最終更新日:2025/07/30
海外を訪れる方の多くが気にするのが現地の治安。渡航する国や地域によっては治安の悪いエリアもあり、生活する上でさまざまな点に注意が必要です。
特に海外に比べ治安の良い日本で暮らしている人にとっては、思わぬことがトラブルのきっかけになることも十分にあります。
そこで今回はロンドンの治安に関して、現地で注意すべきトラブル事例、危険な目に遭わないためのポイントなどを紹介します。現地でトラブルに巻き込まれないためにも、ここで紹介するポイントをしっかり押さえておきましょう。
なお、ロンドン留学について、費用やおすすめの都市、語学学校などは下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
ロンドン留学
[目次]
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ロンドンは世界中から観光客が訪れる人気の街で、観光客を狙った軽犯罪が頻繁に起きています。
スリや置き引きなどは、ロンドン市内の観光名所や人通りの多いストリート、広場で多発。レストランやお店によっては観光客に高額の料金を不正に要求してくるお店もあったりするようです。怪しげなお店や人には近づかないように気をつけましょう。
それでは実際に近年のロンドンの治安状況を確認していきましょう。なお、今回は下記の分類で罪種別の犯罪データをお伝えいたします。
凶悪犯罪:殺人、性犯罪、強盗、暴行・傷害、ストーカー、ハラスメント
窃盗犯罪:侵入盗、非侵入盗、乗り物盗
罪種ごとの計算は国や都市によって定義が異なるため単純比較はできませんが、現地の治安状況を把握する参考として捉えていただければと思います。
2023年にロンドンで発生した犯罪データは以下の通りです。
(※1、2)。
大ロンドン庁の発表に基づいて編集部が作成
大ロンドン庁の発表に基づいて編集部が作成
2023年、ロンドンでは凶悪犯罪は減少したものの、窃盗犯罪は増加しました。犯罪発生率の推移を見ると、2020年は新型コロナウイルスの蔓延に伴う外出自粛などもあり、発生率が一時的に低下した後、再度上昇傾向にあることが伺えます。
また、2023年の犯罪発生率を日本、イギリスの平均値と比べると下の通りです。
(※3、4)。
地域 | 凶悪犯罪 | 窃盗犯罪 |
---|---|---|
ロンドン都市圏 | 2,947.2件 | 4,337.1件 |
イギリス平均 (スコットランド、北アイルランドを含まない) |
3,814.7件 | 2,940.5件 |
日本平均 | 55.9件 | 389.0件 |
ロンドンの犯罪率は日本平均と比べて大幅に高くなります。特に窃盗犯罪では約11倍となっているので、滞在中は身の回りの安全により一層注意を払う必要があります。
ロンドンへ渡航する際には、現地で発生している犯罪を事前に把握し、適切な対策を取ることが重要です。ここでは、近年ロンドンで実際に発生している犯罪事例をご紹介します。
在英国日本国大使館の職員を名乗る人物から、マネーロンダリングに関わっている疑いがあるため、裁判費用を支払うように求める連絡がくる事案が発生しています(※5、6)。
大使館職員が私的なトラブルに関与することはなく、面識のない人をマネーロンダリングの疑いで警察に通報することはありません。心当たりのない送金は行わないよう注意を促しています。
朝8時頃、ロンドン中心地のセントポール駅付近のベンチに座ってスマートフォンを操作していたところ、突然男性に地面に倒され、スーツケースと鞄を取られる事案が発生しました。本件は大声をあげて助けを求めたため、犯人が怯んだ隙に奪い返すことで物的被害を逃れることができました(※5、6)。
スマートフォン操作時に窃盗被害に遭うケースが複数発生しているため、スマートフォン使用時は周囲の状況に十分注意するよう、在英国日本国大使館は注意喚起しています。
ここではロンドンで実際に発生している犯罪、トラブルについて紹介します。対策を練るにもまずはどんなトラブルが実際に起こっているかを知る必要があります。
観光客が多いロンドンでは、スリ・ひったくり・置き引きなどの被害が多発しています。この手のトラブルが多いのが、駅やショッピング施設などの人が多く集まる場所。
例えば、セルフリッジズなどのデパートが並ぶオックスフォードストリートは、スリの被害が多いことで知られています。また、衛兵交代式が開催されるバッキンガム宮殿の周辺もスリの被害が多い場所です。
人混みに紛れてポケットやバッグから貴重品を抜き取る犯罪者がいるため、手荷物の管理には特に注意が必要です。
また、学校の共有スペースなどでカバンを置きっぱなしにすることや、ホームステイやホテル、シェアハウスなどの滞在先で、部屋の鍵を開けたまま外出するようなことも避けましょう。
ロンドンの地下鉄では、女性が痴漢の被害に遭うケースが増えています。案内板などに気をとられていると、近寄ってきた痴漢に体や衣服を触られるケースもあるので、とくに女性は用心しておきたいところです。
