最終更新日:2025/08/16
ボストンは、アメリカ合衆国マサチューセッツ州の最大都市。古い歴史を持ちながら、ハーバード大学をはじめとする数多くの高等教育機関が存在する学術都市でもあります。
日本からの飛行機の直行便もあり、幕末に脱藩した新島襄が初めてアメリカの地を踏んだのもボストン。古くから日本に馴染み深い都市です。ボストンで生活してみたい人もいるのではないでしょうか?
そこでボストンの生活費はどのくらいかかるのか、節約方法についても紹介します。あわせて物価や交通事情、医療などの生活情報をまとめてみました。
なお、ボストン留学についての全般的な情報は下のページでまとめているので、チェックしてみてください。
ボストン留学のメリット・デメリット
※記事内ではアメリカ・ドルをUSDと表記し、為替レートには2025年7月21日時点での情報を参照し、1USD=148円で計算しています
[目次]
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まずはボストンで生活する上で一般的な情報をご紹介します。
ボストンはマサチューセッツ州の州都で、大西洋に面した都市です。商業や金融、文化の中心地として知られています。
17世紀半ばにイギリス移民がマサチューセッツ州に上陸し、植民地が建設されたのが街の歴史のはじまりです。18世紀後半にはアメリカ独立運動の中心地にもなり、街のあちこちに独立運動に関する場所や博物館があります。
また、ボストンの周辺にはアメリカ最高峰のハーバード大学に加え、マサチューセッツ工科大学やタフツ大学など名門大学が集まっています。全米屈指の学術都市として、世界各地からの留学生が暮らしています。
ボストンは日本と同じように春夏秋冬があります。湿度は日本と比べると低めですが、緯度は日本の札幌とほぼ同じ位置にあるため、冬の寒さは厳しいという特徴があります。
ボストンでは朝晩と日中との気温の寒暖の差が大きくなることも。特に冬のボストンの冷え込みは厳しく、1月2月になると0℃を下回る日も増えます。積雪量も多いため、ボストンの冬は東京よりも冷え込みが厳しい環境です。
ボストン気候の特徴や、季節ごとのおすすめの服装は次の記事でも解説しています。
ボストンの気候とオススメの服装を解説!
アメリカは国土が広く、国内で複数の標準時間が設定されています。ボストンのある東部標準時(EST)は日本時間の-14時間です。
なお、ボストンが属するマサチューセッツ州ではサマータイムを実施しており、期間中(3月の第2日曜日~11月の第1日曜日)は日本との時差が13時間と1時間早くなるので注意が必要です。
続いてはボストンでの生活にかかるお金について紹介したいと思います。紹介する費用は1ヶ月ボストンの中心部で暮らした場合を想定しています。
ボストンで生活する場合、1ヶ月で約38万円ほどの費用がかかります。航空券代やビザ関連費などは含まれていません。
ボストン留学で1日2食付きのホームステイをする場合、ランチは自分で用意することになります。仮にマクドナルドのセットメニュー程度の価格帯で毎日ランチを食べると、追加で1ヶ月約5.2万円かかります。
語学学校への通学で毎日のようにバスを使うなら、支払いに使えるICカード「チャーリーカード」に1ヶ月分の定期券を購入しておくのがおすすめです。約8,000円でバスに乗り放題になるため、通学だけでなくショッピングやアクティビティにも便利です。
ボストンの生活には、食費や交通費以外にもさまざまな費用がかかります。
・通信費:0.4万円(SIMカードの月5GBプラン)
・娯楽費:7万円
・雑費:2万円
これらは人によってどのくらいかかるのか差がある部分ですが、渡航前にある程度見積もっておくと安心できるはずです。
ボストンはアメリカの中でも物価の高い都市で、世界中の都市や国々の生活情報を記録するデータベースNUMBEOが発表する2024年版物価の高い北米の都市ランキングでは、57都市中6位という結果となりました。
特に家賃は高く、街の中心部で1ルームを借りようとすると、一ヶ月で20万以上かかることも。
生活費を抑えたい方は、なるべく街の中心部から離れたところで部屋を借りたり、自炊を徹底したりして節約をする必要があります。
