
こんにちは、留学カウンセラーの有田です。
留学の目的は人によって様々ですが、その中の一つに「海外で働いてみたい」という声があります。
日本とは違う環境で英語でのコミュニケーション力を磨いたり、ビジネススキルを手に入れたりして、キャリアチェンジ・キャリアアップのきっかけにしようとする人は多いです。
一方で、海外で働く方法として有名なワーキングホリデーは申請できるのが30歳までと限られています。一部の国では学生ビザでも就労が可能ですが、就労時間が制限されていることが多く、海外の就労体験を重視している人にはあわないかもしれません。学生ビザを必要としない語学学校への短期留学では、多くの国で就労が許可されていません。
ワーキングホリデーや学生ビザ以外で働く経験をしたいなら、カナダでCo-op留学(コープ留学)するのがおすすめです。
Co-op留学では、語学学校に通うだけでなく年齢を問わず就労体験ができ、フルタイムかつ有給で働くことができます。今回はカナダのCo-op留学について解説していきます。
Co-op留学のメリット・デメリットなどについてはこちらの動画でも紹介していますので、ぜひご覧ください。
なお、カナダでの留学方法については下のページでまとめているので、他の留学方法を含め検討を進めたい方はチェックしてみてください。
カナダへ留学する方法とは?語学留学や正規留学など留学パターン別に解説
記事内ではカナダドルをCADと表記し、為替レートには2025年9月11日時点での情報を参照し、1CAD=108円で計算しています
[目次]
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Co-op(コープ)とは、カナダのカレッジ等で提供されている「就学(学校での授業)+就労(インターンシップ)」のプログラムです。正式には「Cooperative education」と呼ばれ、他の国にはないカナダ独自のものになります。
プログラムは前半と後半に分かれており、前半の就学期間では学校で実務に必要な専門知識やスキルを学び、後半の就労期間では前半で学んだ内容と関連した業種で実際に働く体験を積みます。
プログラムのスケジュールの例は以下の通りです。なお、前半の就学と後半の就労の期間はプログラムによって異なります。
就労期間を就学期間よりも長くすることはできないため注意が必要です。このルールは一般的に50%ルールと呼ばれています。Co-op留学する際に必要なWork Permit(就労許可書)はStudy Permit(学生ビザ)に付随するビザであり、滞在ステータスはあくまで学生です。
就学期間で学ぶのは専門知識やスキルがメインなので、語学力アップを目的とした授業ではない点を押さえておきましょう。
就学も就労もできるという面では、Co-op留学はワーキングホリデーと似ていると感じた人も多いのではないでしょうか。しかし、Co-opのプログラムとワーキングホリデーは異なる制度です。
Co-op留学とワーキングホリデーの違いについて、簡単に表にまとめたので、見ていきましょう。
| Co-op留学 | ワーキングホリデー | |
|---|---|---|
| 年齢制限 | 高卒以上 | 18〜30歳 |
| 取得回数 | 制限なし | 1度のみ |
| 就労時間 | 週40時間(就学中は週24時間) | 制限なし |
| 滞在期間 | 半年〜2年程度 | 最長1年間 |
| 就ける仕事 | 就学内容に関連した仕事のみ | 好きな仕事 |
| サポート | 学校で専門知識・スキルを学び、就活サポートを受けられる | 就労・就学など自分で過ごし方を自由に決められる |
ワーキングホリデーでは年齢や渡航できる国、ビザ発給数に制限があります。しかしCo-op留学は年齢の上限と取得制限がないため、30歳を超えていても問題ありません。
ワーキングホリデーでは渡航後すぐにフルタイムで仕事を探すこともできますが、Co-op留学ではまず学校で専門知識を学んでから就労にうつります。Co-op留学の就労先は、学校で学んだ専門知識やスキルに関連した職場である点もポイントです。
なお、Co-op留学では基本的にインターンシップへの参加は有給ですが、州によっては無給となることもあります。例えばバンクーバーのあるブリティッシュコロンビア州ではインターンを有給で雇用することが決められていますが、トロントのあるオンタリオ州では無給でもインターンとして働くことが可能です。有給か無給かはかなり大きな違いなので、事前にチェックしましょう。
PGWP(Post-graduation Work Permit)とは、いわゆるカナダの就労ビザのことです。このビザで就労できる期間は8カ月から最長3年までで、カナダのコミュニティカレッジを卒業すると申請できます。
しかし、PGWPとCo-op留学はそれぞれ異なる制度です。Co-op留学で私立カレッジでのプログラムを学びおえても、PGWPを取得することはできないため注意しましょう。

