切です。また、オンラインプログラムをもつ学校もあるので、一度オンラインで体験し、現地へ出向きたい気持ちが高まったあとに具体的なプランを練っても遅くはありません。ご自分にあったスタイルの留学方法を選びましょう。
今回の記事では、社会人留学について詳しく見てきました。長期留学や短期留学など、留学の方法はいろいろありますので、自分の目標や予算に合わせて最適のものを選べるといいですね。
また、留学にはメリットばかりではなくデメリットもありますので、計画の際にはそれをどう扱うかを考える必要もあります。不安な点があるなら、一つ一つ丁寧に検証し、どう解決するかを考えましょう。
そういった準備も含め、留学を通してスキルアップが実現できれば、帰国後のキャリア形成にさまざまな可能性をもたらしてくれるはずです。
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語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。
留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。

留学へ行くとなると考えることはたくさんあります。
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※1...The University of Melbourne「International-Course-Tuition-Fees-OF_20250415.pdf」(参照日:2025-10-17)
※2...Columbia University「Cost of Attendance - GSAS - Columbia University」(参照日:2025-10-17)
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