アメリカ全域での物価については次の記事でも詳しく解説していますので、参考にしてください。
【徹底比較】アメリカの物価は高い?食費や家賃、留学費用まで都市別の物価も解説します
アメリカで生活する場合、一般的なお金の管理方法は以下のとおりです。なお、管理方法はひとつに絞るのではなく、複数の方法を活用するのがおすすめです。
空港や銀行、ショッピングモール内にある換金所で行う現金の両替です。日によってもレートが変動するので、多額の現金がある場合はレートが良いときに両替する方がお得です。
ただ、生活費すべてを現金で管理したり、多額の現金を持ち歩いたりするのはスリや盗難などの犯罪に巻き込まれた場合のリスクがとても高いため、おすすめしません。
多額の現金を持ち歩くのが不安な人は、クレジットカードやデビットカードで支払う方法がおすすめです。
お店によって対応しているクレジットカード会社が異なるため、「Visa」や「Master」など複数の会社のカードを持っておくと安心できるはず。なお、日本で発行したカードは外国で使えないケースもあるため、外国での支払いに対応しているかどうか渡航前に確認しておきましょう。
海外キャッシュサービス機能を使って、クレジットカードでATMから現地通貨を引き出す方法です。「Visa」「Master」または「Plus」というマークがついたATMなら基本的にどこでも引き出し可能です。普段は現金を持ち歩かず、基本的にはクレジットカードで支払って、その都度必要な現金を引き出して管理するのも良いでしょう。
利用可能なカードの種類や手数料はクレジットカード会社によって異なるため、確認しておくと安心です。
国際キャッシュカードで現地のATMから現地通貨を降ろす方法です。日本滞在中に国際キャッシュカードを作成しておけば、現地のATMで現地通貨で引き出すことができ、日本の銀行口座から日本円で引き落としされます。
長期滞在でもし現地の銀行口座を作るのであれば、BANK OF AMERICAやCHASE BANK、UnionBankなどがおすすめです。
口座開設の詳しいステップは下の記事で紹介しているので、海外での口座開設が初めての方はぜひ参考にしてみてください。
リンクテキスト
日本より物価が高めなボストンで、生活費を節約するアイデアを紹介します。
日本よりも家賃が高くなりやすいボストンでも、工夫次第で家賃を抑えることができます。
滞在エリアにこだわりがなければ、中心部から少し離れた郊外で滞在先を確保するのも一つの方法です。ダウンタウンなど中心部よりも家賃が抑えめな滞在先を見つけやすくなります。郊外に滞在する場合は、なるべく公共交通機関を使いやすい場所を選びましょう。
留学する場合、学生寮の家賃は高くつきやすい傾向にあります。そのため、滞在先をシェアハウスにするのもおすすめです。キッチンやリビングなどはほかの住人と共有ですが、その分家賃を抑えることができます。
ただ、ほかの住人とのコミュニケーションや滞在ルールなど、人によっては合わないこともある滞在方法のため、自分の希望と予算を考えながら滞在方法を選んでみましょう。最初は学生寮やホームステイで生活をスタートし、慣れてきた頃に現地でシェアハウスを探すのがおすすめです。
いつもの食事を外食で済ませていると、食費は高くなりがち。スーパーマーケットや市場で食材を揃えてキッチンで自炊をすれば、物価の高いボストンでも食費はかなり節約できます。チラシやSNSの情報を収集して、普段の買い物に活かすのも賢い方法です。
野菜やパンで簡単なサンドイッチを作ったり、アジア系のお店で食材を確保して日本食を作ったりして、楽しく自炊しましょう。
生活費の節約とあわせて、交通費の節約も意識しましょう。
普段バスで移動するなら、ICカードのチャーリーカードに乗り放題の定期券をチャージしておくのがおすすめです。1ヶ月なら約8,000円で、路線バスが乗り放題になります。一度チャージしておけば、乗車や支払いの都度現金やクレジットカードを取り出す必要もなく便利です。
また、ボストンでは2025年7月時点で3路線のバスに無料で乗車できます。この無料化は2026年3月まで延長予定となっていますが、うまく活用すれば交通費をかなり節約できるでしょう。