窃盗や詐欺などの犯罪も、ロンドンでは横行しています。
ロンドンの場合、犯罪者が警官の恰好をしていることがあるので要注意。このような偽物の警官が、パスポートやキャッシュカードなどを持ち逃げするトラブルがロンドンでは後を絶ちません。
一見、警官に見える人から暗証番号などを聞かれたら用心しましょう。
また、オックスフォード・ストリート、キングス・クロス駅周辺などの観光地や混雑した場所でスマートフォンを操作しながら歩いていると、バイクや自転車に乗った窃盗犯に奪われるケースもあるので、注意が必要です。
大都会であるロンドンでは、傷害事件も頻繁に起きています。酔っ払いが多い夜の繫華街などはとくに治安が悪いため、注意が必要です。
ケンカや内輪のもめ事にまきこまれると、予想外のトラブルに遭う可能性もあります。トラブルが起きている場所からは、すぐに離れるようにしましょう。
レストランなどで観光客が店員から過剰請求をされるケースが発生しています。請求書の金額がいつの間にか水増しされていた、などは、悪質なお店でよく見られるトラブルの一つです。
また、違法営業のタクシーを利用した場合も、このような過剰請求をされる可能性があります。必ず正規のタクシーや配車アプリを利用しましょう。
photo by:William Barton / Shutterstock.com
上で紹介したトラブルに巻き込まれないためにも、ロンドンに滞在している間は以下のポイントを意識するようにしましょう。
ロンドンでのスリの被害は、人が多い場所で頻発しています。そのため人混みでは、貴重品をすぐに抜き取れない場所に保管する、バッグを手から離さないなどの対策をとりましょう。
地下鉄などで痴漢の被害に遭わないためには、不自然な形で近寄ってくる人に注意をしましょう。
痴漢は、背後などの見えないところから忍び寄るケースが多いです。地下鉄では時々後ろを振り返って、不審な人物がいないかどうかを確認しておいたほうがよいかもしれません。
警官を装った犯罪者がたびたび出没しています。警官のような服装をしているとつい信用してしまいがちですが、相手が警察に見えてもロンドンではむやみに要求に応じてしまうのは禁物です。
本物の警官は、いきなりキャッシュカードの暗証番号を尋ねることはありません。パスポートを見せてほしいと言われても、すぐに応じずに警察署などで相談をしましょう。
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ロンドンは、昼に比べて夜は犯罪の発生率が高くなるため、治安が良いと言われているエリアだったり、同伴者がいる場合でも慎重に行動しましょう。
また、夜以外にも気をつけるべきタイミングがあります。
夏は観光シーズンであり、イベントなどで人が集まる機会も増えるため、注意が必要です。冬は日没が早いため、帰宅時間に気を遣いましょう。クリスマスシーズンは買い物客が多いため、スリの発生リスクも高まります。
過剰請求の被害を避けるためにも、ロンドンでは常に請求された金額を確認するようにしましょう。レストランの請求書はもちろん、タクシーを利用するときも、あらかじめ相場をチェックしておき、金額が妥当かどうかを判断するようにすれば安心です。
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ロンドンの全てのエリアが危険というわけではなく、前述の通り、気をつけるべきポイントがいくつかあります。
ロンドン在住者からは、
などに、日頃から気をつけているとの声があがっています。
在住者が気をつけているポイントは特に、留学生も注意するようにしましょう。
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ロンドンで万が一トラブルに巻き込まれたら、警察などにすぐに連絡しましょう。ロンドン警察の電話番号は「999」。ちなみに、救急車を呼ぶときや火事の連絡をするときも「999」に電話をします。
また、パスポートなどに問題が生じた場合は、在英日本大使館にも相談しましょう。在英日本大使館の最寄り駅は、グリーンパーク駅とハイドパーク駅。大使館の建物はピカデリー通りに面しており、向かい側にはグリーンパークがあります。
在英国日本国大使館情報
受付時間 | 月~金曜 9:30~16:30(領事館) 月~金曜 9:30~18:00(大使館) |
---|---|
電話番号 | 020-7465-6565(領事館) 020-7465-6500(大使館) |
住所 | 101-104 Piccadilly London W1J 7JT |
犯罪被害に遭った際の具体的な対応の流れは下記の記事でまとめているので、もしもの時に慌てず行動するために、ぜひあわせて参考にしてみてください。
留学で気をつけたい犯罪は?防犯対策や防犯グッズ、犯罪に巻き込まれた時の対応手順について紹介!