Co-op留学では、学校によって提供しているプログラム名や内容、期間は異なります。
いくつか職種を挙げると、
というように職種はさまざまです。
例えばカスタマーサービスであれば、就学期間でカスタマーサービスの知識や技術、ビジネス文化の違いや一般的なビジネススキルなどを学んでいきます。就学終了後はプログラムで指定する職種につくことが必須です。希望する職種は学校スタッフや留学エージェントに相談してみましょう。

Co-op留学の概要の次に、Co-op留学のメリットをご紹介します。
Co-op留学の一番のメリットは海外で働く経験ができることです。
カナダ以外の国だと、ビザの制限により働けない、働けても時間に制限があることがほとんどなので、有給でかつ時間制限なく働けるCo-op留学は現地で働きたい人におすすめです。
また、Co-op留学では専門知識やスキルを身につけられます。一度学んで自信をつけてから就労できるのは安心できるポイントとなるでしょう。
Co-op留学では参加時の年齢に上限がありません。
ワーキングホリデービザの申請には年齢制限があり、ほとんどの国でビザ申請時の年齢が18歳以上30歳以下と決められています。しかしCo-op留学は高卒以上であれば年齢関係なく参加することが可能です!30歳を過ぎていてワーキングホリデーを諦めた人におすすめです。
もちろん、すでにカナダのワーキングホリデービザを使ってしまった方でも、Co-op留学の申請ができます。
Co-opでは有給で働けます。
海外で長期間留学すると、かなりの授業料や生活費がかかります。実際に1年間カナダで語学留学すると、600万円以上は必要です。
費用の節約は難しくても、Co-op留学なら学びながらお金を稼げるので、金銭的にかなり助かるのではないでしょうか。
さらに、お金を稼げるのは就労中のみならず、週24時間までなら就学期間中にもアルバイトをすることが可能です。
改めてCo-op留学中の就労可能時間を整理すると、以下のとおりです。
就学期間中(週24時間) + 就労期間中(週40時間)
実際にバンクーバーの最低賃金である時給17.85CAD(約1930円)で働いた場合、就学期間中は最大で週に428.4CAD(約46,270円)、就労期間中は最大で週に714CAD(約77,110円)稼げることになります。
フルタイムで働ける就労期間に加え、就学期間中の就労も生活費の足しにできます。費用面で留学を諦めていた人にもぴったりです。
Co-opプログラムを終了すると、学位を取得できます。プログラムの期間によって学位の名前は異なり、1~2年の場合はディプロマ(Diplomas)、6カ月~1年の場合はサーティフィケート(Certificates)と呼ばれます。このような学位は通常の語学学校では取得できないため、大きなメリットとなるはずです。
また、インターン先で働いた経験や、インターン先でもらったリファラル(推薦)を履歴書に記載することも可能です。これらはCo-op留学後のキャリアにもしっかりと役立つでしょう。

Co-op留学にはメリットが多いっぽうで、デメリットもあります。
カナダでCo-opプログラムに参加するには、IELTS5.5以上のスコアまたは同等の英語力が必要です。これは高等教育機関への入学要件として定められています。この基準に満たない場合はCo-opプログラムに参加できません。現時点で英語力に自信のない人には難易度の高い留学方法となっています。
もしプログラムに必要な英語力が足りていない場合は、基準のスコアに達するまで勉強する必要があります。
インターン先ではボランティアではなく、即戦力を求めています。同じCo-op留学をしているライバルがたくさんいるのも事実です。
特に人気の企業や条件の良い企業は、多くの留学生が狙っています。その上で面接を乗り越え、仕事を勝ち取らなければいけません。
Co-op留学において「インターンだけ」することはできません。
Co-op留学では、就労期間を就学期間よりも長くすることはできないため、必ずCo-opプログラムを提供するカレッジに通ってから学んだ期間分を就労する形になります。就労のみを希望する場合はワーキングホリデーがおすすめです。

Co-op留学は、次のような方におすすめの方法です。
Co-op留学は今後のキャリアを本気で考えている方や、海外で働く経験をしたい方にぴったりです!
逆に、カレッジで学ぶ期間を設けずにすぐに働きたいならCo-op留学よりワーキングホリデーのほうがおすすめです。自分にはワーキングホリデーのほうが合いそうだと思った人は、次の記事もお読みください。
カナダでワーキングホリデーをしたい人必読!費用からおすすめの仕事まで徹底解説
自分がCo-op留学したときのイメージがなかなかできない場合は、他の人の体験談を参考にしてみてください。