交通費を節約したいなら、あわせて活用したいのが自転車シェアサービスのBluebikesです。片道の利用は1回2.95ドル(約436円)で、最大30分まで移動することができます。
長期滞在なら年間パスの購入がおすすめです。2023年10月から、年間パスの料金が半額割引されています。年間133.50USD(約19,700円、前払い)で、1乗車45分まで乗ることが可能です。バス停や地下鉄の駅から遠い場所の移動にも便利で、行動の幅も広がるでしょう。
ボストンがどんな街かイメージしづらいと感じる方も多いかもしれません。そんな方のために、ここでは実際にボストンに交換留学し、生活した大学生のMayukoさんが感じたボストンについてご紹介したいと思います。
マサチューセッツ工科大学でのMBA学生の交流会の様子。photo by: Mayukoさん
ボストンは多くの大学や専門学校が点在する、学園都市です。
アメリカの大学ランキングでトップクラスのハーバード大学とマサチューセッツ工科大学も、ボストンやその周辺にあります。他にも多くの大学がボストンにメインキャンパスを構えています。
学園都市に留学するメリットの1つは、他大学の学生とも交流ができることです。
例えば、先日はマサチューセッツ工科大学でMBA(経営学修士)のコースに在籍している学生の集まりに参加させていただく機会もありました。自分の大学を超えて、他の大学の学生とお話できるのは良い機会だと思います。何より世界最高峰の大学に在籍している学生と交流できるのは、非常に貴重な経験でした。また研究発表会やネットワークイベント、就職活動イベントもボストンで頻繁に行われています。
学園都市であるもう1つの魅力は、治安が良いこと。街中でも頻繁に学生を見かけますし、各大学が独自に周辺のパトロールをしているのでとても安心です。ボストンにいて今まで怖い思いをしたことは一度もありません。
留学するならボストンもおすすめ!ボストンの魅力を現地からレポート
世界経済をけん引するアメリカの中でも、ボストンは世界屈指の優秀な学生が集まります。現地での生活はそういった学生が近くにいる環境を最大限に活かせるとより楽しいものとなるはずです。
photo by:Marcio Jose Bastos Silva / Shutterstock.com
続いては、ボストンでの生活を楽しむ例を紹介したいと思います。ぜひボストンで生活が始まったら積極的に行動してみてください。
ボストンはレストランの数が多く、さまざまな種類の料理を味わえます。
特にシーフードは、海に面したボストンに来たからには食べておきたい料理です。
新鮮な食材を使ったシーフードのグリルや、貝の蒸し料理は絶品なので、ぜひ味わってみてください。
photo by:Wangkun Jia / Shutterstock.com
ボストンはマサチューセッツ湾に面しており、マリンアクティビティが盛んです。
特に、カヤックやクルージングは気軽に楽しめるアクティビティとして人気があります。休日の楽しみとして体験してみましょう。
photo by:Actium / Shutterstock.com
ボストンは留学や生活だけでなく、観光にも人気の街です。滞在するなら観光スポットめぐりも欠かせません。
ボストンには、アメリカ建国100周年を記念してオープンした「ボストン美術館」や美しい中庭のある「イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館」など、有名な美術館が点在しています。美術館でアートに浸る時間は、ボストン観光にぴったりです。
また、独立戦争の歴史をたどる「フリーダムトレイン」や「ボストン茶会事件の船と博物館」など、独立戦争にまつわる場所を訪ねるのもボストン観光の定番です。
ボストンの観光スポットについて、詳しく知りたい方は次の記事も参考にしてみてくださいね。
【2025年版】ボストン観光といったらここ!現地で楽しめるおすすめスポットやイベント・グルメまとめ
続いてはボストンでの生活をより快適にするためのポイントをご紹介します。
photo by:Wangkun Jia / Shutterstock.com
ボストンでは交通手段として、バスと地下鉄が一般的に使われています。路線も豊富なので、市内の移動に便利です。
他にシェアサイクルも普及しているため、状況にあわせて利用してみましょう。
