働きながら海外に滞在できるワーキングホリデー制度。就労ビザと違って渡航してから仕事を探せるので、海外での就労経験を積みやすいのも魅力です。
生活費を稼ぎながら滞在できるので予算を抑えられるのがワーホリのメリットですが、実際に現地でどれくらい稼げるのかと心配な人もいるのではないでしょうか。仕事が見つかるのか、お金が足りなくなったらどうしようか、と不安があってもおかしくありません。
そこで今回は、オーストラリアでのワーホリ経験のある筆者が、ワーホリ体験談を交えながら各国のワーホリの仕事事情や最低賃金について詳しく解説します。滞在費など支出面も解説していくので、現地での収支のイメージがつきやすくなるはずです。
※記事内ではオーストラリアドルをAUDと表記し、為替レートには2025年3月5日時点での情報を参照し、1AUD=94円で計算しています。
[目次]
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まず、日本がワーホリ協定を結んでいる30の国のうち、ワーホリを検討する日本人から特に人気の国の最低賃金を見ていきましょう。
ここで示しているのは税金等が差し引かれる前の金額であり、実際の手取り額は異なります。また、月収は週40時間働いたことを想定して算出しました(※1〜11)。
国 | 最低時給 | 最低時給に基づいた月収イメージ |
---|---|---|
オーストラリア | 24.10AUD(約2,259円) | 約36.1万円 |
ニュージーランド | 23.15NZD(約1,961円) | 約31.3万円 |
カナダ | 15~19CAD(約1,555~1,970円)※州によって違いあり | 約24.8万円 ※15CADの場合 |
イギリス | 12.21GBP(2,340円)※2025年4月より | 約37.4万円 |
ドイツ | 12.82EUR(約2,046円) | 約32.7万円 |
フランス | 11.65EUR(約1,859円) | 約29.7万円 |
アイルランド | 13.5EUR(約2,155円) | 約34.4万円 |
スペイン | 月額1,184EUR(約18.9万円) | 約18.9万円 |
オランダ | 14.06EUR(約2,250万円)※21歳以上 | 約36万円 |
台湾 | 183TWD(約830円) | 約12.4万円 |
韓国 | 10,030KRW(約1,034円) | 約16.5万円 |
下記の記事では、ワーキングホリデーにおける国別、最低賃金月収の実態を調査した結果をまとめています。あわせて参考にしてみてください。
どの国ではたらくと稼げる? 2024年度版 ワーキングホリデーにおける国別、最低賃金月収の実態調査
photo by: David Gyung / Shutterstock.com
ここでは、ワーホリでおすすめの仕事とその給料の目安を紹介します。今回は、ワーホリの渡航先として特に人気が高いオーストラリア・ニュージーランド・カナダ・イギリスの4カ国をピックアップしました。収入は約4週間働いた場合の金額を見積っています。
飲食店は観光客や現地の人を相手に英語でコミュニケーションを取れる仕事。さらに、従業員向けに無料の賄いがでるお店であれば、食費の節約にもつながります。お店によって詳細は異なるものの、スキルを要する仕事(シェフ、バリスタなど)の方が収入が高い傾向にあります。
国 | 収入の目安 |
---|---|
オーストラリア | 約36万円 |
ニュージーランド | 約30万円 |
カナダ | 約30万円 |
イギリス | 約37万円 |
農業バイト、通称ファームジョブは、果樹園などのファームで行うバイトのこと。果物を収穫したり梱包したり、仕事内容は季節やファームによって変わります。作業時間も午前中のみの場合、昼過ぎまでの場合とさまざまあるため、収入の幅も広いのが特徴です。
国 | 収入の目安 |
---|---|
オーストラリア | 約20~40万円 |
ニュージーランド | 約30~40万円 |
カナダ | 約27~36万円 |
イギリス | 約18~34万円 |
日本人が最も採用されやすいのが、日本食レストランや日系スーパーのスタッフです。ウェイターでない場合は高い英語力を必要としない場合が多く、英語に自信がない人でも応募・採用されやすい仕事です。
国 | 収入の目安 |
---|---|
オーストラリア | 約36万円 |
ニュージーランド | 約30~40万円 |
カナダ | 約30万円 |
イギリス | 約37万円 |
各国の最低賃金は定期的に見直されるため、上記金額はあくまで目安です。また、一見給料が多いように見えても実は税金が高く、手取り額はあまり多くないことも。実際にどれほど稼げるのかはイメージしづらいですよね。
そこで、私がオーストラリアでワーキングホリデーをしていたときの経験談をお伝えします。
<オーストラリアのワーホリの収入例>
時給:18AUD(約1,680円)
勤務日数:週3~4日(1日7時間)
月収:約15~17万円
職種:kitchen handなど
私は1年間のうち2ヶ月ほど帰国したり遠征したりしていたので、オーストラリアで生活していたのは実質10ヶ月ほどです。そのうち、9ヶ月間アルバイトをしていました。最初の3ヶ月はジャパニーズレストランに勤め、その後ファームジョブやラーメン屋に勤務しました。
当時は最低賃金が時給18AUDほど(約1,680円)で、税金を差し引き手元には約16AUD(約1,490円)が残りました。
ラーメン屋では1日7時間、週3~4日働き、1週間で稼いでいたのは約448AUD(約41,000円)です。月収に換算すると平均で15~17万円の収入がありました。
ちなみに、雇用形態はcasual job(=アルバイト)で、職種はkitchen handでした。kitchen handとはメインシェフの手伝いをするポジションで、簡単な調理や盛り付けを行う仕事です。
他にもさまざまなポジションがあり、ガードマンなどの肉体労働者の方が時給が高い傾向がありました。
生活費の多くを占めるのは、やはり家賃です。私が友人たちとハウスシェアをしていた時の家賃は月800AUD(約76,000円)でした。
他にかかった費用は主に食費、通信費、交通費などです。食事はほとんど自炊だったので、食費は月に約180AUD(約17,0350円)、通信費は40AUD(3,785円)、交通費は80AUD(約7,8714円)程度。合計で1カ月に10万円ほどの生活費がかかっていました。
