赤い車体のロンドンバスは、イギリスの首都・ロンドンの風物詩ともいえる存在です。観光名物としてだけでなく、実は移動手段としても非常に便利なことをご存知でしょうか。
ロンドンバスは、徒歩でのアクセスが難しい場所や地下鉄・鉄道の駅が近くにない時に大活躍。
ここでは、ロンドンでバスを利用したい方のために以下を詳しく解説します。
ロンドンバスの基本情報
乗り方と降り方
料金システム
読み終える頃には、ロンドンのバスを1人でも利用できるようになるはずです。
観光だけでなく、ロンドン留学も検討してみたいという方は、ロンドン留学のメリット・デメリットをチェックしてみてくださいね。
※記事内ではイギリス・ポンドをGBPと表記し、為替レートには2025年6月4日時点での情報を参照し、1GBP=199円で計算しています
[目次]
留学考えるなら今から準備!
留学の準備は渡航する半年前、余裕を持つなら1年前からの準備がおすすめです!
スクールウィズのLINE相談では、チャット相談やオンラインカウンセリングなど相談方法が選べるので自分のペースで検討が進められます!
自分だけで調べるとわかりづらい費用やおすすめの留学先、準備するものも留学カウンセラーが寄り添いながらサポートするので安心。
ぜひこの機会に留学準備を始めましょう!
まずはロンドンを走るバスがどのようなものなのか確認していきましょう。
ロンドンを走る赤い車体のバスは、ロンドンバスと呼ばれることもあります。観光だけでなく、ロンドン市民も日常生活で使用しています。
ロンドンバスの運営会社はTRANSPORT FOR LONDON(ロンドン交通局、通称TfL)です。TfLではバスのほかに、地下鉄や列車、路面電車や水上バスなどの運営も行っています。ロンドンバス全体の運営はTfLが行いますが、バス自体の運行は複数の民間会社が担っています。
TfLの公式ホームページによるとロンドン市内には約700路線があり、9,000台以上のバスが市内を走っています。(※1)世界でも最大規模のバスネットワークであると言えます。
路線数が多いため、1枚にまとめられた路線図は存在しないようです。Tflのホームページや公式アプリでは、利用するバスの番号やエリアを検索すると運行ルートを確認することができます。
ロンドンのバスは市民に広く使われています。ロンドン市民の約95%がバス停から400m以内に住んでいるともいわれているほどです。
路線やバス停の数が多いため、地下鉄や電車よりもロンドンバスのほうがアクセスが便利な場所もあります。
料金については後述しますが、地下鉄を使うよりも安いのでお金の節約にもなります。うまく活用すれば、効率よくロンドン観光ができるでしょう。
ロンドン市内で活躍するバスの全てが排出ガスゼロまたは低排出のバスで構成されています。日本と同じように、電気バスや水素バスなどの環境にやさしいバスがたくさん走っている街です。日常的に地球や環境への影響が少ない公共交通機関を活用できるのも嬉しいポイントです。
また、ロンドンのバスは車いすやベビーカー、電動スクーターで乗り降りしやすい低床バスがほとんどです。乗り降りをサポートするスロープや車椅子専用スペースもあり、さまざまな人がバスを利用しやすいよう配慮されています。
ロンドンのバスには、他の都市のバスにはなかなかない特徴もあります。
日本のバスでは現金や交通系電子マネーでの支払いができますが、ロンドンのバスでは現金で支払うことができません。
支払いに使えるのは非接触型決済(タッチ決済)やオイスターカード、トラベルカードのみとなります。支払い方法については後ほど詳しく解説します。
TfLがロンドンで運営するバスといえば、赤い車体が有名です。バスを運行する会社が異なっていても赤い車体は共通しています。日本のバスにはなかなかない特徴で、乗って移動するだけでも思い出になるはずです。
ロンドンバスの運賃は、オイスターカードや非接触決済を使った場合一律で1.75ポンド(約348円)となります。カードをタッチしてから1時間以内であれば、追加料金を支払わずに他のバスやトラムに乗り継ぎも可能です。