交通機関について、詳しくは下の記事でまとめているので一度確認してみてください。
ボストンの交通事情まとめ!利用料金からおすすめの移動手段まで徹底解説
ボストンの最新情報を手にするには、SNSを活用するのがおすすめです。
特に、ボストン在住者がリアルタイムで発信する情報は信憑性が高く、本やWebサイトには掲載されていない情報も多いため、役に立つはずです。事件や停電・断水など、今すぐ最新情報が欲しい状況の際に重宝するでしょう。
ボストンのインターネット事情や電源プラグの形状などはアメリカの他の都市と変わりません。
インターネットはボストン市内で売られているSIMを使えば外出中も問題なく使えます。渡航前にポケットWifiやSIMロック解除済のスマホを用意しましょう。
アメリカでインターネットを使う際の方法や疑問について、詳しくは次の記事を参考にしてください。
アメリカでお得にネットを使うには?SIMカードからポケットWi-Fiまで徹底解説
なお、ボストンの電源プラグはAタイプです。日本でも一般的に使われるプラグはAタイプなので、日本から持って行ったプラグをそのまま利用できます。
一方電圧は日本の100Vとは異なり、アメリカでは110Vです。110Vに対応しない電化製品を繋げてしまうと故障の原因になってしまいます。
アメリカと日本の電圧の違いについて、 詳しくは下の記事で紹介しているので、一度確認してみてください。
アメリカは変圧器って必要?日本とアメリカのコンセントの違いを徹底解説
続いては、ボストンでの生活をより安全なものにするため、現地の治安や病院情報などをご紹介します。
ボストンの治安はアメリカの他の大都市と比べて比較的良く、住みやすいと言われます。
しかし、日本の治安の良さは世界トップクラスであり、日本と比べると悪いのが現状です。日本のように生活していると、日本人をターゲットにした事件に遭遇するケースもあり得るので、注意が必要です。
特にスリや強盗といった犯罪が多く発生しているので、しっかりと対策をしながら生活を送りましょう。夜の外出時には地下鉄やバスではなくタクシーを手配するのがおすすめです。
ボストンの治安や事件・トラブルなどについては、次の記事でも詳しく解説しています。
【2025年版】ボストンの治安事情まとめ!トラブル事例から防犯のポイント、安心して生活できるエリアまで紹介
ボストンを含むアメリカは、日本と状況がかなり異なり街中でデモが行われることがあります。過去にはボストンマラソン中に爆弾テロ事件が起こるなど、残念ながら日本ではまずないような事件が起こることもあるかもしれません。
ボストンで起こる事件や万一のトラブルにもすぐ対応できるよう、SNSやWebサイトで普段から最新情報をチェックしておきましょう。外務省の提供する「たびレジ」では、渡航先や時期を登録すると、現地でよく起きているトラブルの事例や安全に関する最新情報などを逐一受信することができます。メールアドレスやLINEなどで登録でき便利です。
photo by:Your Hand Please / Shutterstock.com
ボストンで病院を受診する場合には、事前に行く病院を決めておくと安心できるはずです。
ボストンにある病院は在ボストン日本国総領事館が出している「安全の手引き」にて紹介されているので、そちらを参考にしてみてください。
在ボストン日本国総領事館「安全の手引き」
世界的に有名な大学が集まる、学園都市のボストン。留学先としても観光地としても人気が高い場所で、生活を送るのにおすすめです。
多様な人々が生活するボストンでの日々を楽しんでみてはいかがでしょうか。
留学先となる国や都市のイメージを持てたら語学学校選びに移りましょう。ただし、国や都市と違い、語学学校選びはより希望を整理しながら進めていく必要があります。
特に生徒規模や雰囲気、日本人留学生の比率や日本人スタッフの有無などは時期によって変わりやすいので、自分で調べた情報だけで決めてしまうと学校選びで失敗してしまう恐れがあります。
より最新の情報をもとに語学学校を決めるなら、留学エージェントに相談してみましょう。
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