ただし、これらはあくまで最低限の費用です。加えて、交際費や被服費、観光費、日用品費も必要になるので、1カ月の支出が10万円を超える月もありました。
特に、オーストラリアは他の都市を観光するとなると基本的に飛行機で移動します。そのため、交通にかけるお金は少なくありませんでした。収入は約15~17万円、生活費が約10万円なので、差し引いて5~7万円が手元に残ることが多かったです。
下記の記事では、オーストラリアワーホリをさらに詳しく紹介しています。
ワーキングホリデーならオーストラリアがおすすめ!必要費用や条件を徹底解説
私がオーストラリアにワーホリしていた時期はしばらく前なので、今は状況がやや異なるかもしれません。最新の給料情報やさまざまな体験談を知りたい人、ワーホリの渡航先選びを相談したい人は、留学エージェントを利用することをおすすめします。
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LINE相談について詳しく知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。
【体験談】スクールウィズのLINE相談ってどんなことができるの?実際の流れやできることなどをまとめてみた!
次は、十分な給料を稼ぐためのポイントを3つご紹介します。
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海外生活は英語(現地の言葉)で送るため、英語力が高ければ高いほど仕事の選択肢が広がります。条件の良い仕事をスムーズに見つけたいのであれば、英語力は事前にできるだけ高めておきましょう。
スクールウィズでは、4週間以上の語学学校の申し込みをした方を対象に英語の勉強をサポートする「プレ留学」を行っています。プロの講師から英語が学べるだけでなく、専任チューターが英語学習をサポートしますので、ぜひ利用してみてください。
英語力が高い、もしくはすでに経験のある仕事であれば、高時給の仕事を見つけやすくなります。
さらに、チップ制度がある国であれば、レストランのウェイターやカフェの店員など、チップがもらえる仕事を選ぶのもポイントの一つ。時給+αで収入が得られますよ。
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滞在中に大きな出費となるのが、やはり家賃や食費です。家賃はシェアハウスやルームシェアを選ぶことで節約できますよ。
食費を節約するポイントは、外食を控えること。海外は外食費が高い傾向にあるので、地元のスーパーを利用して自炊生活を送りましょう。
ここでは、よくある質問と回答を紹介します。
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収入面で国を選ぶなら、オーストラリアがおすすめです。最低賃金が高く、かつファームジョブからレストランまで職種が豊富。大都市には日本食レストランも多々あるため、英語レベルに合わせて仕事を探せるでしょう。
国選びに迷う方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
英語圏の人気ワーキングホリデー協定国を紹介!自分に合った国を選ぶポイントとは?
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ワーホリに行く前には、最低100万円は事前に準備しておきましょう。例えば、3カ月間語学学校に通う場合、学費だけで50万円前後は必要になります。
また、語学学校を卒業後にすぐ仕事が見つかるとも限りません。スムーズに仕事先が見つからなかったときのためにも、約3カ月分の生活費は準備しておきましょう。滞在先の物価によって異なりますが、生活費は45~60万円程度が目安といえます。
また往復の航空券や海外旅行保険の加入などを考えると、少なくとも100万円は準備しておきたいところです。余裕を持った生活がしたいなら、それ以上の資金が必要になります。
今回はワーホリのお金事情について詳しく見てきました。国によって物価が違うため最低賃金や平均収入は異なりますが、現地での滞在方法次第では生活費が稼げるだけでなく浮いたお金を貯金に回すこともできます。
お金が貯まれば旅行をしたり、別の国へワーホリに行ったりと選択肢を広げられます。興味を持ったことにトライするためにも、資金計画はしっかり立てておきましょう。
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※1...The Australian Workers’ Union「What is the Australian minimum wage?」(参照日:2025-03-06)
※2...EMPLOYMENT NEW ZEALAND「Minimum wage rates and types」(参照日:2025-03-06)
※3...CFIB「Minimum wage rates and overtime rules in Canada」(参照日:2025-03-06)
※4...acas「What is the minimum wage」(参照日:2025-03-06)
※5...Statisches Bundesamt「Minimum wages」(参照日:2025-03-06)
※6...REPUBLIQUE FRANCAISE「Increase of the minimum wage」(参照日:2025-03-06)
※7...Citizens Information「Minimum wage」(参照日:2025-03-06)
※8...WageIndicator.org「Minimum Wage」(参照日:2025-03-06)
※9...Government of the Netherlands「Minimum wage」(参照日:2025-03-06)
※10...Horizons「Minimum wage in Taiwan」(参照日:2025-03-06)
※11...TRADING ECONOMICS「South Korea Minimum Hourly Wages」(参照日:2025-03-06)
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