20カ国語を話せる友人に憧れ、自衛隊を辞めてカナダ・バンクーバーに渡った増田さん。日本とは異なる人との距離感にとまどいながらも、学校だけでなくバーや浜辺にも積極的に出かけて、英語でのコミュニケーションを実践していきました。
もともとはCo-op留学で滞在していたものの、英語で専門的なスキルを学ぶなかで「もう少しちゃんと勉強したい」と思うようになったんだとか。国境を越えたさまざまな移動の際に、学歴面でより優遇を受けられるように修学証明書が手に入るCo-op留学を選びましたが、渡航から半年後に大学進学を検討するようになりました。
増田さんがCo-op留学で滞在していた際の様子や、今後のビジョンについては次の記事もご覧ください。
「10年間の計画を3日間で書いてこい!」元自衛隊員がカナダ留学を経て通信制大学への進学を決めた理由

Co-opプログラムを提供する学校は、基本的にカレッジ(専門学校)となりますが、中には専門学校の機能を持った語学学校もCo-opを提供しています。
今回はスクールウィズで取り扱いのある語学学校の中から、Co-opプログラムを提供している学校を紹介します。

VanWest College バンクーバーは母国語禁止ルールが徹底されていることで有名な語学学校です。さらに担当の先生が留学生一人ひとりに習慣成績をつけており、GPA(評定平均値)でクラスの進級が決まるため、モチベーションを高く保ちながら留学生活を送りたい人におすすめ。
併設のカレッジでは、将来に役立つ専門科目やCo-opプログラムも追加受講できます。英語を学ぶだけでなく、就職にも強い学校です。

ILAC トロントはさまざまな国の留学生が集まる、国際色豊かな大規模校です。1000人以上の留学生が通っていますが、17段階のレベル分けで自分にあったクラスや講師を見つけることができます。
さらに、ビジネススキルを学び現地で就労経験を得るCo-opプログラム、短期間でビジネスを学ぶMicro-Credentialsなど、ビジネススキルを磨けるプログラムも豊富です。

タムウッド バンクーバーは中規模校ながら、多国籍な環境で学ぶことのできる学校です。アットホームな雰囲気は海外生活に慣れていない人にとっても安心できるでしょう。
観光やUIUXデザイン、プログラミングなど専門的なスキルを学ぶCo-opプログラムも充実しています。Co-opプログラムの専門的な授業を担当する多くの講師が日中働いているため、授業をとおして仕事に関するリアルな情報を聞くことができるかもしれません。
最後に、Co-op留学したい人によくある質問とその答えをまとめます。
Co-opプログラムを提供するカレッジに入学するには、IELTS5.5以上のスコアかそれと同等の英語レベルを証明する必要があります。この基準に満たない場合はCo-opプログラムに参加できません。
IELTS5.5以上のスコアに満たない場合は、クリアできるまで独学や現地の語学学校に通って学んで英語力アップを目指しましょう。
Co-op留学には、ビザの申請や成績証明書など、必要な準備がたくさんあります。遅くとも準備は半年以上前から始めましょう。
とはいえ、申請書類の不備や学生ビザ発行の遅れで準備に時間がかかる場合もあるため、Co-op留学を決めたらなるべく早くスタートするのがおすすめです。
Co-opプログラムは日本人が多く、英語力アップや海外経験にならないのではないかと心配している人もいるのではないでしょうか。
確かに、通うカレッジによっては日本人留学生が多い可能性もあります。しかし、カレッジの授業はすべて英語で行われるため、日本人が多くても英語力をより磨く場になるはずです。インターン先やアルバイト先には日本人が少ない環境を選ぶこともできます。
日本人が多い環境かどうか、不安になる必要はないといえるでしょう。
転職活動で、語学力のアピールだけで他の求職者との差別化が難しくなっている中、Co-op留学を通して自身のスキルアップすることは効果的です。語学力アップに加えて海外で働く経験は、Co-op留学後の就活や転職にも有利になりますよ。
特に、20代後半から30代で海外で挑戦したい社会人や、就活に備えて、他の学生と差別化できる海外経験を積みたい大学生はぜひCo-op留学をご検討ください。
留学エージェントのスクールウィズではCo-op留学の相談が可能ですので、お気軽にご連絡ください。
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