ロンドンの中には、特に注意が必要なエリアがあります。ショッピングや観光に多くの人が訪れるオックスフォード・ストリートやピカデリー・サーカス、ファッションや音楽などの流行に敏感な若者に人気が高い街として知られているショーディッチやハックニーなど、繁華街を中心に様々な犯罪が発生しています。ここでは特に注意が必要な3つのエリアを紹介します。
photo by:Willy Barton/ Shutterstock.com
ウェストミンスターエリアには、ビッグベンやウェストミンスター寺院など、有名な観光スポットが数多く存在しています。このエリアでは窃盗犯罪が多発するほか、暴行や強盗なども急増しており、華やかな雰囲気に相反して危険度も高まっています。訪れる際は、気を抜かず十分注意を払うようにしましょう。
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ケンジントン アンド チェルシーは、富裕層が住む高級住宅街としてよく知られていますが、デパートやショッピングセンター、混雑した駅などで窃盗犯罪が多く発生しています。
高級なエリアに行く際に、ブランド品を身につけたくなる方もいらっしゃるかもしれませんが、人目を引く格好は犯罪者のターゲットになりやすいため、避けた方が良いでしょう。
カムデンといえば、ファッションや音楽、ナイトライフが有名です。観光客が多く訪れるこのエリアでは、窃盗・強盗・暴行などの犯罪が多く発生しています。性犯罪も他エリアより多く報告されているため、とくに女性は周囲が明るいうちに帰宅できるようにスケジュールを組みましょう。
また、カムデンエリアにあるキングスクロス駅周辺には日本人観光客も多く、歩く際にも油断してしまう人が多いかもしれません。しかし、駅周辺もロンドンの危険な地域の一つになっているので注意をしましょう。
ロンドンには、安心して暮らせる人気のエリアもあります。ここでは、留学生におすすめの住みやすいエリアを紹介します。
photo by:William Barton / Shutterstock.com
ロンドン西部に位置するアクトンは、ロンドンの中で比較的治安が良いエリアです。日本人留学生や駐在員が多く暮らしています。ジャパニーズスーパーや日本食レストラン、日系の病院もあり、治安面・生活面ともに安心できるため、初めての留学でも、勉強に集中することができるでしょう。
地下鉄のセントラルラインやピカデリーラインなどの駅があり、ロンドン中心地へのアクセスが良いのもおすすめ理由の一つ。学生向けのシェアハウスなども比較的見つけやすいエリアです。
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アクトンの西側に位置するイーリングも、比較的治安が良いエリアです。特に、イーリングブロードウェイやイーリングコモン周辺は閑静な住宅街で、落ち着いた雰囲気です。
アクトンエリアからも近いため、アクトンにあるジャパニーズスーパーや日本食レストラン、日系の病院へのアクセスも抜群。日本人留学生や駐在員も多く住んでいます。
また、イーリングには、語学学校シュプラッハカフェ ロンドン イーリングがあります。日本人マネージャーが駐在しており、サポート体制も整っている学校です。安心してロンドン留学を楽しみたい方は、イーリングエリアに居住し、この学校に通うのも一つの選択肢かもしれません。
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ロンドン北西部に位置するウィルズデン・グリーンは、留学生が多く暮らしており、Zone2の中では比較的家賃が安いシェアハウスがあるエリア。ウィルズデン・グリーンの南側のエリアから、クイーンズパーク周辺のエリアは、比較的落ち着いた住宅街で、治安も安定傾向にあります。
地下鉄のジュビリーラインの沿線に位置しているため、ロンドン中心地の学校への通学に便利な立地です。