ちなみに地下鉄の場合、オフピーク時のZone1内の移動にかかる初乗り運賃は2.8ポンド(約557円)となっています。1回の乗車で約200円の差があるため、ロンドンバスもうまく活用して節約したいところです。
料金は年々上昇しているため、最新料金はTfLの公式ホームページをご確認ください。
非接触決済やオイスターカードを使って支払った場合、1日5.25GBP(約1,044円)の上限料金が自動的に設定されます。1日に何度乗車しても、それ以上の料金が加算されないシステムです。つまりロンドンバスの場合は、4回目の乗車からは料金がかかりません。ロンドンバスでの移動が多い日には役立つシステムです。
ちなみに、月曜日から日曜日までの7日間にも24.70ポンド(約4,915円)限料金が自動的に設定されます。滞在日数や地下鉄なども使う場合にはトラベルカードを購入したほうが節約できる可能性もあるため、注意しましょう。
photo by:DELBO ANDREA / Shutterstock.com
ロンドンのバスでは現金で支払いができないため、事前に非接触決済やトラベルカードなどを用意しておく必要があります。どのような方法でロンドンバスを利用できるのか、事前に把握しておきましょう。
「オイスターカード」はロンドンバスをはじめ、トラムや地下鉄などにも利用できるICカードです。日本でいうSuicaやPASMO、ICOCAなどのように、車内の読み取り機にタッチして利用します。
オイスターカードは地元の人だけでなく、観光客も購入できます。購入には7ポンドのデポジットが必要ですが、購入してから1年以上経過してカードを返却すれば返金されるため、実質無料で作ることが可能です。
カードの使い方としては、あらかじめお金をチャージして利用するプリペイド方式のほか、トラベルカードを追加する方法があります。
購入やチャージは、地下鉄・電車の自動券売機やビジターセンター、市内各地にある新聞販売店などで可能です。券売機やビジターセンターは空港や主要駅内にあるため、ロンドンに到着したらまず購入しておくと良いでしょう。
バスに乗車する際には、「非接触決済(タッチ決済)」を利用することもできます。クレジットカードやデビットカードでの支払いが可能です。非接触機能がついたカードには、アンテナのようなマークが付いており、車内の読み取り機にタッチして支払います。イギリス国外で発行されたカードでもほとんどが利用できます。
また、これらのカードをApple Payと紐づければ、iPhoneやApple Watchを読み取り機にタッチして非接触決済を行うことも可能です。
「トラベルカード」とは、地下鉄やバスが乗り放題になる紙のチケットです。乗り放題には地下鉄や一部の電車も含まれるため、購入時には利用する区間を選択します。Zone1~4の間は1日16.60GBP(約3,300円)、7日間だと64.20GBP(約12,775円)です。ロンドンの主要観光スポットを訪れるならZone4までのトラベルカードで十分カバーできます。
トラベルカードには有効期限があり、1日券か7日券を購入することができるほか、オイスターカードにトラベルカードを追加するのであれば1カ月や1年などの長期間のものも購入できます。
スケジュールによっては、オイスターカードや非接触決済よりもトラベルカードを購入したほうがお得になることがあります。
決められた区間内であれば地下鉄や電車は乗り放題、バスにいたっては区間に関係なく乗り放題に。たくさん移動する予定がある人はもちろん、思い出作りにバスに乗ってロンドン市内を車窓観光するのにも便利です。
トラベルカードも、地下鉄・電車の自動券売機や主要駅のビジターセンターで購入可能です。
ロンドンを走るバスは、さまざまな種類があります。
photo by:Sergii Figurnyi / Shutterstock.com
ロンドンのバスというと、2階建てのダブルデッカーをイメージする人も多いのではないでしょうか?
運転席は1階の先頭ですが、客席は2階にもあります。2階建てであっても料金は通常と変わりません。
2階の客席へは、車内の階段から上がります。2階の先頭の席からは眺めがよく、車窓観光にうってつけです。1階よりも2階のほうが揺れやすいため、乗り物酔いしやすい人はお気をつけください。
photo by:Chaz Bharj / Shutterstock.com
日本でもよく見かけるような1階建てのバスも、ロンドンのあちこちで運行しています。シングルデッカーであっても、ほとんどの車体が赤色です。
ロンドンにはナイトバスと呼ばれる深夜バスもあります。ナイトバスの場合、路線番号の前に「N」という文字がついています。
ナイトバスは昼間と同じ路線番号であっても、ルートが異なる場合があるので、事前に必ず確認するようにしましょう。昼間よりも運行本数が少なくなるため、乗車時刻も把握しておくと安心です。
ナイトバスの場合は、停留所で乗車する意思を示すために、タクシーを止めるときのように手を上げて合図するのも必須です。
photo by:cktravels.com / Shutterstock.com
ここからは、ロンドンバスの乗り方について紹介します。日本のバスと異なる部分もあるので確認しておきましょう。
バスを利用する際は事前に自分がどの路線を使うのかを確認しておきましょう。
バス停のポールには停車する路線番号が書かれているので、自分が乗りたい番号があるかどうかを確認します。
バス停の形は、日本のバス停とあまり違いはありません。ロンドン交通局のマークが記載されたポールが立っているので、探すのはそれほど難しくないはずです。
ロンドンのバス停にはバスがあと何分で到着するかを表示する電光掲示板があるので、それを確認しましょう。
ちなみに、ナイトバスでなくても「REQUEST STOP」という表示がされたバス停では合図が必要です。そうでない場合でも、バス停にいることが目立つよう、なるべくバス停の近くに立ちましょう。自分が乗る前に、バスから降りる人を優先します。
バスに乗車する際は、運転席のある前方からがルールです。運転席すぐそばの黄色い機械にオイスターカードや非接触決済カード・端末をタッチすれば乗車は完了です。トラベルカードの場合は運転手に掲示します。
目的地が近づいてきたら降車の準備をしましょう。降車するバス停が次になれば、車内のボタンを押して知らせます。ボタンを押さないとバスが停車しないこともあるため、どのバス停で降りるのかよく確認しておきましょう。
なお、次に停車するバス停はその都度アナウンスされます。アナウンスの聞き取りに自信がなければ、車内のモニターに表示されるバス停名を確認しましょう。モニターが見える位置に乗車すると安心です。
バス停に到着したら、バスの後方ドアから降りるのがルールです。なお、ロンドンバスは一律料金のため、降車時にはカードをタッチする必要はありません。
最後に、ロンドンバスについてよくある質問を紹介します。
ロンドンのバスは渋滞や事故で動かなくなると、急に運行を停止してしまうことがあります。
ただ、ロンドンはバスの路線が多く、バス停もあちこちにあるため、少し歩くだけで別のバス停が見つかる可能性もあります。オイスターカードや非接触決済で支払った場合は、1時間以内の乗り換えなら追加料金がかかりません。
うまく他のバス停や路線が見つからなくても、地下鉄や電車、タクシーなども活用すれば移動できるはずです。もし途中で降ろされてしまっても、TfLの公式ホームページやアプリなどを活用して代わりの手段を探しましょう。
もしロンドンバスの車内に忘れ物をしたことに気づいたら、3日以内であれば、まずは乗っていたバスの運行会社に連絡しましょう。路線ごとの運行会社は、TfLの公式ホームページから検索できます。
日本とは異なり、忘れ物をしても手元に返ってこない可能性が大いにあります。バスに忘れ物をしないよう、バスを降りる前に座席の上を確認したり、財布やスマートフォンを必要以上に取り出したりしないようにして、対策しましょう。
ちなみに、TfLの運営するバスや地下鉄などで忘れ物をした場合の「専用問い合わせフォーム」も用意されています。覚えておくと安心できるかもしれません。
前述したとおり、急にストライキなどでバスが運休したり、降ろされることもあるので、時刻表や地図を検索できるアプリを1つダウンロードしておくと良いでしょう。
さまざまなアプリがありますが、中でもおすすめは「Citymapper」です。
Citymapperは、バスに限らずロンドンの公共機関の運行情報や費用などの情報を得ることができます。自宅の位置を登録できるので、現在地から帰宅する際のルートをすぐに検索することも可能です。万一、バスの運休などがあった際にも、ほかの交通手段や乗り換えルートの提案がスムーズに表示されます。
ロンドンに限らず、ヨーロッパの主要都市や日本の東京など、世界各国の地図情報を網羅しているのも嬉しいポイント。英語だけでなく、日本語表記にも対応しています。スマートフォンにダウンロードしておくと安心できるアプリのひとつです。
ほかにも、TfLの公式アプリやGoogle Mapsなど便利なアプリがたくさんあります。自分にとって使いやすいものを探して、事前にダウンロードしておきましょう。
オイスターカードや非接触決済のデビットカードで料金を支払う場合、残高不足に気づくことがあるかもしれません。残高不足でも一度だけ乗車できるものの、残高はマイナスの状態になります。
マイナスの状態のままだと、車内の読み取り機でタッチしても乗車不可の表示がされます。マイナスの状態になったら、なるべく早く残高をチャージしてから乗車しましょう。普段から残高不足にならないよう、こまめに残高のチャージを行うと安心できるはずです。
ロンドンバスは市民も日常生活でよく利用する公共交通機関のため、基本的には一人で乗車しても安全な乗り物です。しかし、スリや置き引きなどの犯罪が全く起こらないとは限りません。
例えば、ナイトバスなど、夜間に乗車する際は注意しましょう。特に金曜日の夜間は、お酒や薬物の影響で判断能力のない人が乗り込んでくるケースも考えられます。
万が一の際に助けを求められるように運転席のそばに座ったり、貴重品の管理には気をつけたりして、対策を考えておくのがおすすめです。
また、オックスフォード・ストリートやピカデリー・サーカスなど、観光客を狙った犯罪が起きやすいエリアでは、バスの車内だけでなくバス停の周辺でも注意しましょう。
photo by:Pack-Shot / Shutterstock.com
ロンドンでは、路線数が多く運賃の安いバス以外にも
・地下鉄
・ナショナルレイル(電車)
・水上バス
・タクシー
・自転車
などの交通手段があります。渋滞やストライキでバスに乗れない場合も想定して、どのような交通手段があるかを把握しておきましょう。
ロンドンの主な交通手段について、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
ロンドンの交通事情まとめ!利用料金からおすすめの移動手段まで徹底解説
今回は、ロンドンのバスに関して解説しました。ロンドンを初めて訪れる人にとっては乗るのが難しいと感じてしまうかもしれませんが、観光の思い出になるだけでなく、移動手段としても便利です。
ロンドンを訪れるなら、ぜひ真っ赤なロンドンバスに乗ってみてください。
なお、目的地や移動距離によっては、バスより地下鉄の利用がおすすめです。地下鉄もバスと同じく、歴史がありロンドンでは象徴的な存在です。詳しくは次の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ロンドンの地下鉄について徹底解説!料金や乗り方は?
語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。
留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。
留学へ行くとなると考えることはたくさんあります。
自分で調べてみたものの、ネット上ではさまざまな意見が発信されていて、何を信じていいかわからないまま、検討途中で止まってしまう留学生は多くいます。その疑問、無理に一人で解決せずに留学カウンセラーに相談してみませんか?
スクールウィズは英語力アップに強い留学エージェントです。
留学前の英語スクール「プレ留学」×「カスタム留学プラン」であなたの留学を、経験豊富なカウンセラーが万全の体制でバックアップ致します。
せっかくの留学を失敗してほしくない想いから、英語力を伸ばす独自のサポート、納得いくプランづくりに力を入れています。
いま英語力に不安があっても、しっかり準備するから大丈夫。留学で、憧れだった「英語を話せる理想の自分」を私たちと一緒に実現させましょう!
留学に対するご質問から、留学プランづくり、事前の英語学習、留学中のサポートまで対応しておりますので、ご相談お待ちしております。
英語力を伸ばす「あなたにピッタリな留学プラン」を一緒に見つけましょう
\直接話を聞いて相談したいなら/
\まずは気軽に相談したいなら/