ロンドンに留学するにあたり、語学学校周辺の治安も気になるのではないでしょうか。ここでは人気の語学学校の周辺エリアの治安について紹介します。
ロンドンの老舗校・セントジャイルズ ロンドンセントラルは、ロンドンの中心地、ラッセルスクエア駅から徒歩5分。ロンドン大学や大英博物館から近く、警備や監視が強化されているため、ロンドン中心地の中では、比較的治安が良いエリアです。
ただし、スリや置き引きは、気が緩んだ時に被害に遭いやすいので、安全と言われているエリア内でも気を抜かないようにしましょう。
バーリントン・スクール・オブ・ロンドンは、ロンドン南部のBalham(バラム)というエリアにある語学学校。地元住民が多く落ち着いた雰囲気に加え、近年はエリア再開発も進んでおり、安全なエリアになってきています。
ただし、駅周辺は夜になると人通りが少なくなることもあるため、授業の終了時間が遅い場合は、バスやタクシーを活用したり、駅から滞在先までの道を事前に確認しておくと安心です。
ロンドンの中心地・トッテナムコートロード駅から徒歩5分のところにあるOHC ロンドンは、比較的安価な語学学校。オックスフォードストリートのすぐそばにあり、ロンドンらしい活気のある雰囲気と、古き良き街並みの両方を楽しむことができます。
繁華街の中心にあるため、スリや置き引きなどに注意は必要なものの、常に人通りが多く比較的安全な立地です。ただし、夜間は酔っぱらいが増えるため、帰宅が夜になる場合は、大通りを通るなど注意するようにしましょう。
いかがでしたでしょうか。
ロンドンでは、
などのトラブルが実際に発生しています。
こういったトラブルに巻き込まれないためには
などの対策をとる必要があります。
また、ロンドンの中でも特に治安面で注意が必要なエリアは
です。
ロンドンの中で比較的安心して生活できるエリアは
です。
これからロンドンを訪れる予定のある方は以上の点に注意して、安全に現地での滞在を楽しんでください。
なお、留学先としてロンドンを検討している場合には、留学カウンセラーが無料で留学相談に乗っています。
おすすめの語学学校、費用イメージや各種手続きなど、一人だと悩んでしまう留学準備を気軽に進めるなら、ぜひご利用ください。
留学先となる国や都市のイメージを持てたら語学学校選びに移りましょう。ただし、国や都市と違い、語学学校選びはより希望を整理しながら進めていく必要があります。
特に生徒規模や雰囲気、日本人留学生の比率や日本人スタッフの有無などは時期によって変わりやすいので、自分で調べた情報だけで決めてしまうと学校選びで失敗してしまう恐れがあります。
より最新の情報をもとに語学学校を決めるなら、留学エージェントに相談してみましょう。
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留学に対するご質問から、留学プランづくり、事前の英語学習、留学中のサポートまで対応しておりますので、ご相談お待ちしております。
※1...Police.uk data「Data downloads」(参照日:2024-9-15)
※2...GLA Population Projections「Population Projection: London」(参照日:2024-9-15)
※3...Office for National Statistics「Crime in England and Wales: Appendix tables」(参照日:2024-9-15)
※4...警察庁「統計」(参照日:2024-9-15)
※5...在英国日本国大使館「英国安全対策情報(2024年4月~6月期)」(参照日:2024-9-15)
※6...外務省 海外安全ホームページ「英国安全対策基礎データ」(参照日:2024-9